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【ドバイSC展望】年度代表馬イクイノックスが初の海外へ挑戦

日本時間3月25日の深夜、アラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場でドバイワールドCデーが開催されます。今年は6つのレースに過去最多となる27頭の日本調教馬が参戦することとなりました。

そのうち、ドバイワールドC、ドバイシーマクラシック、ドバイターフ、ドバイゴールデンシャヒーンの4競走において、JRAによる海外馬券発売が実施されます。

この記事ではドバイシーマクラシックの有力馬、注目馬をご紹介します。

■ドバイシーマクラシック(GI、芝2410m)/発走時刻:3月26日1時00分(日本時間)
何と言っても注目は昨年の天皇賞・秋、有馬記念を制したイクイノックス(牡4、美浦・木村)。

昨年の「ワールドベストホースランキング」では126ポンドという評価で3位タイ。しかしながら当時1位のフライトラインと2位のバーイードは昨年をもって引退。これによりイクイノックスは現役トップの評価となった。

まだまだ未完成なのか間隔を詰めて使えない弱点はあるが、その分レースは一走入魂。ここも人気に応えるか。
<参考映像>
■2022年 有馬記念


シャフリヤール(牡5、栗東・藤原)は一昨年のダービー馬にして昨年のドバイシーマクラシック勝ち馬。今回は連覇のかかる一戦になる。

前走のジャパンCでは2着に敗れたが、勝負どころで外を回さざるを得なかったロスも響いた印象。決して力負けではない。

「偉大な王」の名にふさわしいレースで連覇を目指す。
<参考映像>
■2022年 ドバイシーマクラシック


紅一点ウインマリリン(牝6、美浦・手塚)は香港ヴァーズでGI初勝利。先行策のイメージの強かった同馬を最後方で我慢させ末脚を引き出したD.レーン騎手の好騎乗が光ったレースだった。

とはいえ、力がないとできない芸当だったのもまた事実。相手はさらに強くなるが頼れる鞍上を背にどんな走りを見せるか注目だ。
<参考映像>
■2022年 香港ヴァーズ


外国調教馬も精鋭が揃った。なかでも実績ナンバーワンの存在は昨年のBCターフを制したレベルスロマンス(セ5、UAE・C.アップルビー)だ。

現在5連勝中かつGI3連勝中と勢いに乗る同馬。芝のレースでは無敗という事実も踏まえると当然無視できない存在だが、予定していた前哨戦・ドバイシティーオブゴールドを脚部のトラブルで回避した点がどう影響するか。
<参考映像>
■2022年 BCターフ


ウエストオーバー(牡4、英・R.ベケット)は昨年の愛ダービー馬。英ダービーの3着も直線で進路が塞がり追い出しが遅れに遅れたのが敗因。世代上位の力量を備えているのは明らかだ。となると“キングジョージ”、凱旋門賞と古馬戦で結果が出ていないのをいかに判断するか。

今回は6着だった凱旋門賞以来の実戦となる。立て直し効果があると見れば当然ここでもチャンスのある1頭だろう。
<参考映像>
■2022年 愛ダービー


モスターダフ(牡5、英・J&T.ゴスデン)はサウジアラビアのGIII・ネオムターフで7馬身差の大楽勝。管理するのはミシュリフ、ロードノースで日本のファンにもお馴染みのゴスデン親子。ドバイへの転戦はメイダンへの適性を見込んでの挑戦だろう。

これまでに挑戦した2度のGIでは結果が出ていないが(セントジェームズパレスS12着、凱旋門賞20着)、3度目の正直なるか。
<参考映像>
■2023年 ネオムターフ


(Text:Hiraishi)

■ドバイ4競走の展望はこちらから!
【ドバイワールドC展望】パンサラッサを筆頭に精鋭8頭が12年ぶりの日本馬勝利を目指す
【ドバイSC展望】年度代表馬イクイノックスが初の海外へ挑戦
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