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コラム

2022/01/11  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【京成杯(GIII)攻略データコラム】前走のクラス&成績に的中のヒントあり!

京成杯(GIII) 3歳 別定 中山芝2000m
※過去10年のレースデータを基に分析する。

■人気
・1番人気/【3.3.1.3】
 勝率30.0% 複勝率70.0%
・2番人気/【1.3.1.5】
 勝率10.0% 複勝率50.0%
・3番人気/【1.0.1.8】
 勝率10.0% 複勝率20.0%
・4-7番人気/【5.4.6.25】
 勝率12.5% 複勝率37.5%
・8番人気以下/【0.0.1.71】
 勝率0.0% 複勝率1.4%

過去10年で1番人気は3勝、複勝率70%と、なかなかの成績。2番人気は1勝止まりも複勝率は50%で、こちらも及第点。ただし3番人気は1勝、複勝率20%と低調な数字になっている。

上位人気から堅軸を選ぶのであれば、1番人気が無難そう。例年、上位の人気は割れ気味になるせいか、回収率も単勝は104%、複勝は107%と、1番人気にもかかわらずプラス収支を計上していた。

それ以上に注目は、中位人気の馬たち。4-7番人気の合算成績は【5.4.6.25】というもので、勝ち馬の半数5頭を輩出。勝率12.5%、複勝率37.5%という成績はこの人気帯としてはすこぶる優秀なもので、回収率も単勝143%、複勝118%と儲かる結果を残している。好配当を狙うなら、軸はこのゾーンから取りたい。

一方、8番人気以下はサッパリで、9番人気が3着に一度入ったきりで、そのほかの好走例は皆無。しかもその唯一の3着(ケイアイチョウサン)は2013年に記録されたもので、もう9年も前の古い事例となっている。

過去10年でフルゲートになったことは一度もなく、ここ3年は連続で12頭立てと頭数もそこまで揃わないレース。なので7、8番人気以内から、うまく買い目をまとめるのがよさそうだ。

■枠順
・1枠/【1.1.2.9】
 勝率7.7% 複勝率30.8%
・2枠/【0.1.2.13】
 勝率0.0% 複勝率18.8%
・3枠/【2.1.1.12】
 勝率12.5% 複勝率25.0%
・4枠/【1.1.1.13】
 勝率6.3% 複勝率18.8%
・5枠/【2.1.1.16】
 勝率10.0% 複勝率20.0%
・6枠/【2.1.3.14】
 勝率10.0% 複勝率30.0%
・7枠/【0.0.0.20】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・8枠/【2.4.0.15】
 勝率9.5% 複勝率28.6%

枠別成績を見ると、ほぼ満遍なく勝ち馬や好走馬が出ていて、内外の差はあまりなさそう。前述のように例年頭数が揃わないことと、これは後述するが本レースは脚質の有利不利も少ないことが関係しているものと推測できる。

ひとつ気になるのは、7枠から馬券になった馬が過去10年一頭もいないこと。内訳を見ると上位人気馬が少なかったので、たまたまではあるのだろうが、それでも一応ジンクスとしては覚えておいてもいいかもしれない。

■脚質・上がり順位
◎脚質
・逃げ/【0.1.0.9】
 勝率0.0% 複勝率10.0%
・先行/【4.3.3.29】
 勝率10.3% 複勝率25.6%
・差し/【5.3.3.42】
 勝率9.4% 複勝率20.8%
・追込/【1.3.3.32】
 勝率2.6% 複勝率17.9%
・マクリ/【0.0.1.0】
 勝率0.0% 複勝率100.0%

◎ラスト3Fタイム順位
・1位/【3.3.1.5】
 勝率25.0% 複勝率58.3%
・2位/【2.1.3.4】
 勝率20.0% 複勝率60.0%
・3位/【4.2.2.6】
 勝率28.6% 複勝率57.1%
・4-5位/【0.1.3.13】
 勝率0.0% 複勝率23.5%
・6位以下/【1.3.1.84】
 勝率1.1% 複勝率5.6%

まず脚質データを見ると、中山コースにしてはそこまで逃げ先行有利ではない。特に逃げ馬は不振傾向で、過去10年で逃げ切った馬はおらず2着が1回のみ。さらに10年遡っても、勝ったのは2007年のサンツェッペリンだけ。同馬は2走後に同コースの皐月賞で2着に好走するほど、この時点では能力のある馬だった。

率的には先行がトップではあるものの、実数を見ると勝ち星は差しの5勝が一番。追い込みも勝率はイマイチなものの、2着3回3着3回と、着にはよく来ている。中山の芝2000mは明け3歳の若駒にとってはタフなコース設定なので、展開が向いたとしても力の足りない先行馬が残るようなケースは少ないのだろう。

この「差し・追い込みも馬券になる」という傾向は、上がり順位の成績にも表れている。上掲のように上がり1位から3位の馬が連対馬の大半を占めており、最後にいい脚が使えないと勝負にならないレースなのだ。昨年も勝ったグラティアスは先行策だったが、上がり順位はメンバー1位であった。前走のレースぶりや当日の枠や展開を吟味して、速い上がりを使いそうな馬を選びたい。

■馬体重
・439キロ以下/【0.0.0.6】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・440-459キロ/【3.2.3.18】
 勝率11.5% 複勝率30.8%
・460-479キロ/【5.4.2.39】
 勝率10.0% 複勝率22.0%
・480-499キロ/【2.2.3.27】
 勝率5.9% 複勝率20.6%
・500-519キロ/【0.2.1.15】
 勝率0.0% 複勝率16.7%
・520キロ以上/【0.0.1.7】
 勝率0.0% 複勝率12.5%

一般的に馬体が大きいほど成績は上がるもの。しかし京成杯ではちょっと趣きが異なり、やや小柄から中型の馬の勝率や複勝率が高く出ているのだ。具体的には440-459キロのゾーンが勝率・複勝率ともにトップで、回収率も単勝111%、複勝100%とプラス収支を達成460-479キロのゾーンがそれに続いている。

逆に500キロ以上の大型馬になると勝ち馬は出ておらず、520キロ以上ともなると、3着が1回あるだけで連対を果たせていなかった。

中山の芝2000mはコーナーを4度回る小回りコースで、機動力のある中小タイプに向き、不器用な大型馬にとっては走りにくいコースなのだろう。

☆前走440-459キロで出走した馬⇒サンストックトン、トゥーサン、ヴェールランス

■前走クラス
・新馬/【3.1.3.13】
 勝率15.0% 複勝率35.0%
・未勝利/【1.3.2.21】
 勝率3.7% 複勝率22.2%
・1勝クラス/【4.2.3.32】
 勝率9.8% 複勝率22.0%
・OP特別/【1.0.1.12】
 勝率7.1% 複勝率14.3%
・重賞/【1.4.1.34】
 勝率2.5% 複勝率15.0%

前走クラス別成績は、新馬を勝ってきた馬がもっとも好走率が高く、単勝回収率は145%と大幅プラスを記録している。デビュー勝ちした良血馬が連勝する…というイメージを持つ向きもあるだろうが、実際はそうでもない。2020年は7番人気の伏兵クリスタルブラックが快勝したり、2019年も同じく7番人気のヒンドゥタイムズが3着に入ったりと、下馬評の低かった馬もよく馬券になっているのだ。

新馬組の取捨に使えるのは、「前走の人気」。馬券になった7頭中6頭、そのうち連対した4頭はすべて、前走で3番人気以内に支持されていたのだ。人気は能力の疑似バロメーター。前述のクリスタルブラックとヒンドゥタイムズはいずれも前走3番人気で、本番ではいわゆる“人気の盲点”になっていたのだ。

好走率では新馬組に劣るものの、勝ち星の数では4勝の1勝クラス組がトップ。さらに前走で連対していた馬に限ると、【4.2.2.12】勝率20.0%、複勝率40.0%と数字が跳ね上がる。また、本番で3着内に入った8頭中7頭までが当日3番人気以内の人気馬だった。1勝クラスのスイートスポットはココだ、

一方、前走重賞組は成績が振るわず、人気を裏切るケースも多い。重賞組が1-3番人気に推されたときは【0.1.1.6】勝率0.0%、複勝率25.0%であるのに対し、4-7番人気は【1.3.0.9】勝率7.7%、複勝率30.8%と、中位人気のほうが成績はマシなのだ。重賞経験を買われて人気に祭り上げられた馬には用心したほうがよさそうだ。

最後に面白いデータを。キャリア別の成績を調べると、キャリア3戦の馬が【5.5.2.28】勝率12.5%、複勝率30.0%と、必然的にキャリア1戦となる新馬組に続く好成績を収めていた。この「キャリア3戦」の中身はまちまちで、前走1勝クラスを勝利した馬や逆に重賞で負けた馬、あるいは3戦目にようやく未勝利を脱出した馬など、特定のローテは見当たらない。

キャリア3戦組の成績がいい明確な理由はわからないものの、キャリア2戦ではまだ経験が足りず、キャリア4戦以上となると上がり目がない…ということなのかもしれない。

☆前走新馬勝ち⇒トゥーサン、フジマサフリーダム
☆前走3番人気以内で新馬勝ち⇒フジマサフリーダム
☆前走1勝クラスで連対した馬⇒ホウオウプレミア、ヴェールランス
☆キャリア3戦の馬⇒オディロン、オニャンコポン、サンストックトン、テンダンス、ニシノムネヲウツ、ルークスヘリオス

■前走距離
・1600m/【1.1.0.20】
 勝率4.5% 複勝率9.1%
・1800m/【4.1.2.30】
 勝率10.8% 複勝率18.9%
・2000m/【5.8.8.61】
 勝率6.1% 複勝率25.6%

前走の距離別成績を調べると、勝率は1800m組が、複勝率は2000m組が、それぞれトップ。一方サンプル数は少ないものの、前走1600mを使った馬はかなり低調。そのうえ1600m組で馬券になった2頭は、いずれもそれ以前に1800m戦に使われて連対も果たしていた。

さらに、前走1600m組の2014年1着プレイアンドリアル以外の、馬券圏内に入った29頭はすべて、それまでに1800m以上での優勝経験があった。そのプレイアンドリアルにしろ、距離1800mの東京スポーツ杯2歳Sで後の皐月賞馬・イスラボニータの2着に入っており、これは1勝クラスレベルを勝ったに等しい走りだったといってもおかしくはない。つまりこのレースでは1800m以上の勝利経験が絶対的に求められるのだ。

今年1番人気に推されそうなアライバルは前走1600m組であるだけでなく、1800m以上の出走経験自体がない。同馬にとって、これはかなり不吉なデータとなりそうだ。

■騎手
・ルメール/【2.1.0.2】
・田辺/【2.0.0.5】
・柴田大/【1.0.1.6】
・戸崎/【0.1.2.4】
・内田/【0.1.1.5】
・石橋/【0.1.1.6】

(参考)
・蛯名/【1.1.1.4】

過去10年のうち複数3着内に来た騎手をリストアップすると上記のようになった。ルメール騎手はここでも5戦2勝2着1回という素晴らしい結果を残しており、人気馬ばかりではなく、2019年には4番人気のラストドラフトを勝利に導いてもいる。

ルメール騎手以外は、引退した蛯名騎手を含めてすべて関東所属のジョッキーで、中堅からベテランの騎手ばかり。やはり中山コースを知り尽くした地元騎手にアドバンテージがあるのだろう。

(Text:sakura kyosuke)

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