2023/03/21　 UMAJiN.net／データ部「重賞攻略データ」

【マーチS（GIII）攻略データコラム】狙いは馬力のある大きな馬

マーチS（GIII）　4歳以上　ハンデ　中山ダ1800m
※データについては本文中に特に記載のない限り、過去10回分を対象として分析している。

■人気別成績
1番人気【1.1.2.6】
勝率10.0％、連対率20.0％、複勝率40.0％
2番人気【3.3.1.3】
勝率30.0％、連対率60.0％、複勝率70.0％
3番人気【1.0.3.6】
勝率10.0％、連対率10.0％、複勝率40.0％
4番人気【0.1.0.9】
勝率0.0％、連対率10.0％、複勝率10.0％
5番人気【0.2.1.7】
勝率0.0％、連対率20.0％、複勝率30.0％
6-9番人気【4.1.1.34】
勝率10.0％、連対率12.5％、複勝率15.0％
10番人気以下【1.2.3.63】
勝率1.4％、連対率4.3％、複勝率8.7％

ハンデ戦のせいか、1番人気は勝率10％、複勝率40％とイマイチ振るわない。一方で2番人気は勝率30％、複勝率70％と優秀な成績。どちらかを買うのであれば2番人気を買う方が過去の傾向からはベター。

フタ桁人気からも馬券になっているのが特徴で、10-12番人気に限定すると【1.2.3.24】で複勝率20.0％。下位人気のケアも必要なレースと言える。

■年齢別成績
4歳【1.2.2.24】
勝率3.4％、連対率10.3％、複勝率17.2％
5歳【3.2.2.25】
勝率9.4％、連対率15.6％、複勝率21.9％
6歳【5.5.3.37】
勝率10.0％、連対率20.0％、複勝率26.0％
7歳【1.1.2.22】
勝率3.8％、連対率7.7％、複勝率15.4％
8歳以上【0.0.2.20】
勝率0.0％、連対率0.0％、複勝率9.1％

中心となるのは5勝を挙げる6歳馬。次いで3勝の5歳馬となる。この時期、芝の重賞では4歳馬が強いことが多いのだが、マーチSにおいてはある程度経験を積んだ馬の方が狙いやすい。

7歳馬も勝ち馬を送り出しているように高齢馬でも勝負になるが、さすがに8歳以上となると少々荷が重い。ちなみに8歳以上で馬券に絡んだのは2019年2着のリーゼントロックと昨年3着のヒストリーメイカー。この2頭には前走で先行して掲示板に載っていたという共通点があった。

■馬体重別成績
459キロ以下【0.0.0.3】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0％
460-479キロ【1.1.2.22】
勝率3.8％、連対率7.7％、複勝率15.4％
480-499キロ【3.1.4.39】
勝率6.4％、連対率8.5％、複勝率17.0％
500-519キロ【3.3.3.36】
勝率6.7％、連対率13.3％、複勝率20.0％
520-539キロ【1.4.1.23】
勝率3.4％、連対率17.2％、複勝率20.7％
540キロ以上【2.1.1.5】
勝率22.2％、連対率33.3％、複勝率44.4％

ただでさえ馬力が求められる古馬のダート重賞、そのうえ舞台が急坂のある中山ダ1800mとあって、馬体が大きいに越したことはない。複勝率は馬体重が重くなるほど向上し、540キロ以上のレンジは複勝率44.4％を記録している。狙いは大きな馬だ。

■位置取り・脚質別成績
逃げ【1.1.0.9】
勝率9.1％、連対率18.2％、複勝率18.2％
先行【5.4.3.24】
勝率13.9％、連対率25.0％、複勝率33.3％
中団【3.3.7.44】
勝率5.3％、連対率10.5％、複勝率22.8％
後方【1.0.1.50】
勝率1.9％、連対率1.9％、複勝率3.8％
マクリ【0.2.0.1】
勝率0.0％、連対率66.7％、複勝率66.7％

基本は先行できる馬から狙いたいレース。しかしながら逃げ馬はやや受難傾向で、最後に馬券に絡んだのは2016年1着のショウナンアポロンまで遡る必要がある。

中山ダ1800mが舞台とあってマクれる馬も有力。該当馬がいる場合は狙ってみたい。

■前走別成績
チャンピオンズC【1.0.0.1】（※JCダート含む）
勝率、連対率、複勝率いずれも50.0％
フェブラリーS【2.0.0.4】
勝率、連対率、複勝率いずれも33.3％
川崎記念【0.0.0.4】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0％
東京大賞典【0.1.0.0】
勝率0.0％、連対率50.0％、複勝率50.0％
総武S【2.4.1.22】
勝率6.9％、連対率20.7％、複勝率24.1％
仁川S【1.2.3.17】
勝率4.3％、連対率13.0％、複勝率26.1％
条件戦【1.0.2.14】
勝率5.9％、連対率5.9％、複勝率17.6％

サンプル数こそ少ないがGI級レースからの参戦は概ね好成績。GI組のケンシンコウ、サンライズホープ、ハピにとっては好材料。GI組で唯一狙えないのは川崎記念からのローテーションで、この10年で1頭も馬券に絡んでいないが、今年は川崎記念からの参戦はなし。

OP特別からの参戦なら、まずは同条件の総武Sからの組に注目。特に「総武Sで1-3番人気かつ5着以内」を満たした馬は過去10年で【1.3.0.4】で連対率50.0％。今年の登録馬ではホウオウルバン（3番人気1着）、ヴァルツァーシャル（1番人気2着）がこの条件を満たす。

阪神の仁川Sから参戦する馬を取捨選択するカギは「仁川Sで掲示板に載っていたかどうか」。馬券に絡んだ6頭はいずれもこの条件を満たしていた。実は今年の仁川S組で前走掲示板を確保していた馬は1頭もいない。例年の傾向から考えるとちょっと厳しそう。

条件戦組で狙いたいのは【1.1.0.1】の前走東京競馬場組。サンプル数こそ少ないが狙いが立ちそう。

一方で中山の条件戦からここへ臨んだ馬は【0.0.0.7】で馬券絡みなし。アメリカンシードやハイランドピークなどと言った上位人気馬も馬券を外していたことを考えると、このデータを無視するのは難しい。少々意外な気もするが配当妙味の点からも覚えておきたいデータと言える。

■斤量別成績
53キロ以下【0.0.0.11】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0％
53.5-55キロ【2.2.5.41】
勝率4.0％、連対率8.0％、複勝率18.0％
55.5-57キロ【6.5.6.56】
勝率8.2％、連対率15.1％、複勝率23.3％
57.5キロ以上【2.3.0.20】
勝率8.0％、連対率20.0％、複勝率20.0％

トップハンデ馬【1.3.0.14】
勝率5.6％、連対率22.2％、複勝率22.2％

今年から斤量設定のルールが変更になったため、この数字を丸ごと信頼する訳にはいかないが、それでも軽過ぎる斤量はかえってマイナスだろう。過去10年、53キロ以下の馬は1頭も馬券に絡んでいない。ある程度斤量を背負っている馬の方が狙いやすいレースのようだ。

トップハンデを背負った馬の成績も調べてみたが可もなく不可もなくといったところ。しかしながらトップハンデを背負いながらマーチSで馬券に絡んだ4頭のうち、3頭は前走で3着以内と結果を残していた。唯一の例外となった2013年のバーディバーディも前走は3着にハナ差の4着。近走で好調なところを見せていたのは変わらなかった。

「昔の名前で出ています」のようなトップハンデ馬は軽視するのが正着だろう。

■データからのピックアップ
・サンライズホープ（牡6、栗東・羽月）
「6歳馬」「前走GI（東京大賞典）」「540キロ近い馬体重」と好走条件を満たした同馬をピックアップ。前走の東京大賞典でマクる競馬に挑戦しているのも好感だ。1番人気に支持されるとちょっと嫌な感じだが、ハピやホウオウルバンあたりが人気してくれるようなら馬券的にも狙いやすい。

（Text:inoue）

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