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2023/03/30 15:45

【重賞出走馬追い切りレポート】大阪杯/ダービー卿CT

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【重賞出走馬追い切りレポート】大阪杯/ダービー卿CT

●4月2日 大阪杯(GI、阪神、芝2000m)

■ヴェルトライゼンデ 川田騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。稽古駆けする古馬3勝クラスに取り付いて併走。加速してもブレず、手応え優勢のまま力強い伸びから併入とした。中間は順調に本数を重ねており、2カ月半ぶりを感じさせない万全の状態。【7】

■キラーアビリティ 団野騎手騎乗、栗東CW単走。道中はやや力みがあり、走りに集中できていないのか手前の変換にモタつく場面も。それでも直線ではまずまずの伸びを示した。この馬の競馬はできそうだ。【6】

■ジェラルディーナ 団野騎手騎乗、栗東CW併せ馬。外先導で動く馬に突かせる併せ馬。序盤はしっかり折り合って直線で体を並べると、仕掛けられた相手のギアチェンジに即応し加速。結局手応えで圧倒したまま併入としている。本数はいささか物足りないものの、脚捌きは軽快で精神面のメリハリもある。牧場でほぼ仕上がっていたようだ。力をフルに出せそう。【7】

■ジャックドール 武豊騎手騎乗、栗東CW併せ馬。古馬3勝クラスを追走し、コーナーワークから併走へ。グイグイ追われると脚力の違いを示すように抜け出し、1頭になってもしっかりしごかれ2馬身の先着を果たしている。先週までは重苦しさがあったようだが、このひと追いで戦える態勢は整った。【6】

■スターズオンアース C.ルメール騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。2頭を追い、直線では最内へ進路を取る3頭併せ。ギリギリまでゴーサインを待ち、いざ促されると軽快に回転数を上げ、楽々最先着を果たした。序盤は鞍上とピタッと折り合えており、精神面でかなりいい状況のようだ。ここまでコースでしっかり負荷を掛けられており、左前繋靭帯炎の影響は感じられない。好仕上がり。【7】

■ダノンザキッド 横山和騎手騎乗、栗東Eコース単走。ゲート再審査が行われ、すんなり出て合格している。実質の最終追いは1週前のCW併せ馬で、やや気難しい面は見せたものの力強い伸びを示していた。レース当週にある程度の負荷を掛けられないのはどうかも、体調は悪くなさそう。前走よりいい状態で走れるのでは。【6】

■ノースザワールド 助手騎乗、栗東坂路単走。中山遠征から中1週となるため脚捌きを確認する程度。やや気乗りしない素振りがあり、ラストは溜めたほどの脚が使えていなかった。良くて平行線。【5】

■ノースブリッジ 岩田康騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。序盤はゆったり入り時計となったのは5Fあたりから。直線では先行2頭の最内へ。1頭が抵抗してきたが貫禄の違いを見せるように手応え圧倒でねじ伏せ、最先着としている。馬場の内を回ったにせよ、時計も申し分ない。先週も豪快だったが、そこから更に素軽さが増しており絶好の仕上がりと言える。【8】

■ヒシイグアス 助手騎乗、美浦ウッド単走。先週3頭併せでしっかり負荷を掛けたのが実質の最終追い。輸送を控える今週はテンション面を考慮し、4Fから気分良く走らせることに専念したような内容となった。意図した通り終始リラックスしており、時計こそ平凡ながら素軽さ満点の走りだった。仕上がり途上の前走で快勝した反動は感じられず、万全の状態。【7】

■ヒンドゥタイムズ 池添騎手騎乗、栗東CW併せ馬。3歳1勝クラスを追走し直線半ばから併走。相手も良く走り、最後はクビほど遅れたが鞍上は無理をさせなかったし、ラスト1F11秒0(強め)と時計面は上々。先週はCW5Fの自己ベストを更新しており、体調に不安なしだ。持てる力をしっかり出せる。【6】

■ポタジェ 坂井騎手騎乗、栗東CW単走。道中は走りに集中できていないような感があり、直線での仕掛けにもいささか反応が鈍かった。それでもギアが入ってからの伸びは力強く、体調に関しては悪くなさそう。まだ物足りなさはあるものの、前走からは着実に良化。【6】

■マテンロウレオ 横山典騎手騎乗、栗東CW単走。先週CW6F79秒台の猛時計を出しており、これが実質の最終追い。今週は鞍上に全権委任で、意思疎通を深めるような静に徹した内容となった。脚捌きに若干素軽さを欠いたものの、落ち着いて走れていたのは好感。悪くない状態だ。【6】

■マリアエレーナ 助手騎乗、栗東CW単走。吉田厩舎恒例の火曜追い。単走とは思えない気迫を感じさせグイグイと進んでいき、ラストも馬自ら重心を沈めてスパッと切れた。デキ落ちはなく、高いレベルで安定。【7】

■モズベッロ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬1勝クラスと併走しアオられ気味ではあったが、最後は気持ちを乗せて抜け出し1馬身の先着を果たした。先週は坂路4F51秒台を出せていたし、この馬なりに復調気配を感じさせている。【6】

■ラーグルフ 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。2頭を追走し直線手前で取り付いていく。ギアチェンジに少し手間取り、追われて頭も高かったが、まずまず素軽い脚捌きから最先着を果たした。活気は十分で体調面はすこぶる良好のよう。自分の競馬はできそうだ。【6】

■ワンダフルタウン 助手騎乗、栗東坂路単走。先週CWである程度の負荷を掛けられており、今週は終い重点の単走調整。リズミカルな動きで登坂し、ラストも失速せずいい脚を使えていた。あと少し気迫を出して欲しいところだが、この馬なりに徐々に復調している。【6】


●4月1日 ダービー卿CT(GIII、中山、芝1600m)

■アナザーリリック 津村騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。3歳未勝利をあっさりパスし、楽な手応えで先着を果たした。先週はまだズブい雰囲気があったが、このひと追いで走れる態勢は整ったようだ。【6】

■インダストリア 助手騎乗、美浦ウッド単走。全体的に粗削りながら活気十分な雰囲気で進み、直線では単走を考えれば上々の気迫で伸びていた。先週は併走馬にアオられていたが、この動きなら大丈夫だろう。持てる力はしっかり出せる。【6】

■ウイングレイテスト 松岡騎手騎乗、美浦ウッド単走。先週ウッド5F63秒7(馬なり)と猛時計を出したのが実質の最終追い。今週は鞍上が折り合いと操縦性を確認する内容となった。序盤はしっかり制御され、外ラチ沿いに誘導された直線では滑らかに加速。いかにもメリハリが利いている点に好感が持てる。遠征かつ道悪の競馬で敗北した前走のダメージは癒えて、いい状態で走れそう。【7】

■ジャスティンカフェ 安田翔師騎乗、栗東CW併せ馬。3歳未勝利2頭を追い、直線では最内へ。満を持してゴーサインを出されると脚力の違いを見せつけるようにあっさり抜け出し、最先着を果たした。先週金曜には坂路自己ベストタイムを馬なりで更新しているし、好気配に思えた前走からもう1段階上昇か。【7】

■スカーフェイス 助手騎乗、栗東坂路単走。ステッキが数発も入る意欲的な攻め。馬もしっかり応えてラストはいい加速を見せていた。体調や脚元がすこぶるいいからこそのハード調教で、高いレベルで好調維持だろう。【7】

■ソロフレーズ 武士沢騎手騎乗、美浦坂路併せ馬。3歳未勝利に取り付いての併入だが、手応えは完全に劣勢。時計そのものも平凡で、攻め気配は強調しづらい。【4】

■ゾンニッヒ 助手騎乗、栗東坂路単走。混雑した馬場のなか、自分の走りに集中。まったくの馬なりでも最後は力強い踏み込みから長くいい脚を使った。中8週だった前走からの上積みは大きそう。【7】

■タイムトゥヘヴン 大野騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを追走。相手に取り付いた直線入口でギアチェンジにモタつく場面はあったものの、直線半ばからは馬なりのままいい加速を見せ半馬身先着を果たしている。連戦の疲れは少なからずありそうだが、この馬なりに安定。【6】

■トーラスジェミニ 佐藤騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを早めに追い抜き、抜け出してからもまずまずの気迫で伸びることができていた。あと少し素軽さ、鋭さは欲しいところだが7カ月半ぶりだった前走よりはいい状態と言える。【6】

■ファルコニア 吉田隼騎手騎乗、栗東坂路単走。序盤はリズム重視で落ちついて進むと、ラストの見せムチに対し機敏に反応。重心を沈め、体を大きく使って鋭く切れた。先週しっかり負荷を掛けたことでグンと良くなってきたようだ。絶好調。【8】

■ベレヌス 助手騎乗、栗東坂路単走。先週騎手騎乗のCW追いで速い時計を出したのが実質の最終追い。輸送を控える今週は終い重点の単走追い。序盤は少し力み加減も、脚は溜まっており鋭い加速で駆け抜けた。中11週取ってしっかり立ち直ってきたようだ。【6】

■マテンロウオリオン 助手騎乗、栗東CW単走。中山輸送を控えたレース当週ながら、直線半ばから追い通しのハードな内容を消化。2週続けて強い負荷を掛けられるあたり、テンション面に不安がないからこそだろう。悪くない仕上がり。【6】

■ミスニューヨーク 助手騎乗、栗東坂路単走。M.デムーロ騎手騎乗でしっかり負荷を掛けた先週のCW併せ馬が実質の最終追い。今週は息を整える程度の内容だったが、高いモチベーションを感じさせるように序盤からスピードに乗っていき、ラストもまったくの馬なりのまま軽快にギアを上げていた。前走時も状態としては悪くなく、一連の好調を高いレベルでキープ。【7】

■ミッキーブリランテ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。3歳未勝利と追い比べとなり、伸びあぐねての遅れ入線に終わっている。詰まったローテでも併せ馬をこなせるあたり体調こそ悪くなさそうだが、大きく変わってきた感はない。【5】

■ルプリュフォール 助手騎乗、栗東CW単走。マイルを意識し長めから折り合う感覚を刷り込むような内容。ラストは手応えほど弾けなかったものの、序盤はリズムよく走れていた。先週もしっかり折り合う稽古はできていたし、中8週だった前走から着実に前進。【6】

■レッドモンレーヴ 杉原騎手騎乗、美浦ウッド単走。先週速い全体時計を出したのが実質の最終追い。今週は終いの反応だけ確認するような内容で、大きく先行させた相手を目標として気持ちを乗せて走らせた。直線入口でややモタつきラストもスパッと切れなかったが、その分ゴールを過ぎても鞍上が緩めず追っており、これでちょうど良さそう。先週はウッド自己ベストを大幅に更新するなど、中間の攻めは意欲的。古馬重賞初挑戦へ、ほぼ万全の態勢だ。【7】


<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)

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