2017/12/17　 UMAJiN.net／データ部「重賞攻略データ」

【重賞完全攻略データ】有馬記念（GI）を徹底分析！

2017年の総決算、グランプリ・有馬記念。来週もまだ競馬はあるが、やはり有馬記念が今年最後のビッグレースと思っている人は多いはず。来年も気持ちよく馬券を買うために、ここは是が非でも当てたいところ。波乱含みで一筋縄ではいかないイメージもあるが、ここでは過去10年のデータから狙いどころを探っていく。

まずは人気面から見ていきたい。

■単勝人気別成績
※勝＝勝率／連＝連対率／複＝複勝率
・1人気／【5.2.1.2】
　勝50.0%／連70.0%／複80.0%
・2人気／【2.1.2.5】
　勝20.0%／連30.0%／複50.0%
・3人気／【0.0.1.9】
　勝0.0%／連0.0%／複10.0%
・4人気／【1.1.1.7】
　勝0.0%／連20.0%／複30.0%
・5人気／【0.2.0.8】
　勝0.0%／連20.0%／複20.0%
・6人気／【0.0.1.9】
　勝0.0%／連0.0%／複10.0%
・7人気／【0.1.0.9】
　勝0.0%／連10.0%／複10.0%
・8人気／【1.0.0.9】
　勝10.0%／連10.0%／複10.0%
・9人気／【1.1.1.7】
　勝10.0%／連20.0%／複30.0%
・10人気以下／【0.2.3.58】
　勝0.0%／連3.2%／複7.9%

1人気はかなり優秀な成績。複勝率80%を誇り、軸馬としてかなり信頼できそうなレベルだ。ただ、有馬が難解といわれる所以は、2人気こそ2勝しているが、上位から下位人気に至るまでほぼ同じようなレベルの成績だということ。ヒモが非常に読みづらく、10人気以下にしても頭数が多いだけで、複勝圏には5回絡んでいる。小回りの中山コース、展開次第でどの馬にもチャンスがあるということだろう。馬券的には1人気を軸馬に据えて、ヒモ荒れも考えつつ相手を手広く、というのがデータ上の基本戦略となる。

次にステップ面。

■前走別成績
※勝＝勝率／連＝連対率／複＝複勝率
・菊花賞／【3.1.1.7】
　勝25.0%／連33.3%／複41.7%
・天皇賞・秋／【3.0.1.7】
　勝27.3%／連27.3%／複36.4%
・ジャパンC／【2.5.5.51】
　勝3.2%／連11.1%／複19.0%
・凱旋門賞／【1.0.1.1】
　勝33.3%／連33.3%／複66.7%
・AR共和国杯／【1.0.0.4】
　勝20.0%／連20.0%／複20.0%
・エリザベス女王杯／【0.2.0.13】
　勝0.0%／連18.2%／複18.2%
・マイルCS／【0.0.1.1】
　勝0.0%／連0.0%／複100%
・中日新聞杯／【0.0.1.0】
　勝0.0%／連0.0%／複100%
※日程や条件が大きく変わったレースは省略。

出走馬が多いので率はよくないが、2007年を除けば最低1頭は馬券に絡んでいるジャパンC組は無視できない存在。10着以下から巻き返す可能性も十分にあり、着順で判断できないので難しいが、ジャパンC組の取捨選択かなり重要なポイントとなる。そこで過去のジャパンC経由の好走馬から狙いどころを探ってみる。

■ジャパンC経由の好走馬
JC着順／1着馬(2着馬)との着差／GI実績／秋ローテ
[2008年]
・アドマイヤモナーク
　12着／0秒8差／なし／3戦消化

[2009年]
・エアシェイディ
　5着／0秒6差／3着歴／2戦消化

[2010年]
・ヴィクトワールピサ
　3着／0秒3差／1着歴／3戦消化
・ブエナビスタ
　2着／0秒3差／1着歴／2戦消化
　※1着入線も降着

[2011年]
・エイシンフラッシュ
　8着／0秒7差／1着歴／2戦消化
・トゥザグローリー
　11着／0秒8差／3着歴／2戦消化

[2012年]
・ルーラーシップ
　3着／0秒4差／1着歴／2戦消化

[2013年]
・ゴールドシップ
　15着／1秒4差／1着歴／2戦消化

[2014年]
・ジェンティルドンナ
　4着／0秒9差／1着歴／2戦消化

[2015年]
・サウンズオブアース
　5着／0秒3差／2着歴／2戦消化

[2016年]
・キタサンブラック
　1着／0秒4差／1着歴／2戦消化
・ゴールドアクター
　3着／0秒6差／1着歴／2戦消化

有馬記念は秋シーズン最後のGIなので、「余力」がポイントだといわれている。ジャパンCから好走した馬の12頭中10頭が秋2戦消化で、ジャパンCで負けていた馬（降着を除く）10頭中7頭が0秒6差以上の負けと、本番まで余力が残っていそうなタイプがやはり馬券に絡んでいる。ただし、GI実績がなかったのは1頭しかおらず、最低でも3着歴はほしいところ。

また、「余力」が重要だというのは、秋シーズンの消化レース数が少なく、間隔も比較的あいている菊花賞組や天皇賞・秋組が好成績を挙げていることからもわかる。とくに菊花賞馬は勝率60％、複勝率80%と抜群の成績で、軸鉄板の存在だ（今年出走してこないのが残念）。また同組では10着以下から巻き返した例もあるが、該当するトゥザワールド（菊花賞16着）は、中山芝の連対率が100%（すべてGII以上）という中山巧者だった。中山適性でいうと天皇賞・秋組も好走した4頭すべてが中山芝のGI連対歴かGII勝ちがあった馬だった。その他のステップで注目なのはエリザベス女王杯組だが、キャリア複勝率100%のブエナビスタとダイワスカーレットの2頭のみ。よほどの実力馬でないと好走は厳しい。

次は年齢面。

■年齢別成績
※勝＝勝率／連＝連対率／複＝複勝率
・3歳／【4.3.2.23】
　勝12.5%／連21.9%／複28.1％
・4歳／【3.5.2.31】
　勝7.3%／連19.5%／複24.4%
・5歳／【3.1.3.34】
　勝7.3%／連9.8%／複17.1%
・6歳／【0.0.1.20】
　勝0.0%／連0.0%／複4.8%
・7歳以上／【0.1.2.15】
　勝0.0%／連5.6%／複16.7%

主力は3歳馬と4歳馬。5歳馬は若干だが信頼度が落ち、6歳馬は微妙だ。7歳以上は未勝利ではあるが、複勝率は5歳馬とほぼ同じ。さらに馬券に絡んだ3頭すべてが10人気以下だ。大穴を狙うなら高齢馬か。

最後に枠番傾向を見ていこう。

■枠番別成績
※勝＝勝率／連＝連対率／複＝複勝率
・1枠／【1.2.1.14】
　勝5.6%／連16.7%／複22.2%
・2枠／【2.1.1.14】
　勝11.1%／連16.7%／複22.2%
・3枠／【1.2.1.14】
　勝5.6%／連16.7%／複22.2%
・4枠／【1.3.1.15】
　勝5.0%／連20.0%／複25.0%
・5枠／【1.1.2.15】
　勝5.0%／連10.5%／複21.1%
・6枠／【2.0.2.16】
　勝10.0%／連10.0%／複20.0%
・7枠／【1.0.2.17】
　勝5.0%／連5.0%／複15.0%
・8枠／【1.1.0.18】
　勝5.0%／連10.0%／複10.0%

スタートしてすぐにコーナーがある中山2500ｍは内枠有利といわれるが、過去10年の結果を見ると、そこまで内外の差があるとはいえない。ただ、出走頭数別に見ると、

■14頭立て【過去2回】
・1枠／【0.0.0.2】
　勝0.0%／連0.0%／複0.0%
・2枠／【0.0.0.2】
　勝0.0%／連0.0%／複0.0%
・3枠／【0.0.0.3】
　勝0.0%／連0.0%／複0.0%
・4枠／【0.1.1.2】
　勝0.0%／連25.0%／複50.0%
・5枠／【0.0.1.3】
　勝0.0%／連0.0%／複25.0%
・6枠／【1.0.0.3】
　勝25.0%／連25.0%／複25.0%
・7枠／【0.0.0.4】
　勝0.0%／連0.0%／複0.0%
・8枠／【1.1.0.2】
　勝25.0%／連50.0%／複50.0%

■16頭立て【過去8回】
・1枠／【1.2.1.12】
　勝6.3%／連18.8%／複25.0%
・2枠／【2.1.1.12】
　勝12.5%／連18.8%／複25.0%
・3枠／【1.2.1.11】
　勝6.7%／連20.0%／複26.7%
・4枠／【1.2.0.13】
　勝6.3%／連18.8%／複18.8%
・5枠／【1.1.1.12】
　勝6.7%／連13.3%／複20.0%
・6枠／【1.0.2.13】
　勝6.3%／連6.3%／複18.8%
・7枠／【1.0.2.13】
　勝6.3%／連6.3%／複18.8%
・8枠／【0.0.0.16】
　勝0.0%／連0.0%／複0.0%

14頭立ての時は内枠が全滅で外枠有利、16頭立ての時は内枠有利だった。14頭立ての場合はサンプル数が少ないとはいえ、ブエナビスタ(2011年1枠1番／7着・2人気)が内枠だったようにあながち参考にならないとはいえない。今年も出走頭数は要チェックだ。

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