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UMAJIN.net編集部

2022/09/22 16:10

【重賞出走馬追い切りレポート】オールカマー/神戸新聞杯

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●9月25日 オールカマー(GII、中山、芝2200m)

■アドマイヤアルバ 原田騎手騎乗、美浦ウッド単走。北海道遠征帰りの中2週とあって、14-14程度の入りから終いだけ伸ばす軽めの調整。スパッとは切れなかったものの一定の軽快さはあった。目立った疲れはなく、この馬なりに順調だろう。【6】

■ウインキートス 助手騎乗、美浦ウッド単走。馬場入りをゴネる場面はあったが、稽古ではスムーズな走りを披露。やや気迫不足な感はあったものの、馬なりのまましっかりギアを上げて伸びた。まだ良化の余地を残すが、ひとまず走れる態勢だ。【6】

■ヴェルトライゼンデ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週オープン馬相手に目一杯の負荷を掛けられており、これが実質の最終追いだった。今週は無理をさせない内容だったが、集中し前向きさにあふれる走りを見せ、気合いを入れられたラストでさらに鋭伸。1F11秒7(強め)と時計も申し分ない。体はすっきりと見せているし、4カ月ぶりを感じさせない万全の状態。【7】

■キングオブドラゴン 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。2歳新馬を相手にしっかり負荷を掛けられ、4馬身抜け出しての先着を果たした。先週はCW併せ馬で猛時計を出しており、ここへ来ての攻めは意欲的。すこぶる体調は良さそうだ。好仕上がり。【7】

■クリスタルブラック 吉田豊騎手騎乗、美浦坂路単走。 楽なペースではあったが、全体的な前進気勢に欠け、促しへの反応も鈍かった。追われてバランスを乱す面もあり、さすがに仕上がり途上を感じさせる。ここを使ってからだろう。【4】

■クレッシェンドラヴ 内田騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを追走。ベテランらしく馬なりでも自分で気持ちを乗せて取り付くと、余力十分のまま併入に持ち込んでいる。そこまでの鋭さはなかったが、渋った馬場を考えれば致し方ない面もあるか。秋復帰戦としては悪くない状態。【6】

■ジェラルディーナ 団野騎手騎乗、栗東CW併せ馬。オープン馬アルサトワを外で先導し、序盤は折り合いに専念する併せ馬。体が並んでから追われた相手がギアを上げてきたが、楽な手応えを保って即応し、受け流すように併入に持ち込んでいる。全体時計こそ平凡だが、道中でしっかり落ち着き、力を出すべきところで弾けるメリハリに好感。前走からの上積みは大きそう。【7】

■ソーヴァリアント 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。オープン馬を相手に終い重点の内容。最後まで馬なりのまま馬の気持ちに合わせて動かしたが、馬自身気持ちを乗せて2馬身の先着を果たした。帰厩後馬なりオンリーなのはどうかだが、精神面は悪くない状態。持てる力は出せるのでは。【6】

■デアリングタクト 松山騎手騎乗、栗東坂路単走。先週CW単走で猛時計を出しており、今週は鞍上が反応を再確認する程度の軽い内容に留まる。時計は平凡ながら柔軟に体全体を伸び伸び使えているのは好感。鞍上との呼吸もピッタリで、秋初戦とすれば十二分の態勢だ。【7】

■テーオーロイヤル 菱田騎手騎乗、栗東坂路単走。先週ヒヅルジョウ(セントライト記念に出走)を猛然と追い詰めたCW併せ馬が実質の最終追い。輸送を控えた今週は鞍上が反応を確認する程度に留まっている。リラックスムードで進むが、それでも自然といいペースで進んでいき、ラストは機敏な反応からいい切れ味を披露した。力をフルに出せる仕上がりだ。【7】

■バビット 横山典騎手騎乗、栗東坂路単走。いい行きっぷりを見せつつもしっかり溜めが利いており、最後まで馬なりのまま長くいい脚を使った。 4F52秒1は自己ベスト更新の数字。手前の変換などぎこちなさはあるものの、1年半以上ぶりの実戦とすれば上々の気配だ。【6】

■フライライクバード 福永騎手騎乗、栗東ポリ単走。先週CW併せ馬で気合いを入れられており、輸送を控える今週はポリで終いを気分良く伸ばす程度の内容となった。ラストでもう1枚ギアを上げて欲しい感はあったものの、全体的な素軽さは評価できる。自分の競馬はできそう。【6】

■ロバートソンキー 伊藤工騎手騎乗、美浦坂路併せ馬。 古馬1勝クラスへ楽々取り付くと、ラストの促しには鋭く反応して3馬身抜け出しての先着フィニッシュを果たしている。渋った馬場でも力強く踏み込み、加速できていたのはいい。これを含めて中間は併せ馬先着3本。前走である程度仕上がっていたが、さらに良化を果たし絶好の状態と言える。【8】


●9月25日 神戸新聞杯(GII、中京、芝2200m)

■アイキャンドウイッ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週和田竜騎手が騎乗したCW併せ馬で豪快に動いており、今週はバランス調整に主眼を置いた内容。いいいリズムを保って登坂し、促されたラストも馬場の真ん中をブレなく加速できていた。ひと息入れ、モタれる面がある程度解消したのはいい傾向。中9週取って立て直され、好気配で走れそう。【7】

■アスクワイルドモア 岩田望騎手騎乗、栗東CW併せ馬。古馬2勝クラスに取り付き、直線半ばでいったん抜け出す構えを見せる。ただしそこでフワりとしてしまい、相手が盛り返してきたこともあり結局はクビ差の先着となった。まだ気持ちが乗り切っていないような感もあるが、伸びそのものはパワフル。自分の競馬はできる。【6】

■ヴェローナシチー 助手騎乗、栗東坂路単走。序盤はリラックスムードで進み脚をしっかり溜めたが、追われたラストで若干モタれるような面を見せ、そこまで弾けられなかった。ただし2週前、1週前とウッドでいい負荷を掛けられ、当週もしっかり追われているのは好材料。このひと追いで走れる態勢は整ったと見たい。【6】

■コントゥラット 北村友騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬2勝クラスに並びかけていくが、相手の勢いに気圧されたような雰囲気で2馬身届かずの入線に終わっている。坂路調教ではよく見せない馬だが、それでも気迫不足な面は気になるところだ。なんとか及第点の仕上がりか。【5】

■サトノヘリオス 浜中騎手騎乗、栗東芝単走。今回あらたにコンビ結成となる浜中騎手が感触を確かめる軽め調整。序盤は力みが目立ってややオーバーペースとなり、ラストでは切れを欠いた。テンション面に課題を感じさせたが、活気そのものは上々。悪くない仕上がりだ。【6】

■サンセットクラウド 坂井騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。同じレースに出走する僚馬ミスターホワイトとの最終スパーリング。体を並べて登坂するが、終始バランスの良さで優勢だったのはサンセットのほう。結局最後までいい手応えを保ち、併入している。やや急仕上げな感はあるものの、力をしっかり出せるデキ。【6】

■ジャスティンパレス 鮫島駿騎手騎乗、栗東CW併せ馬。2週前、1週前とCW併せ馬で速い時計を出しており仕上げはほぼ完了。今週はデビュー前の新馬相手に終いだけ伸ばす内容を消化した。目一杯追われる相手を尻目に楽な手応えを保ち、そのまま併入。落ち着き十分で、仕掛ければいくらでも突き放せそうな雰囲気にあった。体もスカッと見せており、4カ月ぶりを感じさせない好仕上がり。【7】

■ジュンブロッサム 助手騎乗、栗東坂路単走。先週CW3頭併せで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は息を整える程度の内容をこなした。力感あふれる行きっぷりを示し、ラストでは余力十分にスムーズな加速を見せた。前走レコード勝ちの反動は感じられず、高いレベルで安定。 【7】

■パラレルヴィジョン 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを追走し、直線ではインへ進路を取ると追われる相手を弄ぶようにアオってクビ差先着を果たした。道中ある程度速いラップを刻みながらも脚を溜められており、精神面は文句なしの状態。脚捌きも軽快で、絶好の気配と言える。【8】

■ビーアストニッシド 助手騎乗、栗東坂路単走。序盤はやや散漫で集中できていないような雰囲気を感じさせたが、終いの仕掛けには力強い伸び脚で応えた。あと少し素軽さが欲しいところだが、この馬の競馬はできる状態。【6】

■プラダリア 池添騎手騎乗、栗東CW単走。単走とすれば上々の活気を感じさせて進み、手前の変換にやや手間取ったようだが最後は力強い伸びを示した。軽快感に物足りなさはあるものの、秋復帰戦としては悪くない状態。【6】

■ボルドグフーシュ 助手騎乗、栗東坂路単走。先週吉田隼騎手騎乗のCW併せ馬で速い時計を出しており、ほぼ仕上がっている。今週は終いに気合いを入れられ、坂路で走らないこの馬としてはいい伸びを見せた。逆算してじっくり時間を掛けて乗り込まれており、持てる力をフルに出せそうな雰囲気。【7】

■ミスターホワイト 松若騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。同じ神戸新聞杯に出走するサンセットクラウドと併走。手応えで見劣ってしまったが、坂路でそこまで動かないこの馬なりに渋太く脚を使って併入している。先週のCWでは好時計を出せているし、走れる状態にはありそう。【6】

■メイショウラナキラ 助手騎乗、栗東坂路単走。序盤はリズム重視に徹し、終い重点に追われるも反応が鈍くギアが上がり切らなかった。先週ウッドで速い時計を出しており、体調は安定していそうだが精神面にブレがあるのかも。夏に北海道で稼働を続けた分の影響がありそうで、気配はよくて平行線か。【5】

■ヤマニンゼスト 鷲頭騎手騎乗、栗東CW単走。持ち味である、終いの切れを磨く内容。序盤は折り合いに専念しリラックスしたまま直線に向かうと、ラストでは気迫を前面に出し力強い伸びを示している。大型馬が2カ月半の休み明けから2回叩かれ、いい状態に仕上がってきた。【7】

■リカンカブール 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。坂路で古馬1勝クラスを先導する併せ馬。ラストはやや手応えが鈍ったもののリードを保って1馬身の先着を果たした。坂路では動かないタイプなのを考えれば上々の内容。前走よりいい状態で走れそうだ。【6】

■レヴァンジル 美浦ウッド併せ馬。大きく前を行く僚馬を一応の目標に置き、最後まで体を併せに行かず気持ちを持続させる調整。見た目での遅れ入線は予定通りだろうが、仕掛けられてもう少し鋭い脚を使って欲しかったところ。セントライト記念を見送った分乗り込みは進んだとはいえ、万全とまでは言えないか。【6】


<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)

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