2017/06/04　 UMAJiN.net／データ部「重賞攻略データ」

【重賞完全攻略データ】エプソムC（GIII）を徹底分析！

春のGIシーズンも宝塚記念までひと休み。その間にある重賞がエプソムCだ。一流馬へ駆け上がるためのステップレースという位置付けで、今年も未来のGI馬が現れるのか。過去10年のデータを踏まえて、好走馬のポイントを探っていこう。

まず特徴的なのは単勝人気別の傾向だ。

■単勝人気別成績
※勝＝勝率／連＝連対率／複＝複勝率
・1人気／【4.3.1.2】
　勝40.0%／連70.0%／複80.0%
・2人気／【3.2.1.4】
　勝30.0%／連50.0%／複60.0%
・3人気／【0.3.1.6】
　勝0.0%／連30.0%／複40.0%
・4人気／【2.1.1.6】
　勝20.0%／連30.0%／複40.0%
・5人気／【1.0.0.9】
　勝10.0%／連10.0%／複10.0%
・6人気／【0.1.1.8】
　勝0.0%／連10.0%／複20.0%
・7人気／【0.0.1.9】
　勝0.0%／連0.0%／複10.0%
・8人気／【0.0.1.9】
　勝0.0%／連0.0%／複10.0%
・9人気／【0.0.1.9】
　勝0.0%／連0.0%／複10.0%
・10人気以下／【0.0.2.78】
　勝0.0%／連0.0%／複2.5%

1人気が馬券に絡まなかったのは2013年と2014年だけ。しかも、そのほとんどが2着以内であり、かなり優秀な成績といえる。2人気も連対率50％、複勝率60％と安定している。さらに優勝馬10頭中9頭は5人気以内、連対馬20頭全馬が6人気以内で、上位人気が圧倒的に強く、馬連や馬単での大荒れは望みにくい。ただし、3着には10人気以下が2回入っており、いずれも3連単10万円超。3連複や3連単に高配当の可能性はある。

次にステップ面を見ていきたい。

■前走別成績
※勝＝勝率／連＝連対率／複＝複勝率
・マイラーズC【3.2.1.7】
　勝23.1%／連38.5%／複46.2%
・新潟大賞典【2.2.5.28】
　勝5.4%／連10.8%／複24.3%
・都大路S【2.0.1.5】
　勝25.0%／連25.0%／複37.5%
・ヴィクトリアM【1.0.0.5】
　勝16.7%／連16.7%／複16.7%
・大阪杯【1.0.0.1】
　勝50.0%／連50.0%／複50.0%
・1600万【0.2.0.7】
　勝0.0%／連22.2%／複22.2%
・チャンピオンズM【0.1.0.0】
　勝0.0%／連100%／複100%
・メイS【0.1.0.13】
　勝0.0%／連7.1%／複7.1%
・中山記念【0.0.1.0】
　勝0.0%／連0.0%／複100%

※都大路Sは芝1800ｍ戦のみ。メイSはハンデ戦のみ(モンゴル大統領賞も含む)。日程や条件が大きく変わったレースは省略。

馬券に絡んだ数でいえば、マイラーズC、新潟大賞典、都大路Sが主要ステップ。マイラーズC組の好走の目安は9着以内だが、ここ2年は馬券に絡んでおらず、勢いが落ちつつあるのが気になるところだ。逆に勢いが戻ってきたのが新潟大賞典組。2007?2012年まではほぼ毎年のように好走馬を出していたが、2013?2015年は好走馬が出ていなかった。しかし、昨年にワンツーを決めて復活傾向にあり、今年も注目しておきたいローテだ。2ケタ着順からの巻き返しもあるが、好走の目安は5着以内。都大路S組も1800mになった2010年以降は2勝3着1回と好調。好走条件は2着以内。

冒頭でも述べたが、過去10年でエイシンデピュティ、ジャスタウェイ、エイシンヒカリなど、当レースの好走馬がのちにGI馬になっていったように、出世レース的な趣のある一戦。過去10年の好走馬の多くにはその素質の高さを示すかのように、戦歴に3連勝以上か、3戦以上連続3着以内の実績（未勝利のみ及び未勝利＋新馬、地方競馬の該当戦歴を除く）があった。

■3着以内馬の好走実績
[2007年]
・エイシンデピュティ
　3戦連続3着以内
・ブライトトゥモロー
　3戦連続3着以内
・サイレントプライド
　4戦連続3着以内

[2008年]
・サンライドマックス
　3連勝
・ヒカルオオゾラ
　4戦連続2着以内
・グラスボンバー
　3連勝含む7戦連続3着以内

[2009年]
・シンゲン
　3連勝含む4戦連続3着以内
・ヒカルオオゾラ
　6戦連続2着以内
・キャプテンベガ
　6戦連続3着以内

[2010年]
・セイウンワンダー
　3連勝含む4戦連続3着以内
・シルポート
　4戦連続3着以内
・キャプテンベガ
　6戦連続3着以内

[2011年]
・ダークシャドウ
　3戦連続3着以内
・エーブチェアマン
　3戦連続3着以内
・セイクリッドバレー
　3戦連続3着以内

[2012年]
・トーセンレーヴ
　5戦連続3着以内
・ダノンシャーク
　4戦連続3着以内など2回
・マイネルスターリー
　3連勝など2回

[2013年]
・クラレント
　なし
・ジャスタウェイ
　なし
・サンレイレーザー
　3戦連続3着以内

[2014年]
・ディサイファ
　3戦連続3着以内など3回
・マイネルラクリマ
　5戦連続3着以内など3回
・ダークシャドウ
　7戦連続3着以内

[2015年]
・エイシンヒカリ
　5連勝
・サトノアラジン
　3戦連続3着以内など2回
・ディサイファ
　4戦連続3着以内など3回

[2016年]
・ルージュバック
　3連勝
・フルーキー
　3戦連続3着以内など2回
・マイネルミラノ
　6戦連続3着以内

重賞に出てくるくらいの馬だから、過去に連勝や連続好走があって不思議ではないが、3着以内30頭中28頭が該当。デビュー以来、好走と凡走を繰り返しているようなムラ馬は買いづらく、対して3連勝以上や4戦連続以上という好走実績を持つ馬なら積極的に買いたい。また、例外の2頭（クラレント、ジャスタウェイ）は3連続好走はなくとも、重賞3着以内を含む2連続好走の戦歴はもっていた。

最後に年齢面。

■年齢別成績
※勝＝勝率／連＝連対率／複＝複勝率
3歳／【0.0.0.1】
　勝0.0％／連0.0％／複0.0％
4歳／【7.5.2.20】
　勝20.6%／連35.3%／複勝率41.2%
5歳／【2.3.1.41】
　勝4.3%／連10.6%／複12.8%
6歳／【1.2.3.36】
　勝2.4%／連7.1%／複11.1%
7歳以上／【0.0.4.42】
　勝0.0%／連0.0%／複8.7%

4歳馬が2年連続で優勝しており、過去10年で7勝と圧倒的に強い。馬券に絡まなかった年もあるが、それでも4歳馬を中心に考えるのが正解だろう。ただし、5人気以下の3着以内馬を見ると、該当馬8頭のうち4歳馬は2011年2着のエーブチェアマンと2013年3着のサンレイレーザーのみ。8頭中5頭が6歳以上で、穴人気を狙う場合は高齢馬がいい。

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