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海外競馬

ピックアップレース情報提供 World RaceNews.com【WRN】

2015年10月04日(日)

凱旋門賞(GI)芝2400m

  • 【レース格】★★★★★
  • 【総賞金】500万ユーロ
  • 【開催競馬場】ロンシャン
  • 【勝馬】ゴールデンホーン
  • 【騎手】L.デットーリ
  • 【トレーナー】J.ゴスデン
見解

【結果詳報】
現地時間10月4日、フランスのロンシャン競馬場で開催された欧州最高峰のレース・第149回凱旋門賞を制したのはイギリスから参戦した3歳牡馬のゴールデンホーン(Golden Horn)だった。鞍上は“フランキー”ことランフランコ・デットーリ騎手。

史上初の3連覇がかかっていたトレヴ(Treve)に大きな注目の集まった今年の凱旋門賞は、英ダービー馬のゴールデンホーン、ジョッキークラブ賞(=仏ダービー)を制したニューベイ(New Bay)など例年通りに豪華な顔ぶれとなり、地元フランスから参戦予定だったメレアグロスの出走取消しによって17頭立てで行われた。

スタートが切られると予定通り先頭に立ったのはトレヴのペースメーカーとして送り込まれたシャア(Shahah)だった。ゲート番12番と外めの枠だったゴールデンホーンは外を回るのを嫌ってかすぐに2番手へと上がり、その後ろにニューベイと昨年の凱旋門賞で2着のフリントシャー(Flintshire)の2頭がつけ、地元の大声援を受けるトレヴは中団の外につける。

ペースメーカーをつけた割に意外にもスローなペースとなった今年の凱旋門賞は、最後の直線に入ると名手L.デットーリ騎手の合図に応えるようにスパートをかけたゴールデンホーンが先頭に立つと、一度は並んだニューベイを突き放し最後には2着に2馬身差をつけて優勝。2着には外からニューベイをクビ差でかわしたフリントシャーが入り、2年連続の凱旋門賞2着となった。3着争いは一気に追い上げてきたトレヴがニューベイと並んでゴールしたかに見えたが、ハナ差でニューベイが3着となり、史上初となる凱旋門賞3連覇がかかったトレヴは4着と敗れた。

優勝したゴールデンホーンはイギリスで生産された3歳牡馬。凱旋門賞の勝利により通算8戦7勝、早くも4個目となるGIタイトル獲得となっている。鞍上を務めたデットーリ騎手にとっては4回目となる凱旋門賞勝利だが、J.ゴスデン調教師にとっては凱旋門賞初勝利。通算3000勝近くをあげ、欧米で多くのGIタイトルを獲得している名調教師の実績に、ゴールデンホーンは凱旋門賞という新たな華を添えた。

デットーリ騎手も「本当に素晴らしいパフォーマンスだったね。もうずっと頭をかきながらどうすればいいかを考えていたけど、自分は最高の馬に乗っていたと理解したよ。彼は私が乗ってきた全ての馬の中で“たぶん”最高の馬だ。」とコメントしている。ゴールデンホーンは今年で引退しニューマーケットのダルハムホールスタッドで種牡馬となる予定。

2着に入ったフリントシャーと3着に入ったニューベイについて馬主であるカリッド・アブドゥール氏のレーシングマネージャーであるT.グリムソープ氏は「彼らは2頭とも素晴らしいレースをしてくれたね。我々が不満を言うことなんて何もないよ。残念だけど最高の馬が勝った。それだけさ!」とコメント。今後についてはファーブル調教師とアブドゥール氏に相談した上でフリントシャーのBCターフへの参戦を決定する模様。ニューベイに関してはトレーニングに残れるかどうかを慎重に見極めるとのこと。

4着に破れ、凱旋門賞3連覇を成し遂げられなかったトレヴを管理するC.ヘッド調教師は「敗因はペースにあります。彼女は昨年のような速い一定のペースを保つことができなかった。しかし言い訳は何もありません。ゴールデンホーンはダービーの勝者であり、彼に負けたからといって不名誉なことは何もないですよ。私はゴールデンホーンやニューベイ、そしてフリントシャーをレース前から恐れていた。そして彼らが素晴らしいレースをしただけです。」とコメントしている。

ペースメーカーを送りこんでスローなペースになってしまったのはC.ヘッド調教師にとって悔いが残るところかもしれないが、36年ぶりに凱旋門賞を連覇した“名牝”トレヴは歴史にその名を残した。トレヴはこのレースをもって引退し繁殖牝馬になる予定とのこと。今年でターフを去るゴールデンホーンやトレヴといった名馬たち。数年後、彼らの子供たちが新装ロンシャンの舞台で偉大な親の背中を追うことになるだろう。

【見解】
いよいよ現地時間10月4日、フランスのロンシャン競馬場で第94回凱旋門賞(GI、芝2400m)が行われる。発走は日本時間で10月4日22時55分。

凱旋門賞は、日本の競馬ファンに最も知られている海外レースだろう。欧州のトップホースが一堂に会し、国際的にも著名なビッグイベントとなっている。日本調教馬は1969年のスピードシンボリから延べ17頭が参戦。ご存知の通り、1999年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタ、2012年、13年オルフェーヴルの2着が最高着順で、優勝はない。今年は2冠馬ドゥラメンテや、2013年4着のキズナなど7頭が登録を済ませていたが、故障などにより回避が相次ぎ、久々に日本調教馬の出走がない凱旋門賞となった。また、日本人騎手と外国馬のコンビでもこれまで4回の出走があるが、2001年武豊騎手騎乗サガシティの3着が最高着順だ。

レース展望の前に、凱旋門賞の歴史を簡単に紹介しよう。フランスのお国柄としてイギリスに対する強い対抗意識があり、それは競馬においても同様。イギリス馬を破ることは栄誉な事とされていた。そんな中1863年に、当時フランス唯一の国際競走である3歳馬限定のパリ大賞典が創設。イギリス馬を破る絶好の舞台で、国内最高の権威と賞金を誇っていた。このパリ大賞典にならい古馬のための大競走として1920年に創設されたのが凱旋門賞である。

創設当初はイギリスなどから一流馬の参戦は無かったが、戦後の1949年の賞金増によりパリ大賞典を抜き、当時の世界最高賞金競走となり国際的な権威が高まった。1965年にはシーバードがイギリスの専門誌タイムフォームのレーティングで145ポンドを獲得し、史上最強馬の評価を獲得。1971年にはミルリーフがイギリスダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベス2世Sに次いで凱旋門賞を制し、史上初めて「欧州3冠」を達成した。1986年は欧州の他に日本や南米からもクラシックホースが集まり、「史上最高メンバー」と謳われ、レコード勝ちしたダンシングブレーヴは、現在のワールド・サラブレッド・ランキングの前身であるインターナショナル・クラシフィケーションにおいて当時の最高評価である141ポンドを獲得し、史上最強馬の評価を獲得した。更に2000年の大幅な賞金増額、2008年のカタール競馬馬事クラブとのスポンサー契約などを経て、現在ではドバイWCに次ぐ世界第2位の賞金を誇る競走になっている。またロンシャン競馬場の改修工事により来年からはシャンティイ競馬場で開催される予定になっており、現在のロンシャン競馬場で行われるのは今年が最後だ。

ここからはロンシャン競馬場の説明をしよう。ロンシャン競馬場は芝の右回りコースで、大回り2750m、中回り2500m、小回り2150m、新コース1400m、直線1000mとバラエティーに富んだ設計となっている。凱旋門賞が行われる2400mコースには3つの特徴がある。1つ目は高低差10mという起伏の激しさ(日本では京都競馬場や中山競馬場の約4mが最大)だ。1?2コーナーの外にあるポケット地点からスタートし、最初の400mは平坦、そこから300mで7mを登り、更に3コーナーにかけて3m登る。その後、頂上からは下り坂が続く。2つ目は3?4コーナーの中間から直線の入り口まで続く緩やかなカーブ、通称「フォルスストレート(偽りの直線)」だ。ここで各馬は仕掛けを我慢して脚を溜めなければならない。そして最後3つ目の特徴、ゴールまで約530mのほぼ平坦の長い直線での末脚比べを経てゴールとなる。スタミナも瞬発力も必要で、まさに総合力が問われるコースと言えるだろう。

さて、今年の凱旋門賞だが先述したとおり日本調教馬の参戦はない。しかし、それでも好メンバーが揃い大注目の一戦といえる。まずは何といっても「3連覇」という史上初の偉業を狙うトレヴ(Treve)から紹介しよう。トレヴは3歳時にデビュー2連勝で挑んだ仏オークス・ディアヌ賞(シャンティイ、芝10.5F)でGI初制覇を飾ると、仏牝馬三冠の最終競走であり、凱旋門賞の前哨戦にもなっているGIヴェルメイユ賞(ロンシャン、芝12F)も制し、4戦4勝で凱旋門賞に挑んだ。ここではオルフェーヴル、キズナという日本馬2頭らを寄せ付けずに完勝。新たな時代の到来を感じさせた。欧州中距離路線の絶対女王と見られていたトレヴだったが、順風満帆とはいかなかった4歳シーズンのキーポイントとなったレースが、年明け緒戦のGIガネー賞だ。そのレースは「不良馬場」と「スローペース」が重なり道悪の鬼であるシリュスデゼーグルの2着に敗れたのだが、トレヴを管理する管理するクリスティアーノ・ヘッド調教師は、「ガネー賞で初めての道悪、敗戦を経験し、トレヴは3歳時と違い走ることを嫌がっていた」とコメントしていた。ヴェルメイユ賞の後に調整方法を変更し、トレヴの「走る気持ち」を蘇らせ、凱旋門賞連覇を成し遂げたのだ。

今年のトレヴは史上初の「凱旋門賞3連覇」を大目標に、春は国内のレースに専念した。5月のGIIコリーダ賞(サンクルー、芝10.5F)を快勝すると、GIサンクルー大賞(サンクルー、芝12F)に出走。今年もライバルとなるフリントシャー(Frintshire)や、ドルニヤ(Dolniya)などを寄せ付けずに快勝し、昨年とは比べ物にならないほど順調なスタートを切った。9月13日に行われたヴェルメイユ賞を圧勝。今年はこれで3戦3勝、文句なしの臨戦過程での出走となる。歴史上凱旋門賞を3連覇した馬は存在しない。この大偉業が達成されるのか否かが今年の凱旋門賞最大の注目点であることは間違いない。

トレヴ3連覇を阻む最大のライバルとなっているのが、各国(イギリス、フランス)のダービー馬である。まずはイギリスのダービー馬を紹介しよう。

今年のイギリスダービー馬ゴールデンホーン(Golden Horn)はデビュー3連勝でダービーの前哨戦で、日本でいう青葉賞に該当するGIIダンテS(ヨーク、芝10.4F)を制すと、続くイギリスダービー(エプソム、GI、芝12.05F)も快勝し無敗のダービー馬となった。その後、古馬と初対戦となったGIエクリプスS(サンダウンパーク、芝10.03F)では逃げて3馬身半差で勝利と、自在性も披露。重馬場だったGIインターナショナルSでは3歳牝馬アラビアンクイーンの出し抜けを喰らい初黒星となったが、その後、出走馬が全てGI馬というハイレベルな1戦となったGI愛チャンピオンS(レパーズタウン、芝10F)を制しての参戦となる。イギリスダービーの勝ち方、戦ってきた相手などを考えるとやはり力は相当なものだし、どんな競馬にも対応できるのも強みもある。また、イギリスよりも瞬発力を求められるフランスでの競馬はプラスに働きそうである。陣営は馬場状態が悪ければ回避し、GI英チャンピオンSに回るとコメントしていたが出走を確定させた。

フランスダービー馬のニューベイ(New Bay)は、凱旋門賞史上最多の7勝を挙げているアンドレ・ファーブル厩舎に所属。2戦1勝で、いきなりGIプール・デッセ・デ・プーラン(仏2000ギニー、日本の皐月賞に該当)に出走。人気は無かったが最後方から追い上げて2着に好走し、能力の片鱗を見せつけた。続くGI仏ダービー・ジョッキークラブ賞(シャンティイ、芝10.5F)でも後方から「力が違う」と言わんがばかりに圧倒的な末脚で優勝し、ダービー馬の称号を手にした。その後は8月のGIIギヨームドルナーノ賞(ドーヴィル、芝10F)を制した後、前哨戦GIIニエル賞(ロンシャン、芝12F)に出走。少頭数だったが、これまでと一転し3番手でレースを進め、同世代のライバルを寄せ付けず最後は流して2馬身半差で快勝。不良馬場をものともしなかった。前に行けることも証明し、トレヴ撃破の可能性は低くないはずだ。

上記の今年度英、愛ダービー馬2頭が特に有力視されているが、この他に3歳馬を3頭紹介する。

まずはアイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎の3歳牝馬ファウンド(Found)である。昨年の凱旋門賞同日に2歳のGIマルセルブサック賞(ロンシャン、芝8F)を快勝し、今年のクラシックの有力候補に挙げられた。今年はGI英1000ギニーを回避し、GI愛1000ギニーで復帰して2着。続くGIコロネーションSでは後に古馬相手にGIムーランドロンシャン賞を制することになるエルヴェジャのクビ差2着に敗れる。前走のGI愛チャンピオンSではゴールデンホーンと後述するフリーイーグル(Free Eagle)の間に入る2着。牡馬相手にも十分に通用することを証明した。また今回は怪我から復帰したライアン・ムーア騎手に手綱が戻る。斤量の軽い3歳牝馬で名手の手綱、当然期待は高まる。

地元フランスのイラプト(Erupt)は、今年のパリ大賞典(ロンシャン、GI、芝12F)勝ち馬だ。3戦3勝で挑んだパリ大賞典は英ダービー3着、仏ダービー2着だったストームザスターズなどの実績馬が集まっていたが、これらを相手にせず完勝。しかし同世代のダービー馬ニューベイと初対戦となった前走のニエル賞では4着に敗れている。叩いた上積みは見込めるが、良馬場よりも重馬場が得意な馬で、ここで上位争いをするには馬場の恩恵が欲しいところだ。

同じくフランスのシルバーウェーヴ(Silverwave)は4連勝で挑んだ仏ダービーでは上位人気に推されていた馬(9着)。続くパリ大賞典でもイラプトに敗れているが、前走のGIIニエル賞ではイラプトに先着となる2着。それでもニューベイには完敗しており、ここでも善戦止まりか。

ここまで述べたように今年はトレヴvsダービー馬という構図になっている。古馬勢は1枚落ちるという評価が大半だが、当然欧州最高クラスの古馬が出走してくる。

まずは「遅れてきた大物」の言葉が似合う4歳馬フリーイーグルを紹介したい。デビュー戦を圧勝し、「ダービー馬候補」との呼び声があったが2歳秋から故障で1年の休養。復帰戦となった昨年9月のGIIIエンタープライズS(レパーズタウン、芝10F)を7馬身差の圧勝で飾り、GI初挑戦となったGI英チャンピオンSではノーブルミッションとアルカジームの壮絶な一騎打ち決着から1馬身1/4差の3着に敗れたが、4着以下は3馬身離しており来シーズンの飛躍を期待させる内容で3歳シーズンを終えた。今シーズンはぶっつけで、日本のスピルバーグも出走した6月のロイヤルアスコット開催、GIプリンスオブウェールズS(アスコット、芝10F)で復帰。約8カ月ぶりのレースだったが、2番手から抜け出すと昨年のフランスダービー馬、ザグレーギャツビー以下を完封してのV。8カ月ぶりでこのパフォーマンスはなかなか出来るものではない。その後、前哨戦はイギリスダービー馬、ゴールデンホーンと同じGI愛チャンピオンSを選択。抜群の手応えから抜け出しにかかったところで、ゴールデンホーンが大きく右に斜行し、その影響をまともに受け3着。その不利が無ければ2着は間違いなかっただろう。凱旋門賞では初のフランス競馬がどう出るかだが、今年はまだ2戦、通算でも6戦しかしておらず、上昇度と言う点では3歳馬に劣らない。

次に紹介するのは昨年の凱旋門賞にも出走していた2頭だ。

フリントシャーは地元フランスの5歳牡馬で、昨年の2着馬だ。打倒トレヴ筆頭と言われている今年のフランスダービー馬、ニューベイと同じアンドレ・ファーブル厩舎に所属する。3歳時にGIパリ大賞典を制し、その年の凱旋門賞候補とも言われたほどの本馬だがその後は度々GIでワンパンチ足りない競馬が続いていた。そんな中人気を落としていた昨年の凱旋門賞で2着に好走し、続くGI・BCターフでも2着、そして昨年末のGI香港ヴァーズ(シャティン、芝2400m)ではパリ大賞典以来のGI勝利を挙げた。今年は一般戦2着、ドバイシーマクラシック2着、コロネーションC3着と全てドルニヤに先着を許しているが、サンクルー大賞ではドルニヤに先着となる2着。アメリカのGIソードダンサー招待S(サラトガ、芝12F)を圧勝しての3年連続の凱旋門賞参戦となる。勝ち味に遅いタイプだが、逆に言えばこの安定感は強みになる。

ドルニヤに聞き覚えのあるファンは多いかもしれない。日本でもお馴染のクリストフ・スミヨン騎手を背に今春のドバイシーマクラシック(メイダン、GI、芝2400m)で日本のワンアンドオンリーらを破った4歳牝馬で、11月のジャパンCへの出走も予定されている。ドルニヤは3歳春にGIIマルレ賞(サンクルー、芝12F)で重賞初制覇を飾ると、凱旋門賞の前哨戦ヴェルメイユ賞ではトレヴに先着となる3着に好走。更に注目すべきは5着に敗れた昨年の凱旋門賞だ。昨年の凱旋門賞はスローペースで先行勢が有利な展開だった。その中で後方からレースを進めた組では最先着となる5着まで追い上げたのだ。牡馬相手の第一線で戦える力を示した一戦だった。その追い込み脚質だった本馬が先行し、各国の牡馬を切り捨てたのがドバイシーマクラシックである。その後、コロネーションCでは早めに抜け出し、後続の目標となる形で2着、サンクルー大賞ではトレヴや、後述するフリントシャーに先着を許す3着で春シーズンを終えた。9月13日に行われた前哨戦のGIIフォワ賞では外から自慢の末脚が影を潜めて4着に敗れたが、これは不良馬場の影響だろうから心配することは無い。昨年の走りからしても良馬場であれば好勝負可能だし、なにより鞍上スミヨン騎手が不気味だ。

ただ、この2頭は昨年の凱旋門賞、今年のサンクルー大賞でトレヴに敗れており、普通に考えれば逆転は厳しいだろう。

今年のGIキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで2着だったイーグルトップ(EagleTop)は、フリーイーグルと同じ4歳馬。3歳春にGIIキングエドワード7世S(アスコット、芝12F)を制して、キングジョージに挑戦(4着)。その後10カ月の休養を経て今年の5月に戦列に復帰。重賞を2つ叩いて再度参戦したキングジョージでは大外から1頭目立つ末脚を駆使しあわやの2着。勝ちに等しい競馬と言って良いだろう。その後、9月19日のGIIIアークトライアルに出走したが、出遅れが響き3着に敗れてしまった。今年のキングジョージは馬場状態を嫌ってスクラッチ(出走取消)が出ているようにSoftと発表された、水分を含む柔らかい馬場だった。また凱旋門賞で人気を集めている有力3歳馬との対戦経験もない。評価判断が難しい1頭だ。

昨年のGIヨークシャーオークスで昨年の凱旋門賞3着馬タグルーダを破り、凱旋門賞でも人気を集めた4歳牝馬タペストリー(Tapestry)は名前を知っているファンも多いかもしれない。叔父に日本のリアルスティールがいるミエスク牝系の良血馬。昨年の凱旋門賞以来のレースとなった前走GIIIブランドフォードSで2着となっている。昨年の仏ダービー3着、凱旋門賞7着のプランスジブラルタル(Prince Gibraltar)は前走のGIバーデン大賞(バーデンバーデン、芝2400m)で2歳以来のGI制覇を果たしての参戦となる。昨年のサンクルー大賞1着入線後に禁止薬物が検出され失格となったスピリットジム(Spiritjim)は前走のフォワ賞で2着と久しぶりに好走。一線級と差のない競馬をしてきた実績があり、追加登録をしてきての参戦は少々不気味だ。

この他の古馬勢は非常に厳しい戦いになりそうだ。地元の4歳牝馬マナティー(Manatee)は今年のサンクルー大賞典でトレヴ、フリントシャー、ドルニヤに次ぐ4着。力は1枚落ちるし、今回はそれ以来のレースで厳しいだろう。前走GIIドーヴィル大賞典組のシルジャンズサガ(Siljan’s Saga)やメレアグロス(Meleagros)もここでは荷が重く、ヴェルメイユ賞4着からの参戦となるフリン(Frine)も2500mのGII勝ちがあり長い距離への適性は高いが、さすがに厳しい。

兎にも角にも今年の凱旋門賞はトレヴが3連覇を果たすのか、各国ダービー馬を筆頭とするライバルたちがそれを阻止するのかが最大の注目点だ。歴史的一戦をしっかりと目に焼き付けたい。

<第94回凱旋門賞 出走予定馬・騎手>
フリントシャー/M.ギュイヨン
イーグルトップ/W.ビュイック
マナティー/M.バルザローナ
メレアグロス/A.フアシエ
プランスジブラルタル/F.ヴェロン
スピリットジム/A.アッゼニ
フリーイーグル/P.スマレン
ドルニヤ/C.スミヨン
トレヴ/T.ジャルネ
フリン/O.ペリエ
シルジャンズサガ/P.ブドー
タペストリー/J.オブライエン
ニューベイ/V.シュミノー
シルバーウェーヴ/J.ドイル
イラプト/S.パスキエ
ゴールデンホーン/L.デットーリ
シャア/G.ブノワ
ファウンド/R.ムーア

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