2023/01/24 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【根岸S(GIII)攻略データコラム】差し・追い込み馬の台頭を狙え!
根岸S(GIII) 4歳以上 別定 東京ダ1400m
※データについては本文中に特に記載のない限り、過去10回分を対象として分析している。
■人気別成績
1番人気【4.3.0.3】
2番人気【1.1.3.5】
3番人気【1.2.0.7】
4番人気【1.1.1.7】
5番人気【1.0.2.7】
6-9番人気【2.2.1.35】
10番人気以下【0.1.3.63】
1番人気は勝率40%、連対率70%とGIIIとしてはまずまずの信頼度を誇る。2番人気も複勝率50%であれば水準級といったところか。
10番人気以下が馬券に絡んだのは近10回で4頭。この4頭はいずれもダート重賞を制した実績のある馬だった。実績馬が不当に低い評価に留まっている場合は狙ってみて面白そうだ。
■年齢別成績
4歳【2.2.0.9】
勝率15.4%、連対率30.8%、複勝率30.8%
5歳【4.2.2.21】
勝率13.8%、連対率20.7%、複勝率27.6%
6歳【3.3.3.31】
勝率7.5%、連対率15.0%、複勝率22.5%
7歳【1.1.1.35】
勝率2.6%、連対率5.3%、複勝率7.9%
8歳以上【0.2.4.31】
勝率0.0%、連対率5.4%、複勝率16.2%
アタマを取り切るという意味では4歳馬、5歳馬が中心になる。近2回は5歳馬が連勝中だ。
その一方で高齢馬にもチャンスはある。8歳以上となると流石に勝ち切るまでは至らないものの、2着、3着は十分に狙える。さらに人気薄が多いのも特徴で、高配当の使者になるのはこの世代だ。
■所属別成績
美浦【1.0.0.26】
勝率3.7%、連対率3.7%、複勝率3.7%
栗東【9.10.10.90】
勝率7.6%、連対率16.0%、複勝率24.4%
地方【0.0.0.11】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0%
関東圏の重賞ではあるが、出走頭数も成績も圧倒的に栗東所属馬優勢。近10回で美浦所属馬が馬券に絡んだのは2018年ノンコノユメ(加藤征厩舎)のみとなっている。人気が予想されるレモンポップは美浦・田中博厩舎の所属。データを覆せるか注目だ。
反対に軸に据えるなら栗東所属馬がベターだろう。
■位置取り別成績
逃げ【0.0.0.10】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0%
先行【1.4.2.34】
勝率2.4%、連対率12.2%、複勝率17.1%
中団【5.4.3.44】
勝率8.9%、連対率16.1%、複勝率21.4%
後方【4.2.5.39】
勝率8.0%、連対率12.0%、複勝率22.0%
ダートの重賞はついつい逃げ・先行馬から狙いたくなるものだが、こと根岸Sにおいてそれはご法度。明確に中団より後ろにつけた馬の成績が良好だ。それは以下の上がり3F順位別の成績にも表れている。
■上がり3F順位別成績
1位【4.2.3.2】
勝率36.4%、連対率54.5%、複勝率81.8%
2位【4.1.2.3】
勝率40.0%、連対率50.0%、複勝率70.0%
3位【2.1.1.6】
勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%
4-5位【0.3.3.16】
勝率0.0%、連対率13.6%、複勝率27.3%
6位以下【0.3.1.99】
勝率0.0%、連対率2.9%、連対率3.9%
ご覧のとおり、上がり3Fが速い順に成績が良い。特に上がり3F1位を記録した馬は複勝率80%超をマークしている。
反対に6位以下の複勝率は3.9%。かなり狙いにくい成績に終わっている。府中の長い直線を味方にできる馬を狙うのが鉄則と言えそうだ。
■前走距離別成績
今回延長【2.2.1.41】
勝率4.3%、連対率8.7%、複勝率10.9%
同距離 【2.5.4.57】
勝率2.9%、連対率10.3%、複勝率16.2%
今回短縮【6.3.5.28】
勝率14.3%、連対率21.4%、複勝率33.3%
上がりの脚が求められるということは軽いスピードだけで押し切るのが難しいことの現れ。前走距離で比較すると明確に距離短縮組の成績が良好だ。特に武蔵野S、チャンピオンズCからの参戦は特注パターン。
前走武蔵野S【3.1.1.6】
勝率27.3%、連対率36.4%、複勝率45.5%
単勝回収率119%、複勝回収率216%
前走チャンピオンズC【2.1.3.8】
勝率14.3%、連対率21.4%、複勝率42.9%
単勝回収率96%、複勝回収率112%
今年の登録馬ではアドマイヤルプス、ギルデッドミラー、レモンポップが武蔵野Sから、タガノビューティーがチャンピオンズCからここへ参戦する。いずれも要チェックの存在だ。
距離延長で馬券に絡んだのはいずれも前走カペラS組。それ以外の組はJBCスプリント組も含めて【0.0.0.20】なので狙うのは少々厳しいか。
データからのピックアップ
・ギルデッドミラー(牝6、栗東・松永幹)
前走の武蔵野Sで初の重賞タイトルを手に入れた6歳牝馬。その武蔵野Sがそうだったように、末脚のキレには定評がある。中団待機から前をまとめて差し切りたい。
・タガノビューティー(牡6、栗東・西園正)
ダートの追い込み馬としてお馴染みの名前。今年の登録馬で唯一となる前走チャンピオンズC組でもある。昨年のこのレースでは追い込み届かず3着だったが、レースの傾向からはあの戦法で正解だった。現状は除外対象だが出走できるようなら改めて狙ってみたい。
(Text:inoue)
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