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ピックアップレース情報提供 World RaceNews.com【WRN】

2016年09月11日(日)

ニエル賞(GII)芝2400m

  • 【レース格】★★
  • 【総賞金】13万ユーロ
  • 【開催競馬場】シャンティイ
  • 【勝馬】マカヒキ
  • 【騎手】C.ルメール
  • 【トレーナー】友道康夫
見解

現時時間9月11日15時、(日本時間同日22時)、フランスのシャンティイ競馬場で行われた3歳馬によるGII戦ニエル賞は、日本から遠征したクリストフ・ルメール騎手騎乗のマカヒキが直線の追い比べを制して優勝。悲願の凱旋門賞制覇に向けて好スタートを切った。

5頭立てで行われた今年のニエル賞。ヨーロッパの有力3歳勢が前日の愛チャンピオンSに向かうなど、こぞってニエル賞を回避したこともあり、実績断然のマカヒキが単勝1.4倍という圧倒的支持を集めた。

レースはイギリスからの遠征馬ミッドターム(Midterm)がハナを奪い、スローペースの逃げを打つ。2馬身差の2番手には2連勝中のドーハドリーム(Doha Dream)。マカヒキはさらにそこから2馬身後ろの3番手につけ、以下、ダラバド(Darabad)、カルゾフ(Carzoff)と縦一列のまま流れる。

4コーナーを回って直線に向いたところで、C.ルメール騎手がマカヒキを外に誘導し、追撃態勢へ。しかし、この時点で依然先頭のミッドタームとは3、4馬身ほどの差があった。そして、残り400m付近でルメール騎手が満を持して追い出しを開始。マカヒキが前の2頭との差を徐々に詰め始めるが、ミッドタームとドーハドリームも必死に抵抗する。3頭が後続を引き離す形で三つ巴の争いになったが、残り100m地点でマカヒキが2頭に並ぶと、そのまま僅かに前に出て先頭でゴール。2着はクビ差でミッドターム。短頭差の3着にはドーハドリームが入った。

勝ったマカヒキは、父ディープインパクト、母ウィキウィキ(母の父フレンチデピュティ)という血統の3歳牡馬。デビュー3連勝で挑んだ今年の皐月賞こそ2着に敗れたものの、日本ダービーではサトノダイヤモンドとの激闘をハナ差制して初GI制覇を飾り、凱旋門賞制覇を目指して渡仏していた。これで通算成績は6戦5勝。初の海外遠征にも関わらず落ち着いたレースぶりでニエル賞を制したマカヒキ。本番ではよりメンバーが強化され、頭数も20頭近くにまで増えることが予想されるが、日本馬悲願の凱旋門賞制覇の期待が懸かる。

【展望】
9月11日(日本時間同日深夜)、フランス・シャンティイ競馬場では3歳馬による芝2400mのGII戦ニエル賞が行われる。

10月の凱旋門賞に向けた重要なステップとして知られるこのレース。これまでにヴィクトワールピサ(2010年)、ナカヤマナイト(2011年)、キズナ(2013年)の3頭が挑戦し、キズナが勝利していることから、日本の競馬ファンにとっても馴染みのあるレースだろう。

レースの歴史を振り返ると創設は1952年。当時から施行条件は現在と同じロンシャン競馬場の芝2400mだったが、レース名はシャンティイ賞であり、出走条件も3歳以上とされていた。しかし、1955年になってフォワ賞が創設されると、シャンティイ賞は3歳限定(セン馬は出走不可)の競走となり、フォワ賞とともに凱旋門賞の前哨戦としての役割を担うことになった。その後、1971年にグループ制の導入によってGIII戦の格付けを得たシャンティイ賞は、1970年に死去したフランスギャロの会長ガストン・ニエル伯爵の功績を称える形で、1972年にレース名をニエル賞に改称。創設2年目に2300mに短縮されるなど、度々変更のあった施行距離も1979年には2400mに戻され、1987年のGII昇格を経て現在に至っている。

前述通り凱旋門賞への前哨戦ということもあって、フランスのGII戦ではあるが、ヨーロッパ各国のダービー馬など3歳のトップホースが集う。そのため、歴代優勝馬には1999年の凱旋門賞でエルコンドルパサーを破った仏愛ダービー馬モンジューや、その産駒で2005年の凱旋門賞&愛ダービー馬ハリケーンランなど錚々たる面々が名を連ねる。2006年の凱旋門賞でディープインパクトを破ったレイルリンクもこのレースを勝利して本番を制した1頭だ。そのほかにも、このレースの優勝馬、出走馬にはエリシオやカーネギー、ベーカバド、ゴールデンフェザントなど種牡馬として輸入された馬が多数おり、日本競馬との関わりも多い。

次に、舞台となる競馬場についてだが、例年このレースはロンシャン競馬場で行われるが、同競馬場は現在スタンドの改修工事が行われている。そのため、今年のニエル賞をはじめとした前哨戦と本番の凱旋門賞はシャンティイ競馬場で開催される。なお、シャンティイ競馬場でニエル賞が行われるのは1964年、1965年以来になる。シャンティイ競馬場は、パリの中心部から北におよそ40キロのところにあり、近くにはフランス調教馬約3000頭の調教拠点となっているシャンティイ調教場がある。フランス国内では最も歴史のある競馬場で、1834年5月15日に初めてレースが行われた。現在はフランスギャロが管理しているが、競馬場はかつてのモンモランシー家、コンデ家の領地にあるため、今でも競馬場の3コーナーから4コーナーにかけてのところには同家と縁のあるシャンティイ城が隣接している。コースは1周2150mの周回コース以外に芝2400mのレースなどで使用される直角三角形のようなコースがあり、ニエル賞も後者を使用する。このコースは2400mのスタート地点がゴールのはるか先となり、そこから周回コースの1、2コーナー中間地点を横断する形で3、4コーナーへ向かう。直線の長さは約600mと、日本で言えば阪神競馬場ほどの長さだが、シャンティイ競馬場は高低差が10mあり、4コーナー手前からゴールまでは上り坂が続く。

さて、ここからは今年の出走馬5頭について触れていきたい。前述の通り、このレースには地元フランスやイギリス、アイルランドのダービー馬など、3歳のトップホースが出走することが少なくなく、ここをステップに凱旋門賞へ挑むというケースが過去何度もあった。しかしながら、今年に関しては仏ダービー馬アルマンゾルと英愛ダービー馬ハーザンドが、揃って前日に行われる愛チャンピオンSに向かったため、やや低調なメンバー構成になった。そういった意味では、ここはあくまでも試走とはいえ、日本から挑むマカヒキは勝って本番に向かいたいところ。日本ダービー以来の実戦、初の海外遠征など不安点もいくつかあるが、今回の出走メンバーでGI戦の勝利実績があるのはマカヒキただ1頭。ハイレベルと言われた今年の3歳世代の頂点に立ったこの馬が、本来の力を出せば十分に勝ち負けできるはず。シャンティイを知り尽くしたクリストフ・ルメール騎手が再び手綱をとる点も心強い。

一方、そのマカヒキのライバルとなる馬たちだが、実績面ではマカヒキに大きく見劣る。しかしながら、イギリスからの遠征馬ミッドターム(Midterm)は侮れない相手だろう。何しろ同馬は、デビュー2戦目となった4月のGIII戦クラシックトライアル(サンダウンパーク、芝10F)を制した段階で、英ダービーの前売り1番人気に支持されたほどの馬。その後のGII戦ダンテSで5着に敗れた後に骨盤の疲労骨折が判明したため、英ダービーへの出走を断念したが、秋の大舞台を前にしての復帰となった。キャリア4戦目にして初の2400m戦になるが、母ミッデイは2009年のブリーダーズCフィリー&メアターフや2010年のヨークシャーオークスなど、欧米でGI戦6勝を挙げており、父は欧州各国のダービー馬を輩出するガリレオ。血統からはこの距離を苦にするとは思えない。故障明けで初のフランス遠征と条件は厳しいが、故障前と変わらない走りができればマカヒキの強力なライバルになりそうだ。

また、今年に入って好調なドーハドリーム(Doha Dream)も注意したい相手。2歳時は1600m前後のレースを3戦して未勝利だった同馬だが、今年初戦となった2200mのレースで初勝利を挙げると、そこからは2400m戦を4戦して3勝、2着1回という成績を残しており、近2走は準重賞で3馬身半差、4馬身差という快勝を収めている。ここが初の重賞戦になるが、距離実績は十分だけに警戒が必要だろう。

そして、母に2009年の香港ヴァーズ勝ち馬ダリヤカーナ、兄に今年のGI戦ガネー賞優勝馬ダリヤンを持つダラバド(Darabad)も不気味な存在だ。同馬は、2000mのレースを中心に使われたデビューからの5戦で勝ち切れずにいたが、距離が2400mに伸びた前走の準重賞で待望の初勝利を挙げている。こちらもドーハドリームと同様に初の重賞挑戦だが、鞍上を務めるのは母や兄の主戦も務めたクリストフ・スミヨン騎手。日本馬のレベルの高さをよく知る人物だけに手強い相手になるかもしれない。

残ったカルゾフ(Carzoff)は、ここまで5戦1勝という成績で、近走で目立った成績といえば2走前に走った2000mの準重賞での3着くらい。これといった強調材料もなく、ここでは苦戦を強いられそうだ。

いずれにしても、日本の競馬ファンにとっての楽しみはマカヒキのレースぶりただ1点だろう。本番の凱旋門賞ではさらに頭数が増え、メンバーも強力になることが予想されるが、まずは遠征初戦でどういった走りを見せてくれるのか注目したい。

※記載している出走予定馬については9月9日(午後6時)時点でのものであり、今後、出走取消等により出走しない場合もありますので予めご了承ください。

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