2021/11/30　 UMAJiN.net／データ部「重賞攻略データ」

【ステイヤーズS（GII）攻略データコラム】前走条件戦惜敗組に穴の予感!?

ステイヤーズS（GII）　3歳以上　別定　中山芝3600m

■人気別成績
1番人気【5.1.2.2】
2番人気【0.2.2.6】
3番人気【1.1.1.7】
4番人気【1.3.2.4】
5番人気【0.0.0.10】
6-9番人気【3.3.1.33】
10番人気以下【0.0.2.47】

1番人気は勝率50.0％、複勝率80.0％と高い信頼度を誇る。昨年もポンデザールが3着と最低限の責任を果たしてくれた。1番人気馬に外国人騎手が騎乗した際の成績は【3.1.1.0】とさらに信頼度が増すので覚えておきたい。

2-4番人気もある程度馬券に絡んでおり、ヒモには入れておくべきだろう。一方で10番人気以下は流石に苦戦している。過去10年で馬券に絡んだのは11年12番人気3着のトウカイトリックと19年11番人気3着のエイシンクリック。強い買い要素がない限りは静観するのが妥当だろう。

■年齢別成績
3歳【0.1.0.2】
勝率0.0％、連対率33.3％、複勝率33.3％
4歳【2.2.3.14】
勝率9.5％、連対率19.0％、複勝率33.3％
5歳【3.2.3.32】
勝率7.5％、連対率12.5％、複勝率20.0％
6歳【2.2.2.28】
勝率5.9％、連対率11.8％、複勝率17.6％
7歳【1.1.0.15】
勝率5.9％、連対率11.8％、複勝率11.8％
8歳【1.2.0.9】
勝率8.3％、連対率25.0％、複勝率25.0％
9歳以上【1.0.2.9】
勝率8.3％、連対率8.3％、複勝率25.0％

6歳以下【7.7.8.67】
勝率7.1％、連対率14.3％、複勝率22.4％
7歳以上【3.3.2.33】
勝率7.3％、連対率14.6％、複勝率19.5％

年に1回しか施行されない特殊条件のレースということもあり、経験豊富なベテラン勢が若手と互角に戦えている印象だ。2012年には10歳馬のトウカイトリックが優勝、2019年は7歳馬のモンドインテロが1着、8歳馬のアルバートが2着で上位を占めた。このレースについては年齢を気にする必要はなさそうだ。

■枠番別成績
1枠【1.0.1.9】
勝率9.1％、連対率9.1％、複勝率18.2％
2枠【0.2.2.11】
勝率0.0％、連対率13.3％、複勝率26.7％
3枠【1.0.1.14】
勝率6.5％、連対率6.3％、複勝率12.5％
4枠【1.1.2.15】
勝率5.3％、連対率10.5％、複勝率21.1％
5枠【2.1.1.15】
勝率10.5％、連対率15.8％、複勝率21.1％
6枠【2.1.1.15】
勝率10.5％、連対率15.8％、複勝率15.8％
7枠【1.4.2.13】
勝率5.0％、連対率25.0％、複勝率35.0％
8枠【3.1.0.16】
勝率15.0％、連対率20.0％、複勝率20.0％

小回り中山を2周するコース設定なので内枠有利かと思いきや、意外なことに勝率が最も高いのは8枠。1-4枠を合算した勝率が4.9％なのに対して、5-8枠を合算した勝率9.0％と倍近くの差がついている。

騎乗するジョッキーが距離を意識するためスローペースで流れやすいステイヤーズS。外めの枠の方が道中で動きやすいというメリットを享受できるということか。2020年のレースでも6枠のオセアグレイトが1着、7枠のタガノディアマンテが2着と外枠ワンツーとなった。

■馬体重別成績
439キロ未満【0.0.0.3】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0％
440-459キロ【2.0.2.13】
勝率11.8％、連対率11.8％、複勝率23.5％
460-479キロ【5.7.2.34】
勝率10.4％、連対率25.0％、複勝率29.2％
480-499キロ【2.2.5.29】
勝率5.3％、連対率10.5％、複勝率23.7％
500-519キロ【1.1.0.18】
勝率5.0％、連対率10.0％、複勝率10.0％
520キロ以上【0.0.1.12】
勝率0.0％、連対率0.0％、複勝率7.7％

人間のマラソン選手が細身であるようにステイヤーズS好走馬も比較的小さな馬体の馬が多い。500キロ以上の馬の好走率はそれほど高くなく、520キロ以上の馬は2017年にプレストウィックが3着になったのみ。馬体重が重すぎる馬については割り引いて考えたいレースだ。

■前走別成績
前走2勝クラス【0.0.1.6】
勝率0.0％、連対率0.0％、複勝率14.3％
前走3勝クラス【1.4.2.23】
勝率3.3％、連対率16.7％、複勝率23.3％
前走OP特別　 【2.2.0.16】
勝率10.0％、連対率20.0％、複勝率20.0％
前走GIII　　 【0.1.0.8】
勝率0.0％、連対率11.1％、複勝率11.1％
前走GII　　　【7.3.7.51】
勝率10.3％、連対率14.7％、複勝率25.0％
前走GI 　　　【0.0.0.5】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0％

主力となるのは前走GII組。過去10年で7勝を挙げているので、まずはこの組から考えたいところ。もう少し詳しく見てみよう。

アルゼンチン共和国杯組【6.0.5.36】
勝率12.8％、連対率12.8％、複勝率23.4％
京都大賞典組【1.3.1.8】
勝率7.7％、連対率30.8％、複勝率38.5％
札幌記念組【0.0.1.1】
勝率0.0％、連対率0.0％、複勝率50.0％
その他のGII組【0.0.0.6】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0％

アルゼンチン共和国杯組は過去10年で6勝を挙げている。この組の特徴として挙げられるのは、フタ桁着順から平気で巻き返してくること。2011年はアルゼンチン共和国杯12着だったトウカイトリックが優勝、昨年もアルゼンチン共和国杯11着のオセアグレイトが優勝している。コース形態が大きく異なるため凡走した馬の一変が起こりやすいということだろう。

成績良好なのは京都大賞典組。連対率30.8％、複勝率38.5％であれば狙いやすい。前走GII組が良好な数字をマークしている一方で、前走GI組は苦戦傾向。出走数も少ないが1頭も馬券に絡んでいない。

これであれば前走条件戦組を狙う方が配当妙味がありそう。前走が条件戦かつ掲示板を確保した馬のステイヤーズSにおける成績は【1.4.3.12】で、連対率25.0％、複勝率40.0％。複勝回収率は149％を記録している。2019年には前走の2勝クラス戦で4着だったエイシンクリックが11番人気で3着に逃げ粘った。

軽視されがちな前走条件戦で惜敗した馬をヒモ穴で拾ってみると望外の高配当にありつけるかもしれない。

■所属別成績
美浦所属馬【6.2.5.63】
勝率7.9％、連対率10.5％、複勝率17.1％、単勝回収率53％、複勝回収率33％
栗東所属馬【4.8.5.46】
勝率6.3％、連対率19.0％、複勝率27.0％、単勝回収率63％、複勝回収率98％

勝ち星と勝率については美浦所属馬の方が優れているものの、馬券の軸としては栗東所属馬の方がオススメ。

回収率も単複ともに栗東所属馬の方が優秀だ。

■種牡馬別成績
オルフェーヴル　　【1.1.0.1】
ディープインパクト【1.4.2.6】
ハーツクライ　　　【0.2.1.6】
ルーラーシップ　　【0.0.1.0】
ステイゴールド　　【0.0.1.12】
キングカメハメハ　【0.0.0.5】
（※ディープブリランテ、ワークフォース、ノヴェリスト産駒は出走なし）

ディープインパクト産駒は複勝率50％超という驚異的な数字。本命でなくても相手には必ず指名しておきたい。

そのディープインパクトを上回る成績を今後残しそうなのがオルフェーヴル。3頭出しだった昨年はオルフェーヴル産駒のワンツー決着、残る1頭も掲示板を確保した。今年はそのオセアグレイトをはじめ、4頭のオルフェーヴル産駒がエントリー。ぜひとも注目しておきたい。

一方でキングカメハメハ産駒は振るわない。出走頭数も少ないが少々気になるデータだ。

＜データからのピックアップ＞
・オセアグレイト
やはり注目したい昨年度の優勝馬。「京都大賞典組」、「オルフェーヴル産駒」、「前走馬体重500キロ未満」と好走トレンドを満たしている。休み明けを一度叩いてステイヤーズSというのは昨年と同じローテーション。再度の好走に期待したい。

・トーセンカンビーナ
アルゼンチン共和国杯組からは7着だったこの馬をピックアップ。近走は目立った成績を残していないものの、阪神大賞典2着、天皇賞・春5着といった長距離実績の持ち主だ。このレースと相性の良い「ディープインパクト産駒」というのもポイントが高い。

・ディバインフォース
「条件戦惜敗組」というポイントから前走は3勝クラスの古都Sで4着だったこの馬をピックアップ。菊花賞4着の実績からも長距離戦は望むところだろう。前走時馬体重が466キロというあたりはいかにもステイヤーの感がある。ここ数戦の成績で軽視されるようであれば狙ってみたい馬だ。

（Text:inoue）

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