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ピックアップレース情報提供 World RaceNews.com【WRN】

2016年12月11日(日)

香港スプリント(GI)芝1200m

  • 【レース格】★★★★
  • 【総賞金】1850万香港ドル
  • 【開催競馬場】シャティン
  • 【勝馬】エアロヴェロシティ
  • 【騎手】Z.パートン
  • 【トレーナー】P.オサリバン
見解

【結果詳報】
12月11日(日本時間同日)、香港・沙田競馬場で行われた香港国際競走。その内、芝1200mで争われたGI香港スプリントは、Z.パートン騎手騎乗の4番人気エアロヴェロシティ(Aerovelocity)が直線で抜け出すと、後続の追い込みを凌いでゴール。2014年に続く2度目の優勝を果たした。

アメリカからの参戦馬ピュアセンセーションが出走を取り消し、13頭立てとなった今年の香港スプリント。人気は、日本から挑んだビッグアーサーが1馬人気に支持され、以下ラッキーバブルス(Lucky Bubbles)、レッドファルクス、エアロヴェロシティと続いた。

レースは、スタートと同時に内枠の2頭が好ダッシュを見せたが、連覇を目指す内のペニアフォビア(Peniaphobia)が押してハナへ。これに、外からスーパージョッキー(Super Jockey)が続き、エアロヴェロシティが控えて3番手を追走。日本勢はビッグアーサーが中団の外目、レッドファルクスが後方3番手から前を追った。

3、4コーナーの中間に入り、依然半馬身ほどのリードを保って逃げるペニアフォビア。2番手のスーパージョッキーも、3番手集団に2馬身ほど差をつけていたが、残り600m付近から後続が徐々に進出を開始し、馬群はひと固まりに。ビッグアーサーも前を射程圏に捉えて4コーナーをカーブした。

迎えた直線、ペニアフォビアがスーパージョッキーを振り切って逃げ込み態勢に入るが、2番手に浮上したエアロヴェロシティも懸命に前を追う。さらに、大外からはラッキーバブルスが勢い良く末脚を伸ばし、2番手集団に迫る。しかし、その一方でビッグアーサーは徐々に後退。レッドファルクスにもいつものような伸びが見られず、日本勢は勝負圏外に消えた。そして、残り100m。ついにエアロヴェロシティがペニアフォビアを捉えて先頭に立つと、最後は外から猛追したラッキーバブルスを短アタマ差抑えてゴールに飛び込んだ。

2着から3/4馬身遅れた3着は逃げ粘ったペニアフォビア。日本勢は、ビッグアーサーが10着、レッドファルクスが12着に終わり、層の厚い香港スプリント路線の強豪の前に屈している。

勝ったエアロヴェロシティは、父ピンズ、母エクソダス(母の父カープスタッド)という血統の8歳セン馬。ニュージーランド産の同馬は、当地でデビューした後、2012/2013シーズンに香港へ移籍している。移籍後は、2014年に香港スプリントを制したほか、日本の高松宮記念、シンガポールのクラスフライヤーインターナショナルスプリントなどで勝利したが、昨年のこのレースは、前哨戦で発症した心房細動の影響で回避。その後、連覇を狙った高松宮記念も直前の疝痛によって回避することになったが、立て直された今シーズンは、ここまで2戦して3着が2回と復調気配を示していた。

なお、同馬の今後の予定について管理するP.オサリバン調教師は、来年1月末のGII戦センテナリースプリントCを使った後、3月の高松宮記念に向かうことになるだろうと話している。

【展望】
12月11日、香港のシャティン競馬場で行われる香港国際競走。そのなかで芝1200mのGIである香港スプリントは4レースある香港国際競走の中で最も歴史の浅いレースだ。1999年に直線1000mの国際準重賞として創設され、その後、翌2000年に国際GIII戦、2002年に国際GII戦、2003年に国際GI戦と徐々に格付けを上げてきた。だが、2006年になると距離は現在の1200mへ延長。同時に、この年からグローバルスプリントチャレンジに組み込まれることになり、このレースはシリーズ最終戦に位置付けられた。以降、総賞金の増額や香港国際競走のメインスポンサー変更といったことはあったものの、レースの条件が変更されたことはない。

9月から新シーズンがスタートする香港では、この香港国際競走が前半戦最大の山場ということになるが、世界的に見ると、この香港国際競走は1年を締め括る大きなイベントである。特に、平地のビッグレースが秋に終了する欧州勢にとっては、高額賞金の国際GI戦が集中開催されるアメリカのブリーダーズCやこの香港国際競走は大きな魅力になっており、この香港スプリントにも例年ヨーロッパのGI馬などがエントリーしてくる。

一方、日本馬にとっても、同時期に1400mのGII阪神Cがあるものの、このレースはひとつの選択肢になっており、これまでスプリンターズSで上位争いを演じた馬たちなど延べ19頭が挑戦している。しかし、2012年、2013年にロードカナロアが連覇するまでは、日本から挑んだトップスプリンターが全く太刀打ちできない状況が続き、香港国際競走の中でも最も高い壁となっていた。前述のロードカナロア以外では、日本でもGI戦を勝ったフェアリーキングプローンやサイレントウィットネス、エアロヴェロシティが優勝しているこのレース。そのほかにも、当時の香港ナンバーワンスプリンターで、2度香港スプリントを制したセイクリッドキングダムや南アフリカ調教馬として初めてこのレースを制したジェイジェイザジェットプレーンなどが歴代優勝馬にいる。

次に舞台となるシャティン競馬場についてだが、競馬場の詳しい紹介はメインレースである香港Cの展望で触れているのでそちらをご覧いただきたい。ここでは、芝1200mのコース形態についてのみ紹介する。芝1200mのスタート地点は、向こう正面のほぼ中ほどに設けられる。発走後、しばらく直線を走ってコーナーに入り、最後の直線を迎えるというシンプルなコース形態は、坂の有無に違いこそあるが、京都競馬場の芝1200mに近い。さらに、京都競馬場の芝1200mが外枠不利と言われるように、シャティン競馬場の芝1200mも外枠は好ましい枠ではない。

さて、ここからは出走予定馬14頭の中から注目馬を紹介していくが、今年は、地元勢や日本から挑戦する2頭以外に、イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリアからも出走馬が集まった。そういった意味では、非常に国際色の強いメンバー構成になったが、やはり中心は過去10年で7勝を挙げている地元香港勢だろう。

なかでもラッキーバブルス(Lucky Bubbles)は、今後の香港スプリント界を背負っていくことが期待される存在。もともと同馬はオーストラリアでデビューし、2014/2015シーズンに香港へやってきた馬で、ちょうど1年前の香港国際競走開催日には条件戦を走っていた。その後、初の重賞挑戦となった香港ローカルGI戦の香港クラシックマイルでは、香港マイルに出走予定のサンジュエリーや4月のクイーンエリザベス2世Cの覇者ワーザーの前に4着に敗れたものの、4月の香港ローカルGII戦スプリントC(シャティン、芝1200m)を制して初重賞制覇。今年から国際GI戦に昇格した5月のチェアマンズスプリントプライズでもクビ差の2着に入り、この路線のトップクラスの1頭としてその名を広くアピールした。そして、迎えた今シーズンは、初戦のGII戦プレミアボウル(シャティン、芝1200m)で優勝。前走のGII戦ジョッキークラブスプリントでは追い込み及ばず2着に敗れたが、ここまで1200m戦では6勝、2着4回とパーフェクト連対を誇る。かつてのサイレントウィットネスやセイクリッドキングダムのような絶対的な存在とまでは言えないかもしれないが、当然今回も首位候補と見て良さそうだ。

一昨年の覇者エアロヴェロシティ(Aerovelocity)はここで復権を目指す。連覇を狙った昨年のこのレースを回避して以降、3月の高松宮記念を疝痛によって回避するなど不運が続いていた同馬だが、立て直された今シーズンは復調気配を示しており、初戦のプレミアボウル、前走のジョッキークラブスプリントでともに3着に好走している。今年8歳と若くはないだけに、上積みがどこまであるかだが叩き3走目でさらなる前進があるようであれば王者返り咲きも夢ではないだろう。

そして、これらの2頭を前哨戦のジョッキークラブスプリント(シャティン、GII、芝1200m)で破ったノットリスニントゥーミー(Not Listenin’tome)は、今年3月のドバイ遠征以降、不振に陥っていたものの、前走でようやく復活。昨年のこのレースでも1馬身差の3着に好走しており、無視はできない。

一方、ディフェンディングチャンピオンのペニアフォビア(Peniaphobia)は苦しい戦いが続いている。昨年、不利と言われる大外枠から見事な逃げ切り勝ちを収めた同馬だが、今シーズンは3戦して3着、7着、7着。昨年もシーズン開幕から3連敗を喫した後に本番を制しているが、それでも前哨戦のジョッキークラブスプリントで2着に入るなど見所があった。去年とは対照的に今年は最内枠を引いたが果たしてどう出るか。そのほか地元勢では、昨年ペニアフォビアを勝利に導いたジョアン・モレイラ騎手が乗るアメージングキッズ(Amazing Kids)あたりまでチャンスはありそうだ。

対する海外勢では、フランスのサインズオブブレッシング(Signs Of Blessing)が最も有力だろう。この馬は今年8月にGI戦モーリスドゲスト賞(ドーヴィル、芝1300m)を制したほか、イギリスでもダイヤモンドジュビリーSで3着。前走のブリティッシュチャンピオンズスプリントSでも4着と今年のヨーロッパにおける短距離GIで上位争いを演じている。これだけの力があれば十分勝ち負けしても驚けないが、課題を挙げるとすればスピード決着への対応か。時計のかかるヨーロッパと違って香港スプリントは例年1分8秒台の決着になるため、速い時計に対応できないヨーロッパの馬たちが惨敗するシーンが目立つ。それだけにサインズオブブレッシングに関しても、アッサリ敗れる場面があっても不思議はない。

時計面についてはオーストラリアから遠征するレベルデイン(Rebel Dane)にも同じことが言える。同馬は、前走のGI戦マニカトS(ムーニーヴァレー、芝1200m)でこの路線のトップホースだったシャトークアらを破って約1年ぶりの勝利を収めたが、当時の馬場は重馬場で勝ちタイムも1分10秒台だった。1分8秒台の決着だった3走前のGII戦プレミアSが7着だったことから見ても速い時計が得意とは考えづらい。

逆に、もう1頭のオーストラリア調教馬テイクダウン(Takedown)は、そのプレミアS(ランドウィック、GII、芝1200m)を制している上に、前走のGI戦ウインターボトムS(豪アスコット、芝1200m)を勝って勢いに乗っている。レーティング上ではレベルデインと4ポンドの差があるが、今シーズン5戦3勝、2着1回と調子も良く、注意したい。

最後に、日本から参戦する2頭についてだが、ビッグアーサーはアクシデントによって急遽乗り替わりを余儀なくされたが、幸いなことにライアン・ムーア騎手という心強いパートナーを得た。国内でのレースぶりを見ても、高いポテンシャルを持っているのは間違いないだけに、不利な外枠を克服できれば勝利も見えてくる。もう1頭のレッドファルクスも芝、ダート問わない馬だけに香港の馬場を苦にすることはなさそう。先行争いが激しくなれば末脚が活きるシーンがありそうだ。

※記載している出走予定馬については12月9日(午後6時)時点でのものであり、今後、出走取消等により出走しない場合もありますので予めご了承ください。

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