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コラム

2010/07/30  棚井 伸一郎「トレセン放浪記」

強い馬づくりの第一歩は“水”

 コンビニやスーパーなどでは現在、様々なミネラルウォーターが販売されています。炭酸や味付きだけでなく、純粋な水にも、軟水や硬水など、種類も様々です。馬の世界も同様で、特に美浦トレセンでは、各厩舎に浄水器が取り付けられているのが当たり前となりつつあります。

 美浦トレセンでは、霞ヶ浦から引用された水が水道水として配給されているのですが、以前から、その水質に関して問題が指摘されてきました。あるメーカーの調査によると美浦の水は浄化するために薬品が使われているため、けっして良い水とは言えないようです。

 実際、「おいしくない」、「カルキ臭くて飲めない」という厩舎の方々が、とても多いことに驚きます。毎日口にするうえ、新陳代謝という面でも大きな役割を果たすからこそ、水は重要だと考える調教師の方々が増えており、浄水器を使用している厩舎の人たちは「付けているのと付けていないのでは明らかに違う」と異口同音に話しています。

 西高東低の状況で、よく比較される栗東トレセンでは地下水が利用されていますが、栗東に滞在した経験がある関東の厩舎スタッフによれば、「栗東では良く水を飲む」、「明らかに飲む量が違う」と、水の違いを目の当たりにしたようです。

 JRAは、水質にまったく問題はないとしていますが、先程も触れたように民間の研究に加えて、人間の数倍の嗅覚を持つ動物が違う答えを示しているのです。浄水器のために、総額で1000万円を超えるお金を浄水器にあてている厩舎もあるように、強い馬づくりのためには、より良い水を確保することが重要なのでしょう。

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