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コラム

2022/01/18  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【AJCC(GII)攻略データコラム】7勝を挙げる先行勢から入るのがセオリー

AJCC(GII) 4歳以上 別定 中山芝2200m
※中山芝2200mで行われた過去10年のデータをもとに分析する。

■全体傾向
・人気
------------------------------
1人気【3.3.0.4】勝30.0% 連60.0% 複60.0%
2人気【3.1.2.4】勝30.0% 連40.0% 複60.0%
3人気【1.2.1.6】勝10.0% 連30.0% 複40.0%
4人気【1.0.2.7】勝10.0% 連10.0% 複30.0%
5人気【0.2.1.7】勝0.0% 連20.0% 複30.0%
6-9人気【2.1.4.33】勝5.0% 連7.5% 複17.5%
10人気以下【0.1.0.49】勝0.0% 連2.0% 複2.0%
------------------------------
フタ桁人気馬はほぼ馬券絡みなしで、大きな波乱はない重賞。また近5年は1番人気が連対を外しておらず、さらに堅実になっている。

馬連平均3988円で、14年と15年に万馬券が発生したため平均配当を押し上げているが、1番人気が連対を外していない17年以降だと1502円となる。三連複平均は1万1167円。ただ、人気馬が堅実な一方で3桁配当のシビアな払い戻しは12年のみで、ほかは20倍以上つけている。

・年齢
------------------------------
4歳【2.5.3.12】勝9.1% 連31.8% 複45.5%
5歳【4.1.4.20】勝13.8% 連17.2% 複31.0%
6歳【3.1.2.27】勝9.1% 連12.1% 複18.2%
7歳【1.2.0.21】勝4.2% 連12.5% 複12.5%
8歳【0.1.1.16】勝0.0% 連5.6% 複11.1%
------------------------------
勝利数、勝率ともにトップは明け5歳馬。20年は凱旋門賞帰りのブラストワンピースが勝利している。複勝率トップは4歳馬で、昨年はアリストテレスとヴェルトライゼンデの4歳馬がワンツー。近5年は毎年1頭以上が馬券に絡んでいる。

6歳馬も若い世代に負けておらず勝率は4歳馬と並ぶ。7歳以上も数は少なくなるが、ゼロではない。軸は難しくないレースなので、高齢馬だからと言って紐に入れずに消すのは妙味に欠けるだろう。

・脚質
------------------------------
逃げ【1.0.1.9】勝9.1% 連9.1% 複18.2%
先行【7.6.2.22】勝18.9% 連35.1% 複40.5%
中団【2.3.6.46】勝3.5% 連8.8% 複19.3%
後方【0.0.0.33】勝0.0% 連0.0% 複0.0%
マクリ【0.1.1.0】勝0.0% 連50.0% 複100.0%
------------------------------
※3F上がり順位
1位【4.3.2.4】勝30.8% 連53.8% 複69.2%
2位【1.2.2.5】勝10.0% 連30.0% 複50.0%
3位【1.2.1.7】勝9.1% 連27.3% 複36.4%
4-5位【2.1.2.13】勝11.1% 連16.7% 複27.8%
6位以下【2.2.3.78】勝2.4% 連4.7% 複8.2%
------------------------------
先行勢が強いレース。中山の急坂を2回超えるため、スタミナ豊富で積極的に前につけられる馬は絶対に押さえておきたい。また速い上がりが使えても後方からとなってしまう馬は評価を下げた方がいい。

・種牡馬
------------------------------
サンデー系【4.7.7.72】勝4.4% 連12.2% 複20.0%
ノーザンダンサー系【2.1.0.7】勝20.0% 連30.0% 複30.0%
ミスプロ系【2.0.0.13】勝13.3% 連13.3% 複13.3%
ロベルト系【1.2.0.10】勝7.7% 連23.1% 複23.1%
ナスルーラ系【1.0.1.6】勝12.5% 連12.5% 複25.0%
その他エクリプス系【0.0.2.0】勝0.0% 連0.0% 複100.0%
その他【0.0.0.2】勝0.0% 連0.0% 複0.0%
------------------------------
勝率トップはミスプロ系だが、勝った2頭は12年ルーラーシップと18年ダンビュライトの父子。全体的に見れば不振だ。

サンデー系の中でもディープインパクト産駒は【2.3.0.8】勝15.4% 連38.5% 複38.5%と好成績を収めており、連対馬5頭中4頭は上がり3位以内の脚を使った馬だった。堅実な末脚を持つディープインパクト産駒がいれば注意したい。その他エクリプス系はすべてラストドラフトの成績で、今年は3年連続好走がかかる。


■4歳馬から狙うべき馬
複勝率が最も高い4歳馬【2.5.3.12】からピックアップする。

(1)ノーザンFか社台F生産馬
【2.4.2.5】勝15.4% 連46.2% 複61.5%
生産者をノーザンFか社台Fに限るだけで複勝率が6割に上る。

(2)さらに前走4角1/2頭(半分)より前にいた馬
【2.4.1.2】勝22.2% 連66.7% 複77.8%
中団より前でレースができる4歳馬が好走傾向。

(3)さらに当日3番人気以内
【2.4.0.0】勝33.3% 連100.0% 複100.0%
上位人気に推されれば、連対率100%だった。
単複回収値は105/146。

☆今年の該当馬☆
オーソクレース(想定1番人気)
ここでは素質上位で、鞍上(ルメール騎手)含めて人気に推されるだろう。妙味があるとすれば2着付けの馬券も買っておくことか。


■5歳馬から狙うべき馬
勝利数、勝率ともにトップを誇る5歳馬【4.1.4.20】からピックアップする。

(1)前走重賞組
(今年は前走海外組が不在なので海外重賞分のデータ除く)
【3.1.4.14】勝13.6% 連18.2% 複36.4%
重賞経験がある5歳馬が主軸。

(2)さらに今回距離延長または距離短縮
【3.1.4.11】勝15.8% 連21.1% 複42.1%
同距離よりも前走と距離が替わる馬が好走傾向。

(3)さらに前走0秒9以内の負け
【3.1.4.7】勝20.0% 連26.7% 複53.3%
勝ちまたは1秒以上負けた馬は凡走傾向。
単複回収値は147/116。

☆今年の該当馬☆
アンティシペイト、ポタジェ

アンティシペイトは父がルーラーシップ。父ミスプロ系は過去10年で馬券になったのが12年のルーラーシップ、18年のルーラーシップ産駒ダンビュライト(ともに1着)のみで総合的に見ると成績は決して良くないが、父ミスプロ系でもルーラーシップ産駒であればおもしろい。馬券は単勝または三連複の紐がよさそう。

ポタジェはAJCCの成績が【2.3.0.8】のディープインパクト産駒。複勝率でいえば38.5%と4割に迫る。天皇賞・秋6着の成績は評価できるものに加えて、前述の(3)【3.1.4.7】のうちGI組は【2.0.1.0】と熱いデータとなる。


■6歳馬から押さえたい馬
勝利数は5歳馬に次ぐ3勝、勝率は4歳馬と変わりない6歳馬【3.1.2.27】からピックアップする。

(1)前走重賞組
【3.1.2.17】勝13.0% 連17.4% 複26.1%
6歳馬も重賞経験は必須。

(2)さらに前走4角5番手以下
【2.1.2.6】勝18.2% 連27.3% 複45.5%
控える競馬ができる6歳馬が好走傾向。

(3)さらに美浦所属or外国人騎手
【2.1.2.5】勝25.0% 連37.5% 複62.5%
栗東所属騎手は凡走傾向にある。
単複回収値は243/290。

☆今年の該当馬☆
ボッケリーニ、ラストドラフト

ボッケリーニは初の中山、初の2200m戦となるが、横山武騎手へのスイッチは心強い。ただ、やはりベスト距離は【3.4.0.1】の1800m戦。横山武騎手も初めて乗るという、初物だらけでいきなり新味が出せるか疑問が残る。加えて父ミスプロ系の好走率が低い点も注意したい。慎重に取捨すべき1頭だろう。

ラストドラフトは2年連続3着の実績がある。AJCCはリピーターが強いレースというわけでもなく、過去10年で2回以上出走した馬は21頭おり、複数馬券になったのは当馬のみだ。馬場や展開に左右されやすい馬であり、昨年のAJCC以降は馬券絡みなしで不振傾向と買いづらいが、今回は戸崎騎手へ乗り替り。過去にアルゼンチン共和国杯で2着したことがあり、プラスに働きそう。


■7歳以上の高齢馬から押さえたい馬
馬券絡みは少ないが、メンバーが手薄な今年は出番があるか。7歳以上の高齢馬【1.3.1.51】からピックアップする。

(1)前走勝ちまたは0秒9以内の負け
【1.2.1.28】勝3.1% 連9.4% 複12.5%
調子が大きく崩れていないことが条件。

(2)さらに美浦所属馬
【1.2.1.16】勝5.0% 連15.0% 複20.0%
栗東所属馬は【0.0.0.12】。長距離輸送がない美浦所属馬が好走傾向。

(3)さらに前走初角5番手以内
【1.2.0.4】勝14.3% 連42.9% 複42.9%
末脚がなくても先行できれば高齢馬でもチャンスがある。
単複回収値は71/237。

☆今年の該当馬☆
ソッサスブレイ
セン馬の8歳、前走はリステッドで人気もなく非常に買いづらい。しかし、地方ダート8勝、障害で2着、昨年から平地の芝へ転向してOPクラスで3着2回と実は万能で柔軟性のあるタイプ。脚の速さは他メンバーに劣るもののスタミナ豊富で中山の急坂2回も苦としないだろう。穴候補としたい。


よって、データから導き出されたAJCCは

■4歳馬から狙うべき馬は、オーソクレース

■5歳馬から狙うべき馬は、アンティシペイト、ポタジェ

■6歳馬から押さえたい馬は、ラストドラフト

■7歳以上で穴候補は、ソッサスブレイ


となった。


日経新春杯は明け4歳馬のヨーホーレイクとステラヴェローチェのワンツー決着となり、4歳世代の勢いは止まらない。ここでもオーソクレースが断然人気に支持され、勝利なるか注目だ。

(Text:funaki)

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