競馬サロン

佐倉京助
345
2023/03/19 01:38
【3月19日(日)】阪神大賞典、スプリングS “三強”の分厚い壁にあえて挑んでみる…!?

【第198夜・阪神大賞典、スプリングS】
土曜日のフラワーCで、ついに“重賞連続記録”が途絶えてしまいました…。
実はフェブラリーSから、こちらで公開した重賞予想において、「買い目が的中」か「本命◎が3着内」のどちらか、もしくは両方が、ずっと継続していたのです。具体的には以下のような感じで。
フェブラリーS ⇒ 買い目的中(馬単や3連単など)
小倉大賞典 ⇒ 買い目的中(馬単)
中山記念 ⇒ 買い目的中(馬単)
阪急杯 ⇒ 買い目的中(3連複)
チューリップ賞 ⇒ ◎コナコースト2着
オーシャンS ⇒ ◎エイシンスポッター3着
弥生賞 ⇒ 買い目的中(馬単や3連単など)
中山牝馬S ⇒ 買い目的中(馬単と3連複)
金鯱賞 ⇒ 買い目的中(3連複)
フィリーズR ⇒ ◎シングザットソング1着
ファルコンS ⇒ ◎カルロヴェローチェ2着
小倉大賞典や中山牝馬Sなどは、本命馬は不発でもタテ目の馬券とかが当たっていて、一方、チューリップ賞や土曜のファルコンSは、本命馬は来たものの相手が抜けたり馬券の買い方が悪かったりで買い目は外れてしまった。
馬券は当たってナンボなんで、軸馬が来ても馬券が外れたら、まったく嬉しくはない。ただそれでも、買い目が当たったり本命馬が馬券内に来ているということは、そのレースの“見立て”自体は正しかったわけです。
当たり前の話ですが、そのレースの見立て、出走馬の能力比較や適性の有無などが見えていなければ、馬券的中にはつながりません。また、かりに馬券が当たらなかったとしても、正しい見立てができていれば、それは次のレースにつながります。
わかりやすい例でいえば、クラシック戦線。その世代の力関係や流れが読めていれば、トライアルでも本番のGIレースでも的確な予想をしやすくなりますよね。現3歳世代は能力比較や分析がけっこうできていると思っていて、実際京成杯やシンザン記念、エルフィンSあたりでは、かなりいい予想ができました。
さらにいえば、僕はこちらのサロン予想においてもっとも大事なのは、買い目やシルシではなく、レース全体を俯瞰する見解だと思っている。馬場や天気がわからずに出している前日の買い目なんて、普通に考えればアテになるはずもない。だけど、出走馬の能力比較やそのレースにおける適性判断なら、当日になっても馬券検討の参考になるはずですから。
だから、この記録は継続したかったんですけどね…。
もっとも、この記録、自分的には先週のフィリーズRで途切れると予想していました。先週のフィリーズRは本当に難解な一戦でしたから。
しかし、買い目は当たらなかったものの、苦悩の末に本命に推したシングザットソングが1着になってくれた。これで記録はまだ伸ばせる…と安堵した矢先の、フラワーCの敗北でありました。
フラワーCは能力比較以前に、当日の天気や馬場状態が読めなかった。先行有利で予想したものの、結果は差し決着でしたからね。完敗。馬場には勝てませんでした。
まあこんな記録がいつまでも続くわけがありませんし、クヨクヨしても仕方ありません。気持ちを切り替えて、明日からまた真摯に予想に向き合いたいと思います。
それでは、予想に参りましょう。
まずは阪神のメイン、阪神大賞典(芝3000m)から。
まあー、ここは、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレス、ディープボンドの“三強”で堅いでしょう。この3頭はいずれも昨年の有馬記念でひとケタ着順。今年のメンバーで、ほかにひとケタ着順に来れる馬はほとんど見当たりません。
それに、この3頭はどれも阪神芝3000mでの好走実績がある。能力が高いうえに、舞台適性もあるのだから、付け入る隙がありません。
とはいえ、穴屋の看板を掲げている身としては、さすがにこの3頭でシャンシャンと締めることはできない。1番人気を本命にしながら人気薄に流すというのならまだしも、ガチガチの3強でおしまい! とは言えないのです。
そこで、かなり難しいチャレンジだとは思うものの、この堅牢な“鉄板”に一穴をうがちうる可能性がある馬を本命に指名しました。
◎印は、4番のサンレイポケットに打ちました。
一貫して能力を高く評価している馬で、これまで何度も重いシルシを献上。昨年の京都記念では本命を打ち、3連複7万馬券のビッグな配当もプレゼントしてくれました。
重賞の勝ち鞍は一昨年の新潟大賞典だけ。しかし、その後距離不足と思われた毎日王冠では当時絶好調だったシュネルマイスターからコンマ4秒差の6着。そしてエフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの“BIG3”が実力通りに上位を独占した超ハイレベルの一戦、天皇賞・秋では4着に激走する大健闘。続くジャパンCでも連続4着に入りました。
今走の三強が強い強いと言いますが、よくよくこの3頭を見れば、GI馬は一頭もいません。一方、エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアはただのGI馬ではなく、競馬史に名を残すほどのスーパーGIホースです。どちらの“三強”の力が上なのかは、説明するまでもないでしょう。
それを考えれば、少なくともポテンシャル・レベルでは、サンレイポケットが今回の三強に見劣っているとはとても思えません。
ただしその秋天の激走も1年半も前の話。現在8歳で、衰えは誰もが気になるところです。
けれども2走前のチャンレジCではコンマ4秒差の4着に走っています。1着はGI級の素質を見込まれているソーヴァリアントで、3着も次走AJCCで2着好走したエヒト。このチャレンジCは明らかにハイレベルな決着でした。
この走りを見れば、衰えは感じられません。本馬はアドマイヤフジやアドマイヤデウスなど、高齢になっても活躍した近親が見受けられます。アドマイヤフジは2009年に7歳で中山金杯に勝ち、次走中山記念でも3着好走。それから15年近く経ち、競走馬の競走寿命が飛躍的に伸びた現在なら、この血筋であれば8歳になっても高いパフォーマンスを発揮できるのではないか。
そう考えて、前走・日経新春杯では本命に推したのですが、結果は10着敗退。しかしこのレースは先行したキングオブドラゴンが2着に残ったように、どちらかといえば先行勢に有利な流れだった。サンレイポケットは相変わらずの後方待機から直線外を回しての敗戦でしたから、あまり気にする必要はありません。
それと、このレース後に思ったのですが、そもそもこの馬、中京は合わないんじゃないかと。字面では中京で2勝しているものの、どちらも条件戦。重賞で馬券に来たのは昨年の鳴尾記念3着1回だけ。一昨年の鳴尾記念では1番人気で6着に敗れているように、むしろ期待を裏切っているケースのほうが多いのです。
よくよく考えれば、京都改修中の中京芝コースは先行馬天国。追い込み馬のサンレイポケットが合うはずがありません。日経新春杯の◎は悪手でした…。汗
今回は阪神芝3000mに舞台が替わります。戦歴を見ると、オープン入り後に阪神を走ったのは前述の京都記念3着とチャレンジC4着の2回しかありません。どちらもいい走りをしており、阪神コースの適性が高い可能性がある。差し追い込み脚質ですから、最後に急坂のあるコースのほうが向くでしょうし。
また、3000m級の長距離を走るのは今回が初めて。スピードがない馬ですから、距離延長は歓迎のはず。それに叔父のアドマイヤデウスは阪神大賞典で3着に好走したことがあるので、この馬も適性があるかもしれないのです。
さらに大駆けを後押ししてくれそうなのが、騎手の乗り替わり。今回鞍上は鮫島駿騎手から坂井騎手にチェンジします。鮫島駿騎手は推しジョッキーでつねに応援しているものの、彼は先行騎手で、差し馬はあまり得意ではないと思うんですよね。テン乗りで新潟大賞典を勝ってから、ずっと主戦を務めているのですが、実はそこまで手が合わないのではないか。
今回はいまもっとも乗れている若手・坂井騎手に替わります。彼は先行意識が強いジョッキーなので、これまでとは違った乗り方をする可能性がある。そのとき、サンレイポケットの新たな一面が引き出され、望外のパフォーマンスを発揮してくれないか。
それとこの馬、履歴を見ると、初騎乗での好走がひじょうに多い。新馬を除くテン乗りでの成績は【4.2.0.3】。全5勝中4勝が初騎乗の騎手によるものなんですよね。走りを見てもズブそうな馬だけに、テン乗りでの刺激がいい方に出るタイプなのではないか。
このように“希望的観測”は多いものの、それでも三強以外では、もっとも魅力と可能性を秘めています。しかも前日段階で10番人気の単勝オッズは60倍超と、まったく人気はない。
穴屋がここから入らないわけにはまいりません。三強の壁は厚いと思いつつ、チャレンジャー精神と一攫千金の志を忘れず、ここはサンレイポケットから入ります。
対抗は3番ジャスティンパレス。ボルドグフーシュとは近3走で1勝2敗ですが、その勝敗はどれも展開が向いた方が先着したもの。先行有利な流れだった神戸新聞杯はジャスティンパレスが勝ち、差し有利だった近2走はボルドグフーシュが先着。
今回はほぼ確実にスローに流れるので、展開はジャスティンパレスに向きます。それに3回戦ったうち、勝ち切ったのはジャスティンパレスの神戸新聞杯だけ。勝利の意味はひじょうに重く、その点を踏まえても、僕はボルドグフーシュよりもジャスティンパレスを上にとりたい。厩舎力も杉山晴厩舎のほうが一枚上だと思いますし。
単穴は13番ディープボンド。阪神大賞典を2連覇し、超ハイレベルレースだった昨年の天皇賞・春では2着。阪神芝3000mのコース適性はボルドグフーシュやジャスティンパレスよりも上です。
ただしボルドグフーシュより2キロ、ジャスティンパレスより1キロ重い斤量は、やはり有利ではない。またこの阪神大賞典は4歳馬に有利なレースで、6歳の本馬は“若さの勢い”には欠ける。というわけで、ジャスティンパレスより下の3番手に置きました。
4番手の☆印は1番のボルドグフーシュ。同馬が1番人気に推されているのは、イクイノックスが勝った有馬記念での2着、56キロの斤量に加え、鞍上が川田騎手であることも大きく寄与しています。
川田騎手は先週の金鯱賞優勝から、週中の地方交流重賞を3連勝して、現在“無双状態”とファンからは目されています。確かにプログノーシスを勝たせた金鯱賞は文句なしの好騎乗でした。ただ、地方重賞のほうは、正直上位騎手なら誰が乗っても勝てるような馬ばかり。そこまで持ち上げるほどの“快挙”とは僕には思えません。
こんなふうに過剰な期待を背負った騎手の1番人気馬は、経験上、ちょっと怖いですよね。
それと川田騎手は基本的に先行騎手で、差し追い込みはファンが思っているほど上手とは見ていない。差し馬だと慌てるところがあり、直線でフォームが乱れることがよくありますから。だから追い込み脚質のボルドグフーシュとは合わない気がするんですよね。
また三強はいずれも有馬記念以来の休み明け。休み明けは厩舎力が試される場面であり、三強の中ではボルドグフーシュの宮本厩舎が実績は明らかに見劣りします。ジャスティンパレスの杉山晴厩舎は牝馬三冠を含むGI級4勝、ディープボンドの大久保厩舎がGI級3勝に対して、宮本厩舎はGI未勝利なのですから。そもそも馬自体、叩き良化型ですし。
それになんといっても1番人気なので、三強の中で1頭飛んでくれるなら、この馬が望ましい。笑 という卑しい願望込みでこの位置にしました。
そのほかのシルシや序列は以下に記しました。買い目と一緒に発表します。
〈阪神11R・阪神大賞典〉
◎4 サンレイポケット
○3 ジャスティンパレス
▲13 ディープボンド
☆1 ボルドグフーシュ
注2 ユーキャンスマイル
△8 アイアンバローズ
【馬単ウラオモテ】4⇔1、3、13(6点)
【3連複フォーメ】4=1、3、13=1、2、3、8、13(9点)
【3連単フォーメ】1、3、13⇒4⇒1、2、3、8、13(12点)
【3連単フォーメ】1、3、13⇒1、2、3、8、13⇒4(12点)
【3連単】3⇒13⇒1(1点)
三強のうち2頭が崩れるとはさすがに思えないものの、それでも競馬は何があるかわからないので、そういった買い目も含まれています。来たらとんでもない配当になりそうですが…。
それと、「もし三強で決まったら、どの順番になるか」ということで、その3連単を一点だけ買っておきます。笑
続いては中山のメイン、スプリングS(芝1800m)。
ここまでですっかり遅くなってしまったので(UMAJIN担当者さん、ごめんなさい!)、ここからはコンパクトに進めます。フラワーCやフィリーズR並みに難解なレースなので、説明し出すと異常に長くなる恐れもありますので…。汗
本命は10番のホウオウビスケッツ。前走フリージア賞の走りを高く評価しました。
まず走破時計自体、東京芝2000mで1分59秒3と2分を切っており、この時期の3歳馬としては破格の時計です。過去10年調べても、1回東京の3歳馬のタイムとしてはダントツ最速でした。
それだけでなく、ラップが素晴らしい。後半5ハロンは「11秒8=11秒6=11秒2=11秒2=11秒9」と11秒台が5本続き、合計ラップは57秒7! 東京芝2000mの3歳戦で後半5ハロンのラップが58秒を切ったのは、2000年以降ではこのフリージア賞だけ。5月に行なわれるオープンのプリンシパルSでも58秒を切ったことはなく、3歳2月にこのラップで勝ったのは尋常ではありません。
2着にはコンマ3秒差、1馬身半突き放しており、見た目的にも強い勝ち方だった。このフリージア賞は文句なしのハイパフォーマンスの一戦と言えるでしょう。
また、東京コースだけの実績なら、コース替わりが心配されるところですが、本馬は中山のデビュー戦も完勝しています。当時はマイルの外回り、今回は内回りの1800mと、コース設定は微妙に異なるものの、距離と右回りはすでに克服済み。何より急坂を苦にしなかった点は強調できます。
血統もこのレースに向きそう。スプリングSはノーザンダンサー系の種牡馬と相性がよく、過去10年で【3.2.1.11】勝率17.6%、複勝率35.3%と、好成績。昨年は1着がアメリカンペイトリオット産駒のビーアストニッシド、2着がハービンジャー産駒のアライバルと、ノーザンダンサー系のワンツーでした。
また同コースで行なわれた土曜のフラワーCを勝ったのも、ハービンジャー産駒のエミュー。2着ヒップホップダンスも母父ファルブラヴはノーザンダンサー系種牡馬でした。
ホウオウビスケッツの父マインドユアビスケッツはデピュティミニスターを経由するノーザンダンサー系。また母父ルーラーシップも渋った中山の馬場は合います。この配合は、スプリングSにピッタリだと思うのです。
ひとつだけ心配なのは、逃げでの競馬しかしたことがないうえに、今回逃げ先行馬が揃ってしまったこと。外寄りの10番枠に当たったので、おそらくハナに立つことはできず、揉まれたときにどうなるかは、まったくの未知数です。
だから当初は差し馬を本命にしようと考えていたのですが、ホウオウビスケッツよりも魅力的な馬を見出すことができませんでした。それだけフリージア賞の走りは見事だった。
前走のパフォーマンスを信じて、◎印はホウオウビスケッツに打ちます。
対抗は8番のシルトホルン。東京スポーツ杯2歳Sでは対抗に推し、ひいらぎ賞では本命に指名して好配当をゲットしました。
このように以前より能力を高く買っていたのですが、前走の走りでさらに評価を深めました。前走は平場戦ながら、東京芝1600mで勝ち時計が1分32秒9。同コースで3歳馬が1分33秒を切るのは、これも破格といえます。
シルトホルンはそこでコンマ3秒差の4着ながら、1分33秒2という走破時計は立派なものです。しかもこれまで逃げか番手でしか結果を残したことがなかった馬が、ある程度脚をためて、これだけのパフォーマンスができた。脚質に幅が出たのは大きい。
先述したように、今年は逃げ先行馬が多く、展開は差し馬に向きそうです。それに2度目の差しなら、上積みも見込めるかもしれない。重賞で速い流れを経験している点もプラス材料です。
展開を考えると、この馬を本命にするのがもっとも相応しいように思えます。ただ、ひとつだけ引っかかったのが、血統。スプリングSはノーザンダンサー系が優勢な反面、ロベルト系がまったく走っていないのです。過去10年で【0.0.1.10】と散々な成績。1番人気はいなかったものの、2-5番人気あたりはそこそこ含まれていたにもかかわらず、です。
土曜のフラワーCでもロベルト系はココクレーターの5着止まり。ドウナウパールは12着に大敗しました。
シルトホルンの父はロベルト系のスクリーンヒーロー。母父のラングフールはノーザンダンサー系ながら、母母父もロベルト系のレッドランサム。この相性の悪いロベルトの血が気になり、本命にはできませんでした。
ただし、それ以外は買い材料が多く、中山での差しが得意な菅原明騎手に手が替わるのも大歓迎。人気もないので、本命級の対抗評価といたします。
単穴は15番のセブンマジシャン。実績最上位ですし、差し脚質で展開も向きそう。3戦連続の中山遠征を克服できれば優勝も大いにあるでしょう。
☆印は6番のジョウショーホープ。対抗シルトホルンに先着した、ひいらぎ賞を評価しました。
そのほかのシルシや序列は下記の通り。買い目と併せてご覧ください。
〈中山11R・スプリングS〉
◎10 ホウオウビスケッツ
○8 シルトホルン
▲15 セブンマジシャン
☆6 ジョウショーホープ
注11 オールパルフェ
注2 メタルスピード
△9 アイスグリーン
△14 パクスオトマニカ
△16 ハウゼ
△4 ベラジオオペラ
【馬単ウラオモテ】10⇔2、4、6、8、9、11、14、15、16(18点)
【3連複フォーメ】10=2、6、8、11、15=2、4、6、8、9、11、14、15、16(30点)
【馬単ウラオモテ】8⇔2、6、11、15(8点)
【単勝】8(1点)
本命ホウオウビスケッツからの馬券とは別に、対抗シルトホルンの単勝と馬単も少し押さえておきます。なんかすごい配当がつくので。
東西ともそれなりに攻めた予想をしてみました。土曜はファルコンSで馬単万馬券を獲り逃したので、日曜はどっちかで高配当をつかみたい…!!
それでは、無敵の現状維持を突破せよ!
土曜日のフラワーCで、ついに“重賞連続記録”が途絶えてしまいました…。
実はフェブラリーSから、こちらで公開した重賞予想において、「買い目が的中」か「本命◎が3着内」のどちらか、もしくは両方が、ずっと継続していたのです。具体的には以下のような感じで。
フェブラリーS ⇒ 買い目的中(馬単や3連単など)
小倉大賞典 ⇒ 買い目的中(馬単)
中山記念 ⇒ 買い目的中(馬単)
阪急杯 ⇒ 買い目的中(3連複)
チューリップ賞 ⇒ ◎コナコースト2着
オーシャンS ⇒ ◎エイシンスポッター3着
弥生賞 ⇒ 買い目的中(馬単や3連単など)
中山牝馬S ⇒ 買い目的中(馬単と3連複)
金鯱賞 ⇒ 買い目的中(3連複)
フィリーズR ⇒ ◎シングザットソング1着
ファルコンS ⇒ ◎カルロヴェローチェ2着
小倉大賞典や中山牝馬Sなどは、本命馬は不発でもタテ目の馬券とかが当たっていて、一方、チューリップ賞や土曜のファルコンSは、本命馬は来たものの相手が抜けたり馬券の買い方が悪かったりで買い目は外れてしまった。
馬券は当たってナンボなんで、軸馬が来ても馬券が外れたら、まったく嬉しくはない。ただそれでも、買い目が当たったり本命馬が馬券内に来ているということは、そのレースの“見立て”自体は正しかったわけです。
当たり前の話ですが、そのレースの見立て、出走馬の能力比較や適性の有無などが見えていなければ、馬券的中にはつながりません。また、かりに馬券が当たらなかったとしても、正しい見立てができていれば、それは次のレースにつながります。
わかりやすい例でいえば、クラシック戦線。その世代の力関係や流れが読めていれば、トライアルでも本番のGIレースでも的確な予想をしやすくなりますよね。現3歳世代は能力比較や分析がけっこうできていると思っていて、実際京成杯やシンザン記念、エルフィンSあたりでは、かなりいい予想ができました。
さらにいえば、僕はこちらのサロン予想においてもっとも大事なのは、買い目やシルシではなく、レース全体を俯瞰する見解だと思っている。馬場や天気がわからずに出している前日の買い目なんて、普通に考えればアテになるはずもない。だけど、出走馬の能力比較やそのレースにおける適性判断なら、当日になっても馬券検討の参考になるはずですから。
だから、この記録は継続したかったんですけどね…。
もっとも、この記録、自分的には先週のフィリーズRで途切れると予想していました。先週のフィリーズRは本当に難解な一戦でしたから。
しかし、買い目は当たらなかったものの、苦悩の末に本命に推したシングザットソングが1着になってくれた。これで記録はまだ伸ばせる…と安堵した矢先の、フラワーCの敗北でありました。
フラワーCは能力比較以前に、当日の天気や馬場状態が読めなかった。先行有利で予想したものの、結果は差し決着でしたからね。完敗。馬場には勝てませんでした。
まあこんな記録がいつまでも続くわけがありませんし、クヨクヨしても仕方ありません。気持ちを切り替えて、明日からまた真摯に予想に向き合いたいと思います。
それでは、予想に参りましょう。
まずは阪神のメイン、阪神大賞典(芝3000m)から。
まあー、ここは、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレス、ディープボンドの“三強”で堅いでしょう。この3頭はいずれも昨年の有馬記念でひとケタ着順。今年のメンバーで、ほかにひとケタ着順に来れる馬はほとんど見当たりません。
それに、この3頭はどれも阪神芝3000mでの好走実績がある。能力が高いうえに、舞台適性もあるのだから、付け入る隙がありません。
とはいえ、穴屋の看板を掲げている身としては、さすがにこの3頭でシャンシャンと締めることはできない。1番人気を本命にしながら人気薄に流すというのならまだしも、ガチガチの3強でおしまい! とは言えないのです。
そこで、かなり難しいチャレンジだとは思うものの、この堅牢な“鉄板”に一穴をうがちうる可能性がある馬を本命に指名しました。
◎印は、4番のサンレイポケットに打ちました。
一貫して能力を高く評価している馬で、これまで何度も重いシルシを献上。昨年の京都記念では本命を打ち、3連複7万馬券のビッグな配当もプレゼントしてくれました。
重賞の勝ち鞍は一昨年の新潟大賞典だけ。しかし、その後距離不足と思われた毎日王冠では当時絶好調だったシュネルマイスターからコンマ4秒差の6着。そしてエフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの“BIG3”が実力通りに上位を独占した超ハイレベルの一戦、天皇賞・秋では4着に激走する大健闘。続くジャパンCでも連続4着に入りました。
今走の三強が強い強いと言いますが、よくよくこの3頭を見れば、GI馬は一頭もいません。一方、エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアはただのGI馬ではなく、競馬史に名を残すほどのスーパーGIホースです。どちらの“三強”の力が上なのかは、説明するまでもないでしょう。
それを考えれば、少なくともポテンシャル・レベルでは、サンレイポケットが今回の三強に見劣っているとはとても思えません。
ただしその秋天の激走も1年半も前の話。現在8歳で、衰えは誰もが気になるところです。
けれども2走前のチャンレジCではコンマ4秒差の4着に走っています。1着はGI級の素質を見込まれているソーヴァリアントで、3着も次走AJCCで2着好走したエヒト。このチャレンジCは明らかにハイレベルな決着でした。
この走りを見れば、衰えは感じられません。本馬はアドマイヤフジやアドマイヤデウスなど、高齢になっても活躍した近親が見受けられます。アドマイヤフジは2009年に7歳で中山金杯に勝ち、次走中山記念でも3着好走。それから15年近く経ち、競走馬の競走寿命が飛躍的に伸びた現在なら、この血筋であれば8歳になっても高いパフォーマンスを発揮できるのではないか。
そう考えて、前走・日経新春杯では本命に推したのですが、結果は10着敗退。しかしこのレースは先行したキングオブドラゴンが2着に残ったように、どちらかといえば先行勢に有利な流れだった。サンレイポケットは相変わらずの後方待機から直線外を回しての敗戦でしたから、あまり気にする必要はありません。
それと、このレース後に思ったのですが、そもそもこの馬、中京は合わないんじゃないかと。字面では中京で2勝しているものの、どちらも条件戦。重賞で馬券に来たのは昨年の鳴尾記念3着1回だけ。一昨年の鳴尾記念では1番人気で6着に敗れているように、むしろ期待を裏切っているケースのほうが多いのです。
よくよく考えれば、京都改修中の中京芝コースは先行馬天国。追い込み馬のサンレイポケットが合うはずがありません。日経新春杯の◎は悪手でした…。汗
今回は阪神芝3000mに舞台が替わります。戦歴を見ると、オープン入り後に阪神を走ったのは前述の京都記念3着とチャレンジC4着の2回しかありません。どちらもいい走りをしており、阪神コースの適性が高い可能性がある。差し追い込み脚質ですから、最後に急坂のあるコースのほうが向くでしょうし。
また、3000m級の長距離を走るのは今回が初めて。スピードがない馬ですから、距離延長は歓迎のはず。それに叔父のアドマイヤデウスは阪神大賞典で3着に好走したことがあるので、この馬も適性があるかもしれないのです。
さらに大駆けを後押ししてくれそうなのが、騎手の乗り替わり。今回鞍上は鮫島駿騎手から坂井騎手にチェンジします。鮫島駿騎手は推しジョッキーでつねに応援しているものの、彼は先行騎手で、差し馬はあまり得意ではないと思うんですよね。テン乗りで新潟大賞典を勝ってから、ずっと主戦を務めているのですが、実はそこまで手が合わないのではないか。
今回はいまもっとも乗れている若手・坂井騎手に替わります。彼は先行意識が強いジョッキーなので、これまでとは違った乗り方をする可能性がある。そのとき、サンレイポケットの新たな一面が引き出され、望外のパフォーマンスを発揮してくれないか。
それとこの馬、履歴を見ると、初騎乗での好走がひじょうに多い。新馬を除くテン乗りでの成績は【4.2.0.3】。全5勝中4勝が初騎乗の騎手によるものなんですよね。走りを見てもズブそうな馬だけに、テン乗りでの刺激がいい方に出るタイプなのではないか。
このように“希望的観測”は多いものの、それでも三強以外では、もっとも魅力と可能性を秘めています。しかも前日段階で10番人気の単勝オッズは60倍超と、まったく人気はない。
穴屋がここから入らないわけにはまいりません。三強の壁は厚いと思いつつ、チャレンジャー精神と一攫千金の志を忘れず、ここはサンレイポケットから入ります。
対抗は3番ジャスティンパレス。ボルドグフーシュとは近3走で1勝2敗ですが、その勝敗はどれも展開が向いた方が先着したもの。先行有利な流れだった神戸新聞杯はジャスティンパレスが勝ち、差し有利だった近2走はボルドグフーシュが先着。
今回はほぼ確実にスローに流れるので、展開はジャスティンパレスに向きます。それに3回戦ったうち、勝ち切ったのはジャスティンパレスの神戸新聞杯だけ。勝利の意味はひじょうに重く、その点を踏まえても、僕はボルドグフーシュよりもジャスティンパレスを上にとりたい。厩舎力も杉山晴厩舎のほうが一枚上だと思いますし。
単穴は13番ディープボンド。阪神大賞典を2連覇し、超ハイレベルレースだった昨年の天皇賞・春では2着。阪神芝3000mのコース適性はボルドグフーシュやジャスティンパレスよりも上です。
ただしボルドグフーシュより2キロ、ジャスティンパレスより1キロ重い斤量は、やはり有利ではない。またこの阪神大賞典は4歳馬に有利なレースで、6歳の本馬は“若さの勢い”には欠ける。というわけで、ジャスティンパレスより下の3番手に置きました。
4番手の☆印は1番のボルドグフーシュ。同馬が1番人気に推されているのは、イクイノックスが勝った有馬記念での2着、56キロの斤量に加え、鞍上が川田騎手であることも大きく寄与しています。
川田騎手は先週の金鯱賞優勝から、週中の地方交流重賞を3連勝して、現在“無双状態”とファンからは目されています。確かにプログノーシスを勝たせた金鯱賞は文句なしの好騎乗でした。ただ、地方重賞のほうは、正直上位騎手なら誰が乗っても勝てるような馬ばかり。そこまで持ち上げるほどの“快挙”とは僕には思えません。
こんなふうに過剰な期待を背負った騎手の1番人気馬は、経験上、ちょっと怖いですよね。
それと川田騎手は基本的に先行騎手で、差し追い込みはファンが思っているほど上手とは見ていない。差し馬だと慌てるところがあり、直線でフォームが乱れることがよくありますから。だから追い込み脚質のボルドグフーシュとは合わない気がするんですよね。
また三強はいずれも有馬記念以来の休み明け。休み明けは厩舎力が試される場面であり、三強の中ではボルドグフーシュの宮本厩舎が実績は明らかに見劣りします。ジャスティンパレスの杉山晴厩舎は牝馬三冠を含むGI級4勝、ディープボンドの大久保厩舎がGI級3勝に対して、宮本厩舎はGI未勝利なのですから。そもそも馬自体、叩き良化型ですし。
それになんといっても1番人気なので、三強の中で1頭飛んでくれるなら、この馬が望ましい。笑 という卑しい願望込みでこの位置にしました。
そのほかのシルシや序列は以下に記しました。買い目と一緒に発表します。
〈阪神11R・阪神大賞典〉
◎4 サンレイポケット
○3 ジャスティンパレス
▲13 ディープボンド
☆1 ボルドグフーシュ
注2 ユーキャンスマイル
△8 アイアンバローズ
【馬単ウラオモテ】4⇔1、3、13(6点)
【3連複フォーメ】4=1、3、13=1、2、3、8、13(9点)
【3連単フォーメ】1、3、13⇒4⇒1、2、3、8、13(12点)
【3連単フォーメ】1、3、13⇒1、2、3、8、13⇒4(12点)
【3連単】3⇒13⇒1(1点)
三強のうち2頭が崩れるとはさすがに思えないものの、それでも競馬は何があるかわからないので、そういった買い目も含まれています。来たらとんでもない配当になりそうですが…。
それと、「もし三強で決まったら、どの順番になるか」ということで、その3連単を一点だけ買っておきます。笑
続いては中山のメイン、スプリングS(芝1800m)。
ここまでですっかり遅くなってしまったので(UMAJIN担当者さん、ごめんなさい!)、ここからはコンパクトに進めます。フラワーCやフィリーズR並みに難解なレースなので、説明し出すと異常に長くなる恐れもありますので…。汗
本命は10番のホウオウビスケッツ。前走フリージア賞の走りを高く評価しました。
まず走破時計自体、東京芝2000mで1分59秒3と2分を切っており、この時期の3歳馬としては破格の時計です。過去10年調べても、1回東京の3歳馬のタイムとしてはダントツ最速でした。
それだけでなく、ラップが素晴らしい。後半5ハロンは「11秒8=11秒6=11秒2=11秒2=11秒9」と11秒台が5本続き、合計ラップは57秒7! 東京芝2000mの3歳戦で後半5ハロンのラップが58秒を切ったのは、2000年以降ではこのフリージア賞だけ。5月に行なわれるオープンのプリンシパルSでも58秒を切ったことはなく、3歳2月にこのラップで勝ったのは尋常ではありません。
2着にはコンマ3秒差、1馬身半突き放しており、見た目的にも強い勝ち方だった。このフリージア賞は文句なしのハイパフォーマンスの一戦と言えるでしょう。
また、東京コースだけの実績なら、コース替わりが心配されるところですが、本馬は中山のデビュー戦も完勝しています。当時はマイルの外回り、今回は内回りの1800mと、コース設定は微妙に異なるものの、距離と右回りはすでに克服済み。何より急坂を苦にしなかった点は強調できます。
血統もこのレースに向きそう。スプリングSはノーザンダンサー系の種牡馬と相性がよく、過去10年で【3.2.1.11】勝率17.6%、複勝率35.3%と、好成績。昨年は1着がアメリカンペイトリオット産駒のビーアストニッシド、2着がハービンジャー産駒のアライバルと、ノーザンダンサー系のワンツーでした。
また同コースで行なわれた土曜のフラワーCを勝ったのも、ハービンジャー産駒のエミュー。2着ヒップホップダンスも母父ファルブラヴはノーザンダンサー系種牡馬でした。
ホウオウビスケッツの父マインドユアビスケッツはデピュティミニスターを経由するノーザンダンサー系。また母父ルーラーシップも渋った中山の馬場は合います。この配合は、スプリングSにピッタリだと思うのです。
ひとつだけ心配なのは、逃げでの競馬しかしたことがないうえに、今回逃げ先行馬が揃ってしまったこと。外寄りの10番枠に当たったので、おそらくハナに立つことはできず、揉まれたときにどうなるかは、まったくの未知数です。
だから当初は差し馬を本命にしようと考えていたのですが、ホウオウビスケッツよりも魅力的な馬を見出すことができませんでした。それだけフリージア賞の走りは見事だった。
前走のパフォーマンスを信じて、◎印はホウオウビスケッツに打ちます。
対抗は8番のシルトホルン。東京スポーツ杯2歳Sでは対抗に推し、ひいらぎ賞では本命に指名して好配当をゲットしました。
このように以前より能力を高く買っていたのですが、前走の走りでさらに評価を深めました。前走は平場戦ながら、東京芝1600mで勝ち時計が1分32秒9。同コースで3歳馬が1分33秒を切るのは、これも破格といえます。
シルトホルンはそこでコンマ3秒差の4着ながら、1分33秒2という走破時計は立派なものです。しかもこれまで逃げか番手でしか結果を残したことがなかった馬が、ある程度脚をためて、これだけのパフォーマンスができた。脚質に幅が出たのは大きい。
先述したように、今年は逃げ先行馬が多く、展開は差し馬に向きそうです。それに2度目の差しなら、上積みも見込めるかもしれない。重賞で速い流れを経験している点もプラス材料です。
展開を考えると、この馬を本命にするのがもっとも相応しいように思えます。ただ、ひとつだけ引っかかったのが、血統。スプリングSはノーザンダンサー系が優勢な反面、ロベルト系がまったく走っていないのです。過去10年で【0.0.1.10】と散々な成績。1番人気はいなかったものの、2-5番人気あたりはそこそこ含まれていたにもかかわらず、です。
土曜のフラワーCでもロベルト系はココクレーターの5着止まり。ドウナウパールは12着に大敗しました。
シルトホルンの父はロベルト系のスクリーンヒーロー。母父のラングフールはノーザンダンサー系ながら、母母父もロベルト系のレッドランサム。この相性の悪いロベルトの血が気になり、本命にはできませんでした。
ただし、それ以外は買い材料が多く、中山での差しが得意な菅原明騎手に手が替わるのも大歓迎。人気もないので、本命級の対抗評価といたします。
単穴は15番のセブンマジシャン。実績最上位ですし、差し脚質で展開も向きそう。3戦連続の中山遠征を克服できれば優勝も大いにあるでしょう。
☆印は6番のジョウショーホープ。対抗シルトホルンに先着した、ひいらぎ賞を評価しました。
そのほかのシルシや序列は下記の通り。買い目と併せてご覧ください。
〈中山11R・スプリングS〉
◎10 ホウオウビスケッツ
○8 シルトホルン
▲15 セブンマジシャン
☆6 ジョウショーホープ
注11 オールパルフェ
注2 メタルスピード
△9 アイスグリーン
△14 パクスオトマニカ
△16 ハウゼ
△4 ベラジオオペラ
【馬単ウラオモテ】10⇔2、4、6、8、9、11、14、15、16(18点)
【3連複フォーメ】10=2、6、8、11、15=2、4、6、8、9、11、14、15、16(30点)
【馬単ウラオモテ】8⇔2、6、11、15(8点)
【単勝】8(1点)
本命ホウオウビスケッツからの馬券とは別に、対抗シルトホルンの単勝と馬単も少し押さえておきます。なんかすごい配当がつくので。
東西ともそれなりに攻めた予想をしてみました。土曜はファルコンSで馬単万馬券を獲り逃したので、日曜はどっちかで高配当をつかみたい…!!
それでは、無敵の現状維持を突破せよ!
この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)
エール0
新着記事
-
田原基成2023/03/23 18:00
アグリ・ナムラクレアほか、2023高松宮記念出走予定馬18頭
・アグリ ロードカナロアやコパノリチャード、ロータスランドなど高松宮記念と好相性の前走阪神芝1400m勝ち馬。当然ノーマークにはできないが、阪急杯は2着馬ダディーズビビッドとタイ...
335