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ピックアップレース情報提供 World RaceNews.com【WRN】

2015年03月28日(土)

ドバイワールドC(GI)ダ2000m

  • 【レース格】★★★★★
  • 【総賞金】1000万ドル
  • 【開催競馬場】メイダン
  • 【勝馬】プリンスビショップ
  • 【騎手】W.ビュイック
  • 【トレーナー】S.ビン・スルール
見解

ドバイワールドカップ (Dubai World Cup) GI
UAE・ドバイ メイダン競馬場 ダート2000m
第9レース 21:00(日本時間 26:00)発走

▼【結果】
優勝馬:プリンスビショップ(Prince Bishop)

現地時間3月28日(土)に、UAE・ドバイのメイダン競馬場で、第20回ドバイワールドカップ(GI メイダン競馬場 ダート2000m)が9頭立てで行われた。
なお、今年からメイダン競馬場のメイントラックがオールウェザー(タペタ)コースからダートコースに変更となったことに伴い、ドバイWCもダートコース2000mの条件で行われている。

日本から出走した2頭は、エピファネイアが初ダートながら3番人気、昨年のリベンジを期すホッコータルマエが5番人気という支持を集めた。

各馬一斉に綺麗なスタートを切り、中でもホッコータルマエと昨年の勝ち馬アフリカンストーリー (African Story)が、好発を決めて先手を伺う。アメリカから参戦したリー(Les)がこれに続き、1番人気の支持を集めた全米年度代表馬カリフォルニアクローム(California Chrome)は外目の4、5番手につける。最内枠のプリンスビショップ (Prince Bishop)とエピファネイアはスタートから行き脚がつかず後方からの競馬となる。

1コーナーに入るとコーナリングを利して、ホッコータルマエが果敢にハナを奪う。アフリカンストーリーは2番手につけ、その外にリーとカリフォルニアクロームのアメリカ勢が続く展開となる。
いっぽう後方からの競馬となったエピファネイアは、アメリカ勢の後ろ6番手につけ、大きく遅れたプリンスビショップは、前走と同じく行きっぷりが悪く、1コーナーで早くもムチが入る。

レースはホッコータルマエのペースで進み、800mあたりから離れた最後方にいたプリンスビショップも馬群に取り付き、先頭から最後方まで5馬身ほどの一団となる。
1000m付近で中団の外目にいたエピファネイアの手応えが悪くなり、ペースが上がった残り800mからは一気に置かれ、後方まで下がってしまう。
最終コーナーに差し掛かる頃にはアフリカンストーリー、カリフォルニアクロームの2頭がホッコータルマエとの差を詰めにかかり、さらに後方から先団のすぐ後ろまで迫ったプリンスビショップがこれに続いて、最後の直線を迎える。

直線に入っても依然ホッコータルマエが先頭をキープし、リードを広げにかかる。2番手にいたアフリカンストーリーはほどなく失速し、外からカリフォルニアクロームがこれに替わって進出する。さらに外からは勢い良くプリンスビショップが脚を伸ばす。
残り300m手前でホッコータルマエのリードがなくなり、カリフォルニアクロームとプリンスビショップの2頭が並んで先頭に踊り出るが、外のプリンスビショップの脚色が良い。残り200mではプリンスビショップが完全に抜け出し、後続との差を広げていく。
結局、最後までプリンスビショップの脚色が衰えることはなく、そのまま押し切り先頭でゴール。4度目の挑戦で念願のワールドカップ制覇を果たした。勝ちタイムは2分03秒24(良)。
勝ち馬から2馬身3/4差の2着にはカリフォルニアクロームが入り、先行集団の後ろからしぶとく脚を伸ばしたリーが3着となった。

プリンスビショップは、アイルランド生産馬で、父Dubawi産駒の8歳セン馬。
3歳時にフランスでデビューし、フランス在籍時にはコンセイユドパリ賞(GII ロンシャン競馬場 芝2400m)とプリンスドランジュ賞(GIII ロンシャン競馬場 芝2000m)という2つの重賞を制した。
その後、S.ビン・スルール厩舎に転厩し、移籍2走目にヴィクトワールピサが勝利した2011年ドバイWCに出走して10着という成績を残している。
以降、ドバイワールドカップカーニバル(Dubai World Cup Carnival)に毎年参戦し、これまでドバイWCの前哨戦である2014年のマクトゥーム・チャレンジR2(GII メイダン競馬場 AW1900m)、マクトゥーム・チャレンジR3(GI メイダン競馬場 AW2000m)を連勝するなどの活躍をみせたが、本番のドバイWCでは、過去3回挑戦して全て着外と結果を出せなかった。
8歳となった今年も、前哨戦を2戦して2着2回と健在振りをアピール。追い込みが不利とされるダート馬場をものともせず、後方から鋭く脚を伸ばして、メイダン競馬場のダートに適性のあるところをみせていた。
今回の勝利で通算成績を28戦11勝とし、GIレースは2勝目。4度目の挑戦で見事念願のドバイWC制覇を飾った。
管理するS.ビン・スルール調教師は、昨年のアフリカンストーリーに続き、ワールドカップ7度目の制覇。
鞍上のW.ビュイック騎手はワールドカップ初制覇。また、ビュイック騎手はプリンスビショップが今年出走した全3戦の手綱を取っており、キックバックを受けると行き脚が鈍り、外に持ち出すと鋭い伸び脚をみせるという同馬の特徴を良く掴み、3戦目の大一番で見事に結果を出してみせた。

日本から参戦した2頭では、ホッコータルマエが5着に先着。
果敢に先手を奪ってレースを作ったが、すぐ後ろにいたアフリカンストーリーやカリフォルニアクロームからのプレッシャーも強く、息の抜けない展開となってしまった。それでも直線の入り口ではもしやと思わせるシーンがあり、十分に見せ場のある内容だったといえる。
また、自らハナを切って日本馬がメイダン競馬場のダートコースでもスピード負けしないことを証明してみせた。このことは、来年以降に参戦する日本馬にとって明るい材料となるだろう。

3番人気の支持を集めたエピファネイアは、3コーナー付近から失速して9着という結果。
スタートから行き脚がつかなかったように、前半から行きっぷりが悪く、道中も折り合いをつけようと先行馬の後ろに入れたが、キックバックをモロに受けて体力を消耗する結果となってしまった。
全く本来の走りができなかった以上、結論としては角居調教師もコメントしているとおり、ダートが向かなかったということだろう。

カリフォルニアクローム、リーのアメリカGI馬2頭は、それぞれ2着、3着に入り、なんとかダート競馬本流といえるアメリカ代表としての面目は保った。

以上、今年のドバイWCは地元の8歳馬プリンスビショップが、2度コースを経験している強みをみせ、見事に強力海外馬を返り討ちにした一戦となった。
日本から参戦した2頭については、今回の遠征が実を結ぶことはなかったが、この経験を糧としてさらなる飛躍を期待したい。

なお、メイダン競馬場で行われるドバイWCの主要な前哨戦の結果、及び日程は以下のとおり。
1月8日 アル・マクトゥーム・チャレンジ・ラウンド1(Al Maktoum Challenge Round 1 GII メイダン競馬場 ダート1600m)
 優勝馬:サーファー (Safer)
2月5日 アル・マクトゥーム・チャレンジ・ラウンド2(Al Maktoum Challenge Round 2 GII メイダン競馬場 ダート1900m)
 優勝馬:フランキーフォーフィンガーズ (Frankyfourfingers)
3月7日 アル・マクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3((Al Maktoum Challenge Round 3 GI メイダン競馬場 ダート2000m)
 優勝馬:アフリカンストーリー (African Story)
3月28日 ドバイワールドカップ(Dubai World Cup GI メイダン競馬場 ダート2000m)
 優勝馬:プリンスビショップ (Prince Bishop)

*馬齢表記はエミレーツレーシングオーソリティーのレギュレーションに準拠


▼【見解】
3月24日(土)に、UAE・ドバイのメイダン競馬場で、第20回ドバイワールドカップ(GI メイダン競馬場 ダート2000m)が行われる。

レース当日は、世界最高賞金額(賞金総額1000万米ドル=約12億円)を誇るドバイワールドカップ(GI)をメインとしたレース番組が組まれ、1日で9つの国際招待競走(GIレース6つ・うちアラブ限定競走1つ)がメイダン競馬場で行われる。

過去に本レースに挑戦した日本馬は、これまでのべ26頭。2011年の東日本大震災直後に行われたに第16回ドバイWCでは、日本のヴィクトワールピサが日本馬として初めて優勝する快挙を達成した。

なお、今年からメイダン競馬場のメイントラックがオールウェザー(タペタ)コースからダートコースに変更となったことに伴い、ドバイWCもダートコース2000mの条件で行われる。

今年のエントリーは9頭。オールウェザーコースで行われた昨年のドバイWC優勝馬や、アメリカから前年の全米年度代表馬が参戦するなど、ダートコースに変わった“新生メイダン競馬場”の記念すべき一戦にふさわしい豪華メンバーが顔を揃えた。

まずは、日本の期待を背負って挑戦する2頭から。
エピファネイアは、昨年のジャパンカップ(GI)で後続に4馬身差をつける圧勝劇を演じて、改めてその能力の高さを示した。また、そのレースでの走りは世界的にも高く評価されており、2014年度ロンジンワールドベストレースホースランキングでは、ジャスタウェイに次ぐ世界2位の評価を受けている。そのジャスタウェイが引退した今となっては、世界一のポジションにいる馬だといっても過言でないだろう。
溢れんばかりの闘争心がエピファネイアの最大の魅力であり、それは管理する角居調教師でさえ“どっちに転ぶかわからない”と語るほど。たしかに常に折り合いを欠く危険をはらんだ諸刃の剣であることは間違いないが、それを上手く御してレースを運べた時には、周囲の想像をはるかに超える走りをみせる馬である。
また同馬について、ジャパンカップで手綱を取ったC.スミヨン騎手がレース後に、“自分が日本で乗った馬で一番強い”というコメントを残していることも興味深い。GIを6勝したブエナビスタなど多くの日本馬の背中を知る同騎手の言葉だけに、この一言からもエピファネイアの能力の高さに疑う余地はないだろう。能力どおりに走ることができれば、ここでも結果はついてくるはずだ。
課題の初ダートについては、適鞍であるドバイシーマクラシック(GI メイダン競馬場 芝2410m)に向かわずに敢えてこちらを選んでいるだけに、勝算あっての選択であろう。同じキャロットファームの持ち馬であるハープスターとの使い分けという事情があるとしても、世界的に注目度の高い馬だけに、無様なレースはできない。角居調教師が“パワーが有り余っている”と評しているように、エピファネイアのダート適性に関して、師はそれなりに自信を覗かせており、同馬を最もよく知る人間が下した結論として、期待して良いだろう。
鞍上にはスミヨン騎手というベストパートナーを再び迎え、今度はダート最高峰のGI獲りに挑む。

2年連続でドバイWCに挑むホッコータルマエは、目下GIレース3連勝中と絶好調だ。
今年はわざわざ2月のフェブラリーS(GI)を自重して、目標をドバイWC一本に絞り、万全の体調でドバイ入りをしている。川崎記念をステップに臨むローテーションは、2007年に4着という結果を残したヴァーミリアンと同じであり、勢いのあるホッコータルマエには、それ以上の結果を期待したい。
世界的なネームヴァリューではエピファネイアに劣るが、ダート実績では勿論こちらが上。これまで地方交流を含むGI8勝を挙げており、昨年のJRA賞最優秀ダートホースにも選ばれている。日本の芝チャンピオンがエピファネイアだとしたら、こちらは砂のチャンピオンとして堂々胸を張って今回の一戦に臨む。
昨年のドバイWCは16着という残念な結果に終わったが、同馬にとっては未知であったオールウェザーコースで行われた一戦であり、度外視して良いだろう。また、新生メイダン競馬場のダートコースは、前哨戦のマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3(GI メイダン競馬場 ダート2000m)が2分04秒92のタイムで決しているように、今のところ時計の掛かる馬場となっている。この馬場は、同じく時計を要する地方競馬での好走が目立つホッコータルマエには合っていそうであり、GIを連勝している勢いを味方に昨年のリベンジを果たすシーンがあっても不思議ではない。
今回も主戦を務める幸騎手とのコンビで、海外GI初制覇を目指す。

なお、今年行われたメイダン競馬場のダート競走では、前に行った馬の好走が目立っており、日本から挑む2頭も、共に前走のように前目から押し切る競馬が出来れば、好走の可能性もより高まるだろう。

次に、人気を集めることが予想される、ダート競馬の本流ともいえるアメリカ勢について。
カリフォルニアクローム(California Chrome)は、昨年の北米クラシックレースの最高峰ケンタッキーダービー(3歳限定GI チャーチルダウンズ競馬場 ダート2000m)とプリークネスS(3歳限定GI ピムリコ競馬場 ダート1900m)を制したクラシック2冠馬だ。昨年は9戦6勝、GIレース4勝という華々しい成績を残して、2014年度の全米年度代表馬に輝いている。
今年初戦となった前走のサンアントニオ招待S(GII サンタアニタパーク競馬場 ダート1800m)では、同期でGI4勝を誇るシェアードビリーフ(Shared Belief)とのライバル対決となり注目を集めたが、そこではシェアードビリーフに1馬身1/2差をつけられ、2着という結果に終わった。ただし、3着となったGI馬ホッパーチュニティ(Hoppertunity)には6馬身半もの差をつけており、海外遠征を睨んだ休み明け初戦としては、まずまずといえる結果であった。
今回の出走メンバーの中では実績最上位といえる存在であり、また旧ナドアルシバ競馬場時代にダートで行われたドバイWC全14回のうち、アメリカ調教馬が8勝しているという前例もあり、全米年度代表馬の看板を背負うからには、ここは負けられない一戦となるだろう。
唯一の不安とされるのが、新生メイダン競馬場のダートコースが、前述したように時計を要する馬場である点だ。アメリカ競馬における走破タイムは、古馬のGIともなると2分00秒前後の決着となることが珍しくなく、カリフォルニアクロームのダート2000mの持ち時計は、昨年のブリーダーズカップクラシック(GI サンタアニタパーク競馬場)3着時に記録した1分59秒88(良)である。同じダートとはいえ、この質の違いに戸惑うシーンも十分に考えられそうだ。
鞍上は、主戦を務めるV.エスピノーザ騎手が引き続き騎乗する。

アメリカ勢の2番手と目されるのが、2014年のドンハンデキャップ(GI ガルフストリームパーク競馬場 ダート1800m)を制した6歳馬リー(Lea)だ。
連覇を目指した今年のドンHでは2着と敗れたが、トップハンデを背負っていたこともあり、悲観する内容ではなかった。3歳でデビューしてからこれまで通算14戦7勝(重賞4勝)とそれほどレースに使われておらず、6歳馬とはいえ馬はフレッシュだ。特に昨年からの成績は優秀で、これまでGI勝利を含む4戦3勝、2着1回と崩れていない。カリフォルニアクロームほどの派手な成績ではないが、近走の充実振りから侮れない一頭だといえるだろう。

最後に、メイダン競馬場で行われた前哨戦を経て駒を進めてきた地元UAE勢。
アフリカンストーリー(African Story)は昨年のドバイWCを制した8歳セン馬。そのドバイWCでは、好位の3番手から直線抜け出す競馬で、日本から参戦したホッコータルマエやベルシャザールを相手にせず、2着に2馬身3/4差、3着には7馬身差をつける完勝で、7歳にして初GI制覇を飾っている。
今年は、2月のマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド2(GII メイダン競馬場 ダート1900m)から戦線に復帰したが、そこでは11頭中の7着と大敗を喫してしまい、ダート競馬への適性が疑問視された。しかし、前走のマクトゥーム・チャレンジR3(GI)では見事に巻き返しをみせて1着となり、ダート馬場への不安を払拭している。
今回も当然有力馬の一角であり、メイダン競馬場のダートコースを経験し、結果を出していることは大きなアドバンテージといえるだろう。
今年からコンビを組んでいるJ.ドイル騎手と共に、昨年とは異なる馬場でのワールドカップ連覇を狙う。

プリンスビショップ (Prince Bishop)は、ドバイWCの前哨戦であるマクトゥーム・チャレンジR2(GII)、マクトゥーム・チャレンジR3(GI)で毎年のように好走をしている8歳の古豪だ。
ただし、本番のドバイWCやドバイシーマクラシック(GI)ではまったく結果を残せておらず、今年も前哨戦の2レースでは共に追い込んで2着という好結果を残しているが、例年の同馬のパターンを見る限り、今年も苦戦は免れないだろう。

以上、今年のドバイワールドカップは、実績No1を誇るカリフォルニアクロームが人気の中心になりそうだが、新生メイダン競馬場のダート適性が結果を大きく左右することになるだろう。
日本から挑戦するエピファネイアとホッコータルマエにも当然チャンスはあり、日本調教馬として初となる海外ダートGI制覇の瞬間が訪れる可能性も十分にありそうだ。

*馬齢表記に関しては、主催者発表のものを記載

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