おしらせ
【今週の重賞】[小倉記念]ジェラルディーナの重賞初制覇なるか
8月14日、小倉競馬場で第58回・小倉記念(GIII、芝2000m)が開催される。
ジェラルディーナ(牝4、栗東・斉藤崇)が初のタイトル獲得を狙う。父は天皇賞・秋などGI6勝(海外含む)のモーリス、母は牝馬三冠などGI7勝(海外含む)のジェンティルドンナという超良血馬。3戦目の未勝利戦を勝ち上がり、阪神JFに出走すると出遅れながら大外一気で7着に入り素質の片鱗をみせた。その後、モーリス産駒らしく3歳の夏を越して本格化し3連勝でオープン入りを果たす。しかし、重賞戦線に入ってからは、4→4→6着と入着が精一杯の内容。壁に拒まれていた感もあったが、前走の鳴尾記念で日本ダービー3着のヴェルトライゼンデに半馬身差の2着に好走。ゆったり走れる2000mという距離が良かったようで、牡馬相手の重賞でも勝ち負けできるポテンシャルの高さを証明した。小倉は2戦2勝と得意としている舞台。続けての2000m戦なら、重賞初制覇の可能性は十分。ここを勝って、遅咲きの良血馬が古馬王道路線を牽引する存在となれるか。
ピースオブエイト(牡3、栗東・奥村豊)は日本ダービー18着以来の出走。前走は少し距離が長かったのか4コーナーですでに反応は鈍く、直線でも外から寄られて不利を受けたこともあり、最後は無理せず流した形。逃げ切った2走前・毎日杯のように、前に行く脚があり、かつ速い上がりでまとめることができる自在性のある馬で前走だけで見切るのは時期尚早。3歳馬の出走は7年ぶり。過去10年では3歳馬が2頭出走しており、ベルーフ、ラブリーデイいずれも2着に好走している。軽斤量は有利に働きそうで、上位争い必至か。
モズナガレボシ(牡5、栗東・荒川)は、昨年の勝ち馬。それ以降は福島記念、チャレンジC、日経新春杯と全て掲示板すら載れず成績は低迷している。しかし、仕切り直して挑んだ今年2戦目の新潟大賞典では、本来の先行力を発揮。直線ではいったん先頭に立つ見どころ十分の内容から4着と好走、復調をアピールした。また、同馬の好走パターンは距離延長のローテーション。なかでも距離延長で2000mのレースに出走すると2戦2勝とサンプルは少ないものの負け知らずで再度の好走は十分あるだろう。
カテドラル(牡6、栗東・池添学)は、昨年の京成杯AH以来の重賞制覇を狙う。前走の中京記念では4角10番手から豪快に伸びるも惜しくも届かずの2着。これで小倉で行われた中京記念は2年連続の2着。緩い下りのスパイラルカーブをマクリ気味に進出した走りを見ると、小倉の小回りコースは合っていそう。加えて同馬は夏場に強く7-9月に出走したレースでは【4.2.0.1】の抜群の成績。暑さはまだまだ続きそうで、重賞2勝目を挙げる可能性は十分だ。
この他にも、昨年の小倉記念2着のヒュミドール(セ6、美浦・小手川)や、マーメイドS2着からの臨戦となるマリアエレーナ(牝4、栗東・吉田)、前走の都大路Sでオープン初勝利をあげたシフルマン(牡6、栗東・中尾)、天皇賞・春17着からの巻き返しを期すタガノディアマンテ(牡6、栗東・鮫島)などサマー2000シリーズ第3戦に好メンバーが集結。是非とも注目したい一戦だ。
(Text:Nakai)
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