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コラム

2022/01/25  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【シルクロードS(GIII)攻略データコラム】スプリンターズS組と斤量増に注目

シルクロードS(GIII) 4歳上 ハンデ 中京芝1200m
※近10年分のレースデータを基に分析する。ただし昨年に続き今年も例年の京都ではなく中京で代替開催されるので、コース適性に依拠するデータは中京芝1200mのデータを参考にする。

■人気
・1番人気/【2.1.0.7】
 勝率20.0% 複勝率30.0%
・2番人気/【4.1.1.4】
 勝率40.0% 複勝率60.0%
・3番人気/【2.2.0.6】
 勝率20.0% 複勝率40.0%
・4番人気/【2.2.0.6】
 勝率20.0% 複勝率40.0%
・5番人気/【0.2.0.8】
 勝率0.0% 複勝率20.0%
・6番人気/【0.1.0.9】
 勝率0.0% 複勝率10.0%
・7-9番人気/【0.0.2.28】
 勝率0.0% 複勝率6.7%
・10番人気以下/【0.1.7.68】
 勝率0.0% 複勝率10.5%

1番人気は勝率20.0%、複勝率30.0%と低調な成績。それに比べると、2番人気の複勝率は60.0%、3-4番人気の複勝率は40.0%と上々の結果で、このゾーンの回収率は単勝158%、複勝回収率は105%と、プラス収支を計上している。馬券の軸として狙うなら、2-4番人気が最適だろう。

また、勝ち馬10頭はすべて4番人気以内で、5番人気以下の連対馬は4頭しかいなかったことから、4番人気以内の馬でワンツーするケースが多い。中京芝1200mにコースが替わった昨年も4人⇒3人で決着したので、この傾向は今年も継続しそうだ。

一方、5番人気から9番人気は振るわず、7-9番人気にいたっては過去10年、一回も連対を果たせていない。ただし10番人気以下になると、1着こそないもののヒモにはよく来ており、特に3着には過去10年で実に7回も滑り込んでいる。

以上、傾向をまとめると、1着に4番人気以内、2着に4番人気以内+5番人気以下でどうしても買いたい馬、3着にフタ桁人気を置くのが、効率的な買い方になるといえよう。

■年齢
・4歳/【3.3.2.26】
 勝率8.8% 複勝率23.5%
・5歳/【2.3.2.28】
 勝率5.7% 複勝率20.0%
・6歳/【4.4.4.36】
 勝率8.3% 複勝率25.0%
・7歳以上/【1.0.2.46】
 勝率2.0% 複勝率6.1%

4歳から6歳にかけて、そこまで好走率に差はないものの、それでも5歳馬の成績が他に比べると少し劣っている。その理由は、近3年で5歳馬が一頭も馬券に絡んでおらず、それが数字を押し下げているため。

なぜ最近になって5歳馬が不振なのか理由は不明だが、トレンドであるのは間違いないので、頭には入れておいたほうがいい。7歳以上になると、ガクンと成績が落ちるので、どうしても買いたい馬以外は手を出さないほうがよさそうだ。

■前走レース
・京阪杯/【4.2.0.11】
 勝率23.5% 複勝率35.3%
・スプリンターズS/【2.2.0.12】
 勝率12.5% 複勝率25.0%
・淀短距離S/【1.5.4.31】
 勝率2.4% 複勝率24.4%
・阪神C/【2.0.0.10】
 勝率16.7% 複勝率16.7%
・上記以外のOP特別/【1.0.2.42】
 勝率2.2% 複勝率6.7%

ステップを調べると、京阪杯組の成績がもっとも優秀で、回収率も単複とも100%オーバーを記録。近4年連続で連対中、近3年連続で優勝と勢いもあり、もっとも注目すべきレースとなっている。

京阪杯組の取捨は“着差”。馬券に絡んだ6頭はすべて京阪杯での着差がコンマ5秒以内(勝ち馬も含む)だったのに対し、コンマ6秒以上離された馬8頭は一頭も3着内に来ることができなかった。「京阪杯でコンマ5秒差以内」これが最大のスイートスポットだ。

次に相性がいいのがスプリンターズS組。こちらは馬券になった4頭は全馬、当日の人気が4番人気以内だった。もうひとつ、前走フタ桁人気だった馬の好走例はゼロ。スプリンターズS組は今走と前走の人気でふるいにかけてみよう。

OP特別組では淀短距離S組の成績が一見、よく映る。だが、この組は近4年を見ると2019年の3着一度しかなく、ここ2年はサッパリ。かつては好ステップだったが、ここに来て相性は悪くなってきている。それ以外のOP特別組も結果が出ておらず、全体的に「重賞組が優勢、OP特別組が劣勢」になってきているものと思われる。

☆前走京阪杯⇒サヴォワールエメ、レッドアンシェル
☆前走京阪杯でコンマ5秒差以内⇒該当馬ナシ
☆前走スプリンターズS⇒ジャンダルム、ビアンフェ、メイケイエール

■斤量の増減
・増減なし/【4.2.2.45】
 勝率7.5% 複勝率15.1%
・斤量減/【1.3.7.61】
 勝率1.4% 複勝率15.3%
・斤量増/【5.5.1.30】
 勝率12.2% 複勝率26.8%

ハンデ戦にもかかわらず、前走から斤量が増えた馬の好走率がもっとも高い。特に2キロ以上増えると【2.3.0.3】勝率25.0%、複勝率62.5%、とさらに好走率が高まり、回収率も単複ともプラス収支をマークする。

一方、前走から斤量が減った馬は過去10年で1勝しか挙げられていない。特に2キロ以上減だと、【0.0.3.32】勝率0.0%、複勝率8.6%とさらに成績は下降し、連対馬は一頭も出せていない。これらを見るに、実績のある馬やハンデキャッパーの評価が高い馬が好走する傾向にあるのだろう。

■枠順
・1枠/【9.6.6.57】
 勝率11.5% 複勝率26.9%
・2枠/【8.9.7.59】
 勝率9.6% 複勝率28.9%
・3枠/【3.6.6.68】
 勝率3.6% 複勝率18.1%
・4枠/【5.12.6.66】
 勝率5.6% 複勝率25.8%
・5枠/【8.2.4.76】
 勝率8.9% 複勝率15.6%
・6枠/【5.1.5.80】
 勝率5.5% 複勝率12.1%
・7枠/【5.4.8.99】
 勝率4.3% 複勝率14.7%
・8枠/【3.6.5.106】
 勝率2.5% 複勝率11.7%

・1-4枠/【25.33.25.250】
 勝率7.9% 複勝率23.0%
 単勝回収率112% 複勝回収率135%
・5-8枠/【21.13.22.361】
 勝率5.0% 複勝率13.4%
 単勝回収率36% 複勝回収率37%

ここからはコース適性に依拠した項目になるので、2019年から2021年の中京芝1200m・古馬戦46レース分のデータを基に分析を進めていく。

まず枠別成績から。1-4枠の内枠の成績が、5-8枠の外枠のそれを大きく上回っており、回収率も単複ともに100%オーバーと、儲かる数字を叩き出している。内枠有利が明白なコースだ。特に1枠と2枠の成績が優秀で、1枠は勝率・単勝回収率が、2枠は複勝率・複勝回収率が、それぞれ高い数値を示している。

馬番で見ても内枠優勢に変わりはなく、なかでも1番枠は【6.2.4.34】勝率13.0%と唯一フタ桁の勝率を誇っている。また、内から8番枠までの複勝率が高く出ているので、ここがひとつの分水嶺。中京の芝コースは年初から使い込まれて荒れてはきているものの、シルクロードSの週はAコースからBコースにコース替わりするので、この内有利の傾向は変わらないだろう。

■脚質
・逃げ/【10.2.3.31】
 勝率21.7% 複勝率32.6%
・先行/【15.18.14.125】
 勝率8.7% 複勝率27.3%
・差し/【18.21.24.243】
 勝率5.9% 複勝率20.6%
・追込/【3.5.6.212】
 勝率1.3% 複勝率6.2%

続いて脚質別のデータを調べると、逃げの成績が高いことがわかった。特にピンパー傾向の逃げ馬らしく勝ち切るケースが多く、勝率は21.7%と極めて優秀で、単勝回収率も243%と資金が倍増以上に増える数値を記録していた。

あとは、先行⇒差し⇒追込と、位置取りが悪くなるに連れて好走率も下降。前項のデータで内枠有利と出ていたように、スプリント戦らしくいいポジションを取れる馬が好走しやすいコースなのだろう。

■種牡馬
・ロードカナロア/【15.6.6.47】
 勝率20.3% 複勝率36.5%
・キンシャサノキセキ/【5.4.3.30】
 勝率11.9% 複勝率28.6%
・ダイワメジャー/【1.10.3.37】
 勝率2.0% 複勝率27.5%
・ゴールドアリュール/【1.2.0.3】
 勝率16.7% 複勝率50.0%
・ベーカバド/【1.0.1.5】
 勝率14.3% 複勝率28.6%
・ジャングルポケット/【1.0.2.4】
 勝率14.3% 複勝率42.9%
・ジャスタウェイ/【0.1.2.10】
 勝率0.0% 複勝率23.1%

種牡馬成績は母数が少なくなるので、当項だけ2、3歳戦も含めた中京芝1200mのデータ(2019-2021年)68戦分を元に分析していきたい。

勝ち数も勝率もダントツに高いのがロードカナロア。出走数が最多にもかかわらず、勝率が20%超、単勝回収率204%はお見事のひと言。重賞レースにおいても、ダノンスマッシュが高松宮記念とセントウルSを制しているし、昨年の葵Sはレイハリアが13番人気の大穴で優勝している。さらに集計期間外ながら、今年の鳥羽特別も11番人気のテーオーマルクスが逃げ切って波乱を起こした。当コースで決して見逃してはならない種牡馬といえよう。

キンシャサノキセキも字面の数字はなかなか優秀。ただし中身をよく精査すると、古馬戦においては同一馬による好走(グレイトゲイナーが2勝2着1回、アビエルトが1勝2着1回)が目立ち、少し割り引いて考えたほうがよさそうだ。

ダイワメジャーは勝ち切れず2着が多い。また、こちらもレシステンシアやファンタジステラ、ケワロスなど同一馬による好走が多く、成績を鵜呑みにできないところがある。

ゴールドアリュールとベーカバドも同様で、馬券になったのは前者はナランフレグ、後者はタイセイアベニールだけなのだが、今年はその2頭が出走の構え。血統云々ではなく、両馬は純粋にコース巧者としてとらえていいのではないか。

母数は少ないもののジャングルポケットとジャスタウェイは好走率が高いうえに、馬券になった3頭はすべて異なる馬だった。この2種牡馬はコース適性が向くと見てもいいかもしれない。

☆ロードカナロア産駒⇒カレンモエ、ミッキーワイルド
☆ジャングルポケット産駒⇒レインボーフラッグ
☆ジャスタウェイ産駒⇒エーポス

(Text:sakura kyosuke)

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