2016/12/04 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【重賞完全攻略データ】阪神JF(GI)を徹底分析!
2歳牝馬チャンピオンを決める一戦。歴史的名牝になるような馬も輩出しているレースだが、出走馬がのちにどれだけ成長して強い馬になるにしろ、ここではまだキャリアの浅い2歳馬。実力のほどはよくわからず、全体的に初対戦の馬が多く能力の比較もしづらいため、馬券は難解だ。実際、人気面を見ても、
■単勝人気別成績
1人気 【3.2.1.4】 /勝率30.0% 連対率50.0% 複勝率60.0%
2人気 【1.1.2.6】 /勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率40.0%
3人気 【1.1.1.7】 /勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率30.0%
4人気 【2.1.2.5】 /勝率20.0% 連対率30.0% 複勝率50.0%
5人気 【3.1.0.6】 /勝率30.0% 連対率40.0% 複勝率40.0%
6人気 【0.0.1.9】 /勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率10.0%
7人気 【0.0.0.10】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
8人気 【0.2.2.6】 /勝率0.0% 連対率20.0% 複勝率40.0%
9人気 【0.0.0.10】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
10人気以下【0.2.1.87】/勝率0.0% 連対率2.2% 複勝率3.3%
1人気がまったく信頼できないということはないが、とりたてて強いわけではなく、5人気も3勝しているように、中位人気まで勝つチャンスは十分あると見ていい。さらに6人気以下は未勝利だが、それでも8人気が2人気と同等の複勝率(40%)を記録しており、10人気以下を含め、人気薄の2・3着好走には注意を払いたい。また、単勝配当からのポイントも付け加えておくと、単勝170円以下のダントツ1人気は連対率100%と信頼できるが、それ以外の1人気は連対率28.6%、複勝率42.6%と凡走も多々あるので、このあたりもしっかりと頭に入れて馬券購入にのぞみたい。
次にステップ面を見ていきたい。
■前走別成績
黄菊賞 【2.0.0.4】 /勝率33.3% 連対率33.3% 複勝率33.3%
ファンタジーS 【1.3.3.40】/勝率2.1% 連対率8.5% 複勝率14.9%
アルテミスS 【1.2.1.10】/勝率7.1% 連対率21.4% 複勝率28.6%
新馬 【1.1.2.12】/勝率6.3% 連対率12.5% 複勝率25.0%
赤松賞 【1.1.0.6】 /勝率12.5% 連対率25.0% 複勝率25.0%
札幌2歳S 【1.0.0.2】 /勝率33.3% 連対率33.3% 複勝率33.3%
デイリー杯2歳S 【1.0.0.2】 /勝率33.3% 連対率33.3% 複勝率33.3%
未勝利 【1.0.0.11】/勝率8.3% 連対率8.3% 複勝率8.3%
からまつ賞 【1.0.0.1】 /勝率50.0% 連対率50.0% 複勝率50.0%
京王杯2歳S 【0.1.1.4】 /勝率0.0% 連対率16.7% 複勝率33.3%
新潟2歳S 【0.1.0.2】 /勝率0.0% 連対率33.3% 複勝率33.3%
りんどう賞 【0.1.0.3】 /勝率0.0% 連対率25.0% 複勝率25.0%
500万 【0.0.1.9】 /勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率10.0%
サフラン賞 【0.0.1.4】 /勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率20.0%
芙蓉S 【0.0.1.1】 /勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率50.0%
勝利数では、500万の黄菊賞組が2勝とトップで、その他の8勝はすべてステップが異なるように、勝ち馬に関して明確な傾向は出ていない。もっとも出走数が多いファンタジーSは、2012年まで2008年を除いて毎年好走馬を出していたが、近年は不振。ただそれまでの実績上、軽視するのは危険で、ファンタジーSの3着以内馬は警戒しておきたい。一方、出走頭数と比較して好調なのがアルテミスS組。2012年に新設されてからGIIIにグレード格付けされるまでの2年間は【0.0.0.7】と不振だったが、GIII重賞となってからは【1.2.1.3】。2014年は2・3着、2015年は1・2着が同レースからの臨戦馬で、有力なステップレースへと大変貌を遂げた。実際、馬場が改修されてタフな外回りコースとなった2006年以降、もっとも多くの好走馬を送り出しているのは前開催の京都組(前走の着順が3着以内の馬)だが、好走する確率では東京組(前走の着順が3着以内の馬)の方が上位。つまり、直線が長く坂のある東京で好走してきた馬は、阪神外回りとリンクしやすいということ。
冒頭で2歳戦のためキャリアの浅い馬が多く、能力の比較、把握がしづらいと書いたが、キャリア2戦以上の馬に関して、その戦歴は重要な馬券のヒントになる。
■キャリア2戦以上で好走した馬の戦績
2006年
ウオッカ/2戦1勝(連対率100%)
アストンマーチャン/4戦3勝(連対率100% ※重賞1勝)
ルミナスハーバー/3戦2勝(連対率100%)
2007年
トールポピー/3戦1勝(連対率100%)
エイムアットビップ/5戦2勝(連対率100% ※重賞2着あり)
2008年
ダノンベルベール/3戦2勝(連対率100%)
2009年
アパパネ/3戦1勝(連対率66.7% ※複勝率100%)
アニメイトバイオ/5戦2勝(連対率60% ※重賞2着あり)
ベストクルーズ/4戦1勝(連対率75% ※複勝率100%、重賞2着あり)
2010年
レーヴディソール/2戦2勝(※重賞1勝)
ホエールキャプチャ/4戦2勝(連対率75% ※複勝率100%)
ライステラス/4戦2勝(連対率50%)
2011年
アイムユアーズ/4戦2勝(連対率75% ※複勝率100%、重賞1勝)
サウンドオブハート/2戦2勝
2012年
ローブティサージュ/2戦1勝(連対率100% ※重賞2着あり)
クロフネサプライズ/4戦2勝(連対率50%)
2013年
レッドリヴェール/2戦2勝(※重賞1勝)
ハープスター/2戦2勝(※重賞1勝)
フォーエバーモア/2戦2勝
2014年
ショウナンアデラ/3戦2勝(連対率100%)
レッツゴードンキ/3戦1勝(連対率66.7% ※複勝率100%)
ココロノアイ/3戦2勝(連対率100% ※重賞1勝)
2015年
メジャーエンブレム/3戦2勝(連対率66.7% ※複勝率100%、重賞2着あり)
ウインファビラス/4戦1勝(連対率50% ※重賞2着あり)
ブランボヌール/3戦2勝(連対率66.7% ※複勝率100%、重賞1勝)
キャリアが浅く、GIに出走するわけだから、出走各馬は少ないレース数でそれなりの実績を挙げているのは当然だ。しかし、キャリア2戦以上で3着以内に好走した25頭中14頭は、本番までの連対率が100%を記録していた。さらに複勝率100%まで広げれば、25頭中21頭が該当する。つまり、キャリア2戦以上の馬が好走するためには、ほぼパーフェクトな戦歴が求められるということ。また、例外4頭中2頭には重賞連対実績があったから、連対率や複勝率が足りない馬でも、重賞実績があればギリギリOKか。
さて、最後に取り上げたいのが厩舎の相性。
■厩舎別成績ランキング(※出走回数3回以上、現役調教師のみ)
1位:角居 【2.0.1.2】/勝率40.0% 連対率40.0% 複勝率60.0%
2位:須貝 【2.0.0.1】/勝率66.7% 連対率66.7% 複勝率66.7%
3位:国枝 【1.1.0.2】/勝率25.0% 連対率50.0% 複勝率50.0%
4位:田所秀 【0.1.0.4】/勝率0.0% 連対率20.0% 複勝率20.0%
5位:鹿戸 【0.0.2.3】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率40.0%
6位:矢作 【0.0.1.4】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率20.0%
絶対的な強さを誇った松田博調教師が引退し、現状でトップの勝利数を誇るのが角居、須貝の2厩舎。関東の国枝厩舎も出走があれば要チェック。また、関西のGIだが、関東馬が8連対とほぼ互角の成績。先の国枝厩舎の管理馬も含め、関東の有力馬には注目したい。
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