2017/04/09 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【重賞完全攻略データ】皐月賞(GI)を徹底分析!
牡馬クラシックの第一弾・皐月賞。舞台の中山芝2000mはコーナーの角度がきつく、直線も最後に急坂がある難解なコース。さらに小回りではあるが、向上面が下りになっていることで、案外息が入らないペースになりやすい。ゆえに“最も速い馬が勝つ”という格言があるように、瞬発力、スピードの持続力、先行力など、何かしらのスピードに秀でた馬が好走しやすいと言われている。要はどこで自身の最大スピードを使うかがポイントになるのだろう。ここでは、東京施行だった2011年を除く過去10年の結果から好走ポイントを探っていく。
まずは、人気面から。
■単勝人気別成績
※勝=勝率/連=連対率/複=複勝率
・1人気【2.1.2.4】
勝22.2%/連33.3%/複55.6%
・2人気【1.3.1.4】
勝11.1%/連44.4%/複55.6%
・3人気【2.1.2.4】
勝22.2%/連33.3%/複55.6%
・4人気【1.0.2.6】
勝11.1%/連11.1%/複33.3%
・5人気【0.0.0.9】
勝0.0%/連0.0%/複0.0%
・6人気【0.2.0.7】
勝0.0%/連22.2%/複22.2%
・7人気【2.0.0.7】
勝22.2%/連22.2%/複22.2%
・8人気【1.1.1.6】
勝11.1%/連22.2%/複33.3%
・9人気【0.0.0.9】
勝0.0%/連0.0%/複0.0%
・10人気以下【0.1.1.76】
勝0.0%/連1.3%/複2.6%
複勝率が同じで、1?3人気はほぼ互角の成績だ。逆にいえば、1人気は絶対的存在ではないということ。馬券圏内に入る可能性は十分も、連対率という点では物足りず、連軸としての信頼度はそれほど高くない。上位人気の中で、最も馬券圏内に入る可能性が高いのは2人気だ。複勝率は1、3人気と互角だが、昨年は2人気のリオンディーズが4位入線も、5着に降着。つまり、入線順位でいえば、2012年2着、2013年2着、2014年1着、2015年2着、近5年で4度、3着位内に入線しているのだ。3人気は1人気とまったく同じ成績だが、ここ2年は連続で連対しており、勢いという点では1人気を上回っている。
穴人気では、さすがに2ケタ人気は2010年の11人気エイシンフラッシュが3着に入って以来、馬券に絡んでいないので狙いにくい。好走するなら連対率22.2%の6?8人気。3着以内に入った7頭のうち、前走馬券圏外だったのは1頭で、それでも4着だった。残りの6頭にしても5頭は2着以内で、1頭は3着。しかも、全馬とも前走オープン以上のレースでの話である。つまり、成績自体は悪くないが、不当に人気がない馬が好走しているのだ。該当する6?8人気がいれば、押さえておくべし。
次にステップ面を見ていこう。
■前走別成績
※勝=勝率/連=連対率/複=複勝率
・共同通信杯【4.0.1.2】
勝57.1%/連57.1%/複71.4%
・弥生賞【2.4.3.32】
勝4.9%/連14.6%/複22.0%
・スプリングS【2.2.2.39】
勝4.4%/連8.9%/複13.3%
・若葉S【1.3.1.16】
勝4.8%/連19.0%/複23.8%
・きさらぎ賞【0.0.1.7】
勝0.0%/連0.0%/複12.5%
・京成杯【0.0.1.2】
勝0.0%/連0.0%/複33.3%
少し前までは“共同通信杯組は皐月賞で好走できない”というのが定説だったが、2012年のゴールドシップが優勝して以来、その傾向が大きく崩れた。過去4連対のうち、すべて優勝しており、今や誰もが認める王道ローテだ。基本的に共同通信杯優勝馬が狙い目だが、2着から本番で優勝した馬もいるので、連対馬は注目しておこう。弥生賞組は皐月賞トライアルの中で最も注目されるが、じつは2010年のヴィクトワールピサ以来、皐月賞馬が出ていない。ブランド力はあるが、2、3着が多いだけに実力は相手筆頭というのが妥当だろう。
同じ皐月賞トライアルのスプリングS組は、昨年こそ馬券に絡まなかったが、一昨年は2、3着に好走しており、過去10年で見ても、近年で見ても成績はそれほど悪くない。好走の有無は前走成績と前走人気である程度わかる。前走2着以内かつ前走1人気だった場合は【2.1.1.2】で、勝率33.3%、連対率50%、複勝率66.7%。前走1着かつ前走1人気であれば、勝率、連対率、複勝率すべてが66.7%だ。ここ2年は馬券に絡んでいないが、若葉S組も侮れない。前走2着以内は必須条件で、こちらも前走人気に注目。前走2着以内かつ前走1人気であれば【1.2.1.1】で連対率60%、複勝率80%。今年も該当馬がいれば買いだ。あとは、きさらぎ賞組と京成杯組に1頭ずつ3着馬が出ているくらいで、どちらも優勝馬のみに注意を払っていればいい。
冒頭でも触れたが、最も速い馬が勝つのが皐月賞。そこで、過去の3着以内馬の距離別成績を調べてみた。
■3着以内馬の距離別成績
(芝1600m/芝1800m/芝2000m)
[2007年]
・ヴィクトリー
未出走/未出走/【2.1.0.0】
・サンツェッペリン
未出走/【1.1.0.1】/【1.1.0.1】
・フサイチホウオー
未出走/【3.0.0.0】/【1.0.0.0】
[2008年]
・キャプテントゥーレ
【1.0.1.0】/【1.0.1.1】/【0.0.0.1】
・タケミカヅチ
【1.1.0.2】/【0.1.0.1】/【0.0.1.0】
・マイネルチャールズ
未出走/【1.0.0.1】/【3.1.0.0】
[2009年]
・アンライバルド
未出走/【2.0.0.0】/【1.0.1.0】
・トライアンフマーチ
【1.1.0.1】/未出走/【0.1.0.0】
・セイウンワンダー
【3.1.0.0】/未出走/【0.0.0.1】
[2010年]
・ヴィクトワールピサ
未出走/【0.1.0.0】/【4.0.0.0】
・ヒルノダムール
未出走/【1.0.0.0】/【1.2.0.1】
・エイシンフラッシュ
未出走/【0.0.1.1】/【3.0.0.0】
[2012年]
・ゴールドシップ
未出走/【3.1.0.0】/【0.1.0.0】
・ワールドエース
未出走/【2.0.0.0】/【1.2.0.0】
・ディープブリランテ
未出走/【2.2.0.0】/未出走
[2013年]
・ロゴタイプ
【2.0.0.0】/【1.0.0.1】/未出走
・エピファネイア
未出走/【1.0.0.0】/【2.0.0.1】
・コディーノ
【0.1.0.0】/【3.0.0.0】/【0.0.1.0】
[2014年]
・イスラボニータ
【1.1.0.0】/【3.0.0.0】/未出走
・トゥザワールド
未出走/【2.1.0.0】/【2.0.0.0】
・ウインフルブルーム
【1.1.1.0】/【1.1.0.0】/【0.1.0.0】
[2015年]
・ドゥラメンテ
未出走/【2.2.0.0】/未出走
・リアルスティール
未出走/【2.1.0.0】/未出走
・キタサンブラック
未出走/【2.0.0.0】/【1.0.0.0】
[2016年]
・ディーマジェスティ
未出走/【1.1.0.0】/【1.0.0.0】
・マカヒキ
未出走/【1.0.0.0】/【2.0.0.0】
・サトノダイヤモンド
未出走/【1.0.0.0】/【2.0.0.0】
共同通信杯組が好走するようになった2012年以降の傾向がヒントになりそう。重要なのは、芝1800mの成績だ。2012年以降の3着以内馬15頭中14頭が芝1800mの連対率100%。その14頭のうち、11頭は2連対以上していた。つまり、皐月賞で好走するには、1600mのスピードでも2000mのスタミナでもなく、1800mに対応できるスピードとスタミナが必要なのだ。
最後に脚質面を探っていきたい。
■脚質別成績
※勝=勝率/連=連対率/複=複勝率
・逃げ【2.0.1.8】
勝18.2%/連18.2%/複27.3%
・先行【1.4.2.24】
勝3.2%/連16.1%/複22.6%
・差し【6.2.5.62】
勝8.0%/連10.7%/複10.7%
・追込【0.3.1.38】
勝0.0%/連7.1%/複9.5%
小回りコースの割に、差し馬と追込馬の好走が目立っている。これは皐月賞が息の入りにくいペースになりやすい証拠だ。もちろん、逃げ・先行馬が好走することもあるが、これらの脚質タイプは長距離もこなせるスタミナを持ち合わせた馬だった可能性が高い。現に逃げ・先行で皐月賞を好走した馬は後のダービーや菊花賞で好走している馬が多い。
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