2022/11/02 11:23　カテゴリ： 注目

【地方競馬】[JBCスプリント]ダート短距離界の王レッドルゼルが連覇を狙う

11月3日、盛岡競馬場でJBCスプリント（JpnI、ダ1200m）が開催される。国内のダート短距離戦では唯一となるJpnI競走で1着賞金は8000万円。枠順、発走時刻は以下の通り。

■盛岡11R・JBCスプリント（JpnI、ダ1200m）　17時20分発走

1枠1番　レッドルゼル　　　（牡6、栗東・安田隆）川田

2枠2番　コパノフィーリング（牝5、船橋・新井清）山本哉

3枠3番　キラットダイヤ　　（牝5、岩手・板垣吉）鈴木祐
3枠4番　ラプタス　　　　　（セ6、栗東・松永昌）幸

4枠5番　イグナイター　　　（牡4、兵庫・新子雅）田中学
4枠6番　ダンシングプリンス（牡6、美浦・宮田）　三浦

5枠7番　プライルード　　　（牡3、大井・藤田輝）本田正
5枠8番　ヘリオス　　　　　（セ6、栗東・寺島）　武豊

6枠9番　ワールドリング　　（牡4、船橋・張田京）張田昴
6枠10番 キモンルビー　　　（牝5、船橋・川島一）矢野貴

7枠11番 ティーズダンク　　（牡5、浦和・水野貴）和田譲
7枠12番 リュウノユキナ　　（牡7、美浦・小野）　横山武

8枠13番 テイエムサウスダン（牡5、美浦・蛯名正）岩田康
8枠14番 スマートダンディー（牡8、栗東・石橋）　戸崎

昨年の勝ち馬レッドルゼル（牡6、栗東・安田隆）が連覇を狙う。昨年は金沢競馬場で行われ、距離は1400m。中央では1200m戦で安定感を示していたが、トップホース達が集まる中で後続に3馬身差をつけて圧勝した。その後のフェブラリーS→ドバイゴールデンシャヒーン→東京盃のローテーションは昨年と同様。昨年の東京盃は差し届かずの3着だったが、今年は1頭だけ58キロを背負ったなか、きっちり差し切っての勝利と充実一途が窺える。前回行われた2014年の盛岡JBCスプリントは1番枠に入った1番人気ノーザンリバーが出遅れて包まれ5着に敗れているように、蓋をされると厳しい展開を強いられる。実力上位も最内枠からうまく捌けるかがカギとなりそうだ。

テイエムサウスダン（牡5、美浦・蛯名正）は、今年のフェブラリーSを2着、続くかしわ記念でも3着に好走した本格化を迎える5歳馬。これまで1400-1600mで結果を出してきており、前走・東京盃は2歳未勝利戦以来の1200m戦となったが、レッドルゼルに次ぐ2着に好走。馬体重はプラス14キロと余裕残しで、いかにも前哨戦仕上げだったことを鑑みると上積みは大きいだろう。スムーズに先行しやすい外枠に入ったのもプラス。レッドルゼルを完封することができるか注目したい。

ヘリオス（セ6、栗東・寺島）は今年5戦して2着4回、唯一の着外も5着と崩れていない。前走のマイルCS南部杯では果敢にハナを切って厳しいマークを受けながらも、逃げ粘り2着に好走。ハナ差凌ぎ切れなかったが勝ち馬はフェブラリーS連覇のカフェファラオであれば胸を張れる結果だ。重賞タイトルまであと一歩が続いているだけに、ここでの好走も必至だろう。

前走はスタート後にトモを落とし力を出し切れなかったダンシングプリンス（牡6、美浦・宮田）、堅実に駆け続けるリュウノユキナ（牡7、美浦・小野）も展開ひとつで上位争いに加わりそうだ。

地方勢では、イグナイター（牡4、兵庫・新子雅）やティーズダンク（牡5、浦和・水野貴）も侮れない。イグナイターはDG競走2勝の実績を持つ4歳馬。前走・マイルCS南部杯は初のGI級競走で、道中ヘリオスの後ろを追走して内ラチ沿いから渋太く粘り4着と大舞台でも力を示した。黒船賞ではそのヘリオスに1馬身差つけて勝利している。ティーズダンクも3走前のさきたま杯でヘリオスに先着の実績あり。今回は久々の1200m戦となるワンターンコースでうまく脚を溜めることができるかがポイントになりそう。両頭、実績から通用するだけの力はある。

レッドルゼルが連覇を果たすのか、はたまた他の馬がダート短距離界のトップに躍り出るのか注目の一戦だ。

（Text:Funaki）

調教VTR｜2022年 JBCスプリント JpnI｜NAR公式　NAR公式チャンネルより

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