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コラム

2022/01/18  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【東海S(GII)攻略データコラム】5歳馬強し 穴なら冬が得意な馬

東海S(GII) 4歳以上 別定 中京ダ1800m
※データについては本文中に特に記載のない限り、1月施行となった過去9回分を対象として分析している。

■人気別成績
1番人気【5.0.3.1】
2番人気【2.2.0.5】
3番人気【0.2.1.6】
4番人気【2.0.1.6】
5番人気【0.0.0.9】
6-9番人気【0.3.2.31】
10番人気以下【0.2.2.49】

1番人気は勝率、複勝率ともに十分信頼に足る数字だ。面白い傾向だったのが1番人気に支持された馬の前走がチャンピオンズCだった場合【1.0.2.1】という成績であるのに対し、それ以外のレースを経由した場合は【4.0.1.0】と大きな差がついていたこと。「JRAのGIを経由」という人気面での下駄を履かずとも1番人気に支持されるような馬は余程実力が抜けているということだろうか。

1番人気が敗れた4回にあっても勝ったのは2-4番人気の馬。大穴がアタマを取り切るというのは少々想定しにくいレースという傾向。

一方でフタ桁人気の馬が馬券に絡むことも。2017年などは1番人気のグレンツェントが勝利しながら、2着には12番人気のモルトベーネが、3着には10番人気のメイショウウタゲがそれぞれ突っ込み3連単は46万円超の高配当に。2021年も3着に12番人気のメモリーコウが入り3連単は24万円超。荒れるパターンを想定するなら「ヒモ荒れ」だろう。

■年齢別成績
4歳【1.1.2.12】
勝率6.3%、連対率12.5%、複勝率25.0%
5歳【6.3.3.17】
勝率20.7%、連対率31.0%、複勝率41.4%
6歳【1.0.4.36】
勝率2.4%、連対率2.4%、複勝率12.2%
7歳【1.4.0.26】
勝率3.2%、連対率16.1%、複勝率16.1%
8歳以上【0.1.0.16】
勝率0.0%、連対率5.9%、複勝率5.9%

圧倒的な好成績を収めているのが5歳世代。勝率20%超、連対率30%超、複勝率40%超はいずれも他世代の追随を許さない。何はなくとも5歳馬を買っておきたいところだ。

その他世代はどんぐりの背比べといった感じ。6歳世代は若干不振傾向にあるので少し評価を下げるくらいだろうか。それでも完全に消すところまでは至らない。5歳世代以外はフラットな目線で見て構わないだろう。

■前走クラス別成績
3勝クラス【1.0.1.7】
勝率11.1%、連対率11.1%、複勝率22.2%
オープン特別【3.2.3.62】(※リステッド競走を含む)
勝率4.3%、連対率7.1%、複勝率11.4%
GIII(JpnIII)【1.2.1.12】
勝率6.3%、連対率18.8%、複勝率25.0%
GII(JpnII)【0.1.0.7】
勝率0.0%、連対率12.5%、複勝率12.5%
GI(JpnI)【4.3.4.19】
勝率13.3%、連対率23.3%、複勝率36.7%

格がモノを言う傾向で前走GI組の成績が優秀。主要路線は【2.3.4.14】のチャンピオンズC組(前身のJCダートを含む)と【2.1.0.4】の東京大賞典組。

チャンピオンズC組について見てみるとチャンピオンズCでの着順はそれほどアテにならない印象。2015年はチャンピオンズCで2着だったナムラビクターが11着に敗れる一方で、チャンピオンズC10着のインカンテーションが2着と好走。2020年もチャンピオンズC3着のインティ(3着)をチャンピオンズC7着のヴェンジェンス(2着)が逆転した。敢えて前走結果に逆らうのも面白そう。

次いで優秀なのが前走GIII(JpnIII)組。複勝率25.0%ならまずまず狙える数字と言えそうだ。成績優秀なのは【0.2.0.4】のみやこS組。この組で馬券に絡んだ2頭(16年モンドクラッセ、17年モルトベーネ)はいずれもみやこSで先行策をとっていた点を覚えておきたい。

オープン特別組は好相性のレースとそうでないレースがはっきりと分かれている印象。相性のいいレースは【1.1.1.10】の師走Sで相性の悪いレースが【0.0.0.15】のポルックスS。ともに中山ダ1800mのレースではあるがここまで傾向が違うのは興味深い。やはり間隔に理由を求めるべきだろうか。参考までに東海Sにおける中1週の成績は【0.0.0.20】、中2週は【0.1.1.12】となっており、ポルックスS経由に限らず、詰まったローテーションで参戦した馬は苦戦していることが分かる。

■4角位置取り別成績
※過去9回のうち、中京競馬場で開催された8回を対象とした。

4角先頭【3.1.0.4】
勝率37.5%、連対率50.0%、複勝率50.0%
4角2番手【2.1.1.7】
勝率18.2%、連対率27.3%、複勝率36.4%
4角3番手【0.0.0.7】
勝率、連対率、複勝率いずれも0%
4角4-6番手【2.5.3.20】
勝率6.7%、連対率23.3%、複勝率33.3%
4角7-9番手【1.1.3.18】
勝率4.3%、連対率8.7%、複勝率21.7%
4角10番手以下【0.0.1.38】
勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率2.6%

4角先頭は複勝率50.0%。2回に1回は馬券に来る計算。2014年のサトノプリンシパル(4番人気5着)を除いていずれも人気以上の着順に走っていることからとりあえず前に行きそうな馬は押さえておきたい。

4角2番手もまずまずの数字なのだが、4角3番手は全く振るわず。1頭も馬券に絡んでいないのは驚きの結果だった。理由を考えてみると、4角3番手の位置取りになるということは4角までに外を回してポジションを確保しているパターンが多くなる。外を回るとロスが大きくなりがちな中京ダートなので、その差が着順に響いているのではないかと推測した。

4角10番手以下も厳しい結果になっている。馬券に絡んだのは2015年のインカンテーションのみ。ダートGIで複数回馬券になるくらいの実力馬(ダート重賞6勝に加え、フェブラリーSで2着、3着)でようやくという結果なので、なかなかに高いハードルといえる。

■前走距離別成績
※過去9回のうち、中京競馬場で開催された8回を対象とした。

今回距離延長【0.0.1.8】
勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率11.1%
今回距離短縮【3.2.0.22】
勝率11.1%、連対率18.5%、複勝率18.5%
前走と同距離【5.6.7.64】
勝率6.1%。連対率13.4%、複勝率22.0%

直線の最後に急坂があるうえに、冬の乾燥したダートでパワーとスタミナを求められることから距離延長組はやや不振傾向。そもそも距離延長で東海Sに臨む形のローテーションは、その多くが秋の東京もしくは福島からの参戦になるため、距離延長以外にも実戦勘の不足が影響するという側面もあるだろう。

アタマを取り切る率なら距離短縮組の方が高く、3着以内で良ければ前走も1800mを使った馬の方がいい。この辺りは自身の券種スタイルと相談しながらチョイスしたい。

■人気薄の好走馬について
過去9回のうち、10番人気以下で好走したのは2017年12番人気2着モルトベーネ、同10番人気3着メイショウウタゲ、2018年13番人気2着コスモカナディアン、2021年12番人気3着メモリーコウの4頭。

何か共通点がないかと探ってみると、いずれも冬場(12-2月)のダート戦で好走した履歴があった。コスモカナディアンはキャリア初勝利は1月の中山ダート戦で、2017年2月に行われた川崎記念で3着の実績。モルトベーネは1-2月に1000万下→1600万下と連勝してオープン入り、メイショウウタゲがオープン入りを決めた堺Sも12月に開催されたレースだった。

冬場の乾燥したダートへの適性を示している馬を見つけたい。上記の4頭はいずれも“激走”した東海S以前の12-2月ダート戦で、複勝率40%程度をマークしていたので、基準をこの辺りに置いてみたいところだ。

今年の登録馬なら、昨年のこのレースを制したオーヴェルニュはもちろん、12-2月のダートで【3.1.0.1】のアイオライトや【1.2.0.1】のスワーヴアラミスあたりは冬場のダートを得意としていると言って差し支えないだろう。。

<データからのピックアップ>
・アイオライト
9月のエニフSまでは短距離からマイルを主戦場としていたこの馬。やや頭打ち気味な成績だったが、11月の福島民友C(ダ1700m)で中距離に初挑戦するとそれが大ハマり。福島民友C2着→ベテルギウスS1着と成績を急上昇させた。ちなみのこのローテーションは昨年東海Sを制したオーヴェルニュと全く同じ。「前走距離1800m」「逃げ馬」「5歳馬」という点も好材料だ。冬場のダートを得意としているのも心強い。落ち着いた人気になりそうでこれは狙い目。

・サンライズホープ
「5歳馬」「前走GI」「先行馬」と好走条件をしっかり満たしているこの馬もピックアップ。前走のチャンピオンズCこそ15着と崩れてしまったが、本来は中京コースを得意とする馬。全6勝のうち4勝を良馬場ダートで挙げているようにパワーに優れたタイプで、乾燥したダートでも十分にやれるだろう。

(Text:inoue)

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