2021/12/14 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【朝日杯FS(GI)攻略データコラム】人気馬は逆らうべからずも早生まれの穴馬激走に注意
朝日杯FS(GI) 2歳 馬齢 阪神芝1600m
2014年以降阪神芝1600mで行われた過去7年のデータをもとに分析する。
■全体傾向
・人気と配当
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1人気【3.1.2.1】勝42.9% 連57.1% 複85.7%
2人気【2.2.1.2】勝28.6% 連57.1% 複71.4%
3人気【0.1.1.5】勝0.0% 連14.3% 複28.6%
4人気【0.0.0.7】勝0.0% 連0.0% 複0.0%
5人気【0.0.0.7】勝0.0% 連0.0% 複0.0%
6-9人気【2.2.0.24】勝7.1% 連14.3% 複14.3%
10人気以下【0.1.3.48】勝0.0% 連1.9% 複7.7%
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馬券になった半数を1、2番人気が占めている。1、2番人気どちらも馬券外に沈んだのは16年のみで1番人気ミスエルテが4着、2番人気ダンビュライトが13着だった。それでも1番人気は4着に食い込んでいたので、馬券の中心は1番人気で仕方なさそうだ。
馬連平均は5210円で16年の万馬券が平均配当を押し上げている形。3桁配当は3回とシビアな結果も。三連複平均は1万6830円、三連単平均は8万3251円で、フタ桁人気馬が突っ込んできたのが過去4回あって三連系は意外と跳ねる傾向だ。
・前走クラス
※記載なしは未出走
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新馬【1.0.0.1】勝50.0% 連50.0% 複50.0%
未勝利【1.0.1.9】勝9.1% 連9.1% 複18.2%
1勝【2.0.0.21】勝8.7% 連8.7% 複8.7%
OP特別【0.0.1.15】勝0.0% 連0.0% 複6.3%
GIII【2.3.1.14】勝10.0% 連25.0% 複30.0%
GII【1.4.4.31】勝2.5% 連12.5% 複22.5%
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中心は前走重賞組だが勝利数は前走重賞組以外が4勝と上回っている。昨年はグレナディアガーズが未勝利戦を勝ち上がったのちに朝日杯FSを制覇しているように、近年は2歳の若い時期であれば重賞経験がなくても素質の高さで好走できてしまう傾向がある。
・脚質
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逃げ【0.0.1.6】勝0.0% 連0.0% 複14.3%
先行【4.1.1.21】勝14.8% 連18.5% 複22.2%
中団【2.5.4.36】勝4.3% 連14.9% 複23.4%
後方【1.1.1.31】勝2.9% 連5.9% 複8.8%
※3F上がり順位
1位【3.2.1.2】勝37.5% 連62.5% 複75.0%
2位【2.3.0.6】勝18.2% 連45.5% 複45.5%
3位【0.1.0.3】勝0.0% 連25.0% 複25.0%
4-5位【1.1.3.9】勝7.1% 連14.3% 複35.7%
6位以下【1.0.3.74】勝1.3% 連1.3% 複5.1%
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先行中団から速い上がりを使った馬が好走する王道競馬。上がり1位の末脚を使った馬は、前走でも上がり1位の末脚を使えた馬が4頭おり、その4頭全てが朝日杯FSで馬券内に好走していた。いずれも前走のクラスや距離問わずに好走しているので、前走上がり1位の馬は押さえておくべきだろう。
☆前走上がり1位☆
ジオグリフ、セリフォス、ダノンスコーピオン、ヴィアドロローサ
かつ馬券になった4頭全てが前走初角10番手以内で競馬をした馬だった。
☆前走初角10番手以内☆
ジオグリフ、セリフォス、ダノンスコーピオン
■前走重賞組から狙うべき馬
馬券の中心となりそうな前走重賞組【3.7.6.47】からピックアップしていきたい。
(1)前走勝ちまたは0秒5以内負け
【3.7.6.32】勝6.3% 連20.8% 複33.3%
すでにGII・GIIIでの勝利実績がある馬か大敗しなかった馬はGIでも好走傾向。
(2)さらに1-3月生まれでキャリア4戦以内
【2.7.4.16】勝6.9% 連31.0% 複44.8%
早生まれであるものの消耗度が少ない馬が狙い。
(3)前走馬体重増減マイナス3キロからプラス19キロ
【2.7.3.8】勝10.0% 連45.0% 複60.0%
前走時点で大幅な馬体減りがなかった馬か成長分で馬体を増やした馬が好走傾向。
単複回収値は33/198。前走重賞組は人気しやすいので単回収値は低くなるが複回収値は100超えとなる。
☆今年の該当馬☆
ジオグリフ、セリフォス、プルパレイ
■前走重賞組以外から狙うべき馬
4勝を挙げている前走重賞組以外【4.0.2.46】からピックアップしていきたい。
(1)前走新馬・未勝利・1勝クラスで1-2人気
【4.0.1.13】勝22.2% 連22.2% 複27.8%
OP特別組の馬券絡みは1頭のみで狙いづらい。
(2)さらに前走0秒1以上の勝ち
【4.0.1.7】勝33.3% 連33.3% 複41.7%
前走でタイム差をつけて勝利した馬がいずれも馬券絡み。
(3)さらに1-3月生まれ
【4.0.1.5】勝40.0% 連40.0% 複50.0%
2歳暮れの時点では早生まれが有利となる。
単複回収値は422/344。
☆今年の該当馬☆
オタルエバー、スプリットザシー
よって、データから導き出された朝日杯FSは
■脚質傾向より、ジオグリフ、セリフォス、ダノンスコーピオン
■前走重賞組から狙うべき馬は、ジオグリフ、セリフォス、プルパレイ
■前走重賞組以外から狙うべき馬は、オタルエバー、スプリットザシー
となった。
阪神芝1600mはごまかしなしに強い馬が勝つコース形態。今年はジオグリフとセリフォスの一騎打ちムードとなっているが、ほとんどの年で1頭は穴馬が突っ込んでくる。3列目に注意して馬券を組み立てたい。
(Text:funaki)
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