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コラム

2016/03/22  UMAJIN.net編集部「【POG 2015-2016】特別企画 2016年のダービー馬を探せ!」

[クラシック座談会] 牡馬は弥生賞組2頭がリード 牝馬は“メジャー1強”で仕方なしか

ローテーション、そして抜群の切れ味。父ディープインパクトの再来か??を思わせる勝ちっぷりで弥生賞を制したのがマカヒキ(手前)だ。クビ差惜敗のリオンディーズ(左奥)とともに、皐月賞には主役級の立場で臨むことになる。

3月も後半に入り、いよいよ春のGI戦線、開幕直前となりました! 春のクラシックもいよいよ本番間近。今回は「【POG 2015-2016】特別企画 2016年のダービー馬を探せ! パート2」と題して雑誌「月刊UMAJIN」編集長・山田、UMAJIN.net編集部員N、東西トレセンTMが集結し目前に迫った皐月賞、桜花賞に向けての展望を語り合います!

UMAJIN.net編集部N(以下、N) ??今週末から春のGIシリーズがいよいよ開幕ですね。牡牝のクラシック路線も4月10日の桜花賞、17日の皐月賞と目前です。“東上最終便”の毎日杯が今週末に残っていますが、本番への出走メンバーはほぼ確定している状況。この時点での展望を、まずは牡馬についてお願いします。

UMAJIN山田編集長(以下、山田) ??朝日杯FSのワンツーを相手に弥生賞で勝ち切ったマカヒキが前回の座談会で挙げた2頭と並んで評価すべき存在だ。牡馬クラシック戦線、最上位は「3強」を形成していると言っていいだろう。マカヒキは京都でしか瞬発力を見せていないから中山でどうかと思ったが、1頭だけ上がり33秒台の末脚を繰り出すとは。しかも、リオンディーズも決して止まっているわけではなくて、ラスト2Fのラップは11秒3-11秒3。急坂のある中山でそう簡単に出せるラップじゃない。今回は過去2戦より後ろからになったけど、もともとスタートは上手じゃない馬だから、重賞クラスになると、今後もこれくらいのポジションからの競馬になると思う。それでも、道中はピッタリと折り合うし、向こう正面から4コーナーにかけて自分から少しずつ動いて行っているように競馬が巧い。(クリストフ・)ルメールがサトノダイヤモンドに騎乗で、マカヒキは川田騎手に乗り替わりとなるようだけど、操縦性の優れたこの馬なら大丈夫そうだ。

栗東トラックマン(以下、栗東TM) ??せやけど弥生賞に関しては、マカヒキは早めに先頭に立ったリオンディーズを目標に競馬がしやすかったんは事実。リオンディーズもあんなに早く先頭に立ちながら、ようクビ差まで持ちこたえたな。中山の短い直線を想定して早めにポジションを取りに行ったわけやけど、そのぶん少し力んで走っていた。でも、兄のエピファネイアほど制御が利かん馬でもないようで、力んだのは久々やった部分も響いたんちゃうかな? ガス抜きはできたやろうし、本番は頭数も増えて壁も作りやすい。ただ、問題は今回が早めに行って差されてしまったということ。ミルコ(・デムーロ騎手)や陣営がどう思ったかは分からんけど、出して行って道中力んで最後差されてしまったわけやから、本番ではもう1段後ろからじっくり行くかもしれんね。まあでも、これはマカヒキにも言えることやけど、皐月賞は例年、芝刈りで前が止まりにくい馬場になるから、あんまり後ろから行くと差し届かずっちゅう可能性も十分にある。リオンディーズはマカヒキより前で競馬しようと思えばできるんやし、実は今回と同じような競馬が理想なんかもしれんね。

美浦トラックマン(以下、美浦TM) ??弥生賞のエアスピネルは前半で頭を上げて掛かっていたね。この馬は馬群に包まれると良くないのかもしれない。新馬は11頭立てだったしスタート後すぐに外へ進路を取っていて、デイリー杯2歳Sは13番と外の枠からそのまま外めを追走、朝日杯FSも外を回って追走して抜け出していた。しかし今回はスタート後に被される競馬を強いられてしまい、これがスムーズさを欠いた敗因だったと思う。前回の座談会でもベストはマイルと話したが、この馬は距離云々より前半のレース運びがカギになりそう。外枠発走から被せられずにポジションを取れれば、あるいは内枠からでも周囲にテンの速い先行馬がいなければ、弥生賞よりスムーズな競馬はできると思う。それでも、正直言って前走の上位2頭に逆転できるまではどうか、微妙なところだがな。

山田 ??スプリングSの結果は、翌日のフラワーCと同様に“前残り馬場”の影響が出た印象。スパっとキレる脚はないけど、追って味のある2頭が上位に来たように、前で粘り込める馬が結果を出した。血統的にも優勝したマウントロブソンがクロフネの近親、2着のマイネルハニーが母父ナリタブライアンで、「良」発表でも水分を含んだ重い馬場がフィットしたということ。そんななか、ロードクエストはよく追い込んではいるけど、相変わらずだったスタートの悪さが結局響いた印象だ。スタートであれだったら、4角で大外を回すしか術がなくなるし、例年、前の止まらない皐月賞の高速決着ではちょっと厳しそう。ロードクエストに関しては、じっくり構えても間に合うダービー向きだろう。皐月賞ではちょっとキツい。

栗東TM ??本番を占うっちゅう意味やったら、今年はスプリングSより若葉Sのほうが濃い内容やったな。アドマイヤダイオウは、直線でいったんマークされとった馬に完全に交わされとったのに、それを内から差し返すんやもんな。アレは相当な勝負根性の持ち主やで。途中で前に行ってしもうたんは、2走前の梅花賞で3コーナー手前で馬任せに行かせたから、馬がそのレースを覚えてとって再現したんちゃうかな。つまり、それだけ賢い馬っちゅう証拠で、若葉Sではそこで我慢させたから、次はもっとリラックスして走れると思う。せやけど、まだ2000mで2分を切る競馬をしとらんあたりがどうか。皐月賞のスピード競馬に対応できるか、そこは未知数やね。

N ??その若葉Sで、競り負けてのハナ差2着だったナムラシングンも3着には8馬身差ですから、評価に値しますよね。父ヴィクトワールピサ譲りの粘り強い末脚は皐月賞でこそ、という気がします。ただまあ、押せ押せのローテが気になりますけどね……

山田 ??とにかく皐月賞を迎える現時点ではリオンディーズとマカヒキが一歩リード。サトノダイヤモンドはやはりきさらぎ賞からの直行ローテが気がかりだし、初コースで初の多頭数競馬がGIと、超えなければならないハードルは多い。オッズ的には「3強」になりそうだけど、そこはマギレの多い小回り中山の皐月賞。割って入る余地はあると見てハートレー、ロードクエスト、アドマイヤダイオウは気になる存在。ただ、ポイントは弥生賞がレース史上初めて2分を切ってきたという点。牝馬路線もチューリップ賞で、1分32秒8という驚異的なタイムが出ていたように、今年は総じてハイレベルだから、桜花賞も皐月賞も、馬場さえ良ければとんでもない時計で決着するかもしれない。そうなるとマギレは少なくなる。弥生賞上位組のように、時計の裏付けがある馬じゃないと通用しないんじゃないか。逆に馬場が悪化するようであれば、例えば共同通信杯を制したディーマジェスティ、スプリングSのマウントロブソンやマイネルハニーにもチャンスはあるけど、それでも頭まではどうかというところだ。

N ??では続いて牝馬クラシック戦線の話に移りましょう。今年のチューリップ賞は確かにハイレベル。しかし、例年と違って、非チューリップ賞組のアノ馬が断然の主役となりそうですが……

山田 ??やはりまずチューリップ賞を振り返っておく必要がある。前回の座談会で取り上げたジュエラーレッドアヴァンセが出走し、ジュエラーはハナ差2着、レッドアヴァンセは8着。そこで勝ったシンハライトは紅梅S勝ちのときと同じハナ差だったわけだけど、鞍上池添騎手がレース後のコメントで「勝ち切るところが強い」と言っており、派手さはないものの、着差以上の強さを感じさせた。1カ月半とひと息入っていたが、その中間に速い時計は2本のみ。それであの結果だから、よほど気が良くて仕上がりやすいタイプなんだと思う。いかにもディープインパクト産駒の牝馬といったところで、レースで全能力を出し切れるのが持ち味だ。ただ、それは諸刃の剣でもあり、新馬の時もレース後にガタッと疲れが出て間隔を開けていた。今回、強い相手とハナ差の叩き合いを演じて、1分32秒8の走破時計。430キロとガサのないタイプだけに、もし本番でマイナス体重だったり、あるいは中間で疲労回復や馬体維持に専念しているような調整が続いていたなら、それはちょっとした“危険サイン”かもしれない。能力は間違いなくトップクラス。あとはチューリップ賞の反動がどうか、といったところだけかな。

美浦TM ??ジュエラーは負けたけど、道中からシンハライトと併走に持ち込みゴール前は首の上げ下げのハナ差惜敗。勝ち馬とほぼ同等の評価はできるし、阪神でシンザン記念ばりの末脚が再び出せたことから、実力は証明できたと言っていいだろう。こちらは500キロ近い大型馬で、ちょっとズブいところもあるから、使い減りはしななそうなのもいい。ただ、前走では前半に力んで追走していたのが若干気がかりではあるな。シンザン記念のように、本来はもう1段後ろからジワッと行ったほうが良いタイプなのかもしれない。負けたことでミルコも課題点を確認できただろうし、良いトライアルを済ませられたと思う。メジャーエンブレムを負かすには、直線で並ばないうちに離れた大外から差し切る競馬しかない。そういった意味で、シンハライトとジュエラーの末脚は脅威と思う。

栗東TM ??せやなあ。あの化けモンを倒すには出し抜き戦法が一番ええかもね。そんぐらいしか死角が見当たらんで。

山田 ??チューリップ賞で0秒6差の8着と、水をあけられた格好のレッドアヴァンセはレース前に“ニヤリ”とした。「これは飛ぶぞ」と。そして「桜花賞でオイシイぞ」と。出負けがあったとはいえ、反応が悪すぎた。あれは間違いなくマイナス14キロの影響だろう。春先に見られる牝馬特有の不安定な面が出ちゃったんじゃないかな。エルフィンSで見せた末脚は間違いなく本物だし、前回も述べたようにチューリップ賞の結果は関係なく、桜花賞で狙いたい1頭。昨年も何頭かいたけど、この時期の牝馬は馬体の増減が激しく、それがレースの結果に直結してしまう。レッドアヴァンセは今回の敗戦で人気を落とすだろうから、もし本番で馬体を戻してきたら狙い目だね。

美浦TM ??レッドアヴァンセとは対照的に、馬体を戻して結果を出してきたのが、チューリップ賞3着のラベンダーヴァレイだ。もともとデビュー前から評判の良かった馬で、新馬戦では噂に違わぬと言うか、じつに大人びたレースぶりを見せていたな。前走では道中ロスなく運んでいたとはいえ、直線で馬群をこじ開けていったんは先頭に立つ味のある競馬。新馬戦からマイナス16キロだった500万条件では崩れたが、チューリップ賞ではプラス20キロ。馬体さえ戻れば、これくらいやれる素質はあったということだろう。しかも、今回は馬体回復のために間隔を取り、3ケ月半ぶりの一戦だった。上積みも伸びシロもあるだろうし、桜花賞でも軽視はできない。チューリップ賞の4着以下は、ちょっと巻き返しは厳しそうだが、強いて挙げるなら、直線で窮屈になってまともに追えなかったブランボヌールぐらいかな。

栗東TM ??トライアルで言えばフィリーズRもあったわけやけど、こっちの組は一枚、いや二枚は落ちる印象やね。2、3着に阪神JF組のアットザシーサイドキャンディバローズが入ったんだけど、おそらく阪神JFの2着以下は、走るたびに着順が入れ替わるくらい実力が拮抗している。チューリップ賞に続いて別路線組が優勝したように、阪神JF組はメジャーエンブレムのみ抜けとったと判断してエエやろ。

N ??裏を返せば、桜花賞でメジャーエンブレムをもし負かす存在がいるとするなら、未対戦組ということになりますね。そういう意味でも1分32秒8のレースレコードをたたき出したシンハライトとジュエラーのチューリップ賞1、2着馬は、相当の力を示しましたし、注目すべきでしょう。

美浦TM ??フラワーC組の出否は未定だけど、逃げ切ったエンジェルフェイスはラクな競馬だったし、2着のゲッカコウもマイルでどうこうというタイプではなさそう。今年はとくに金・土曜の雨でタフな馬場になっていたし、フラワーC組の出番はオークスまでお預けという評価でいいと思うぞ。

山田 ??桜花賞の結論は、メジャーエンブレムの「1強」で仕方なし。この馬の死角を挙げるとすれば、クイーンCから直行というローテだけど、チューリップ賞やフィリーズRを使って、本番で再び関西へ輸送するというリスクを考えれば、この臨戦過程で良いと思う。2番手はシンハライトとジュエラーで、この2頭は甲乙付けがたく、中間の気配を見てからのジャッジになる。穴が潜んでいるとすれば、チューリップ賞組。3着のラベンダーヴァレイも不気味だし、状態や展開次第で阪神JF組の巻き返しがあってもいい。フィリーズRとフラワーC組は正直厳しい。とにかく勝って当たり前、という状況でメジャーエンブレムがどこまでのパフォーマンスを見せてくれるのかに注目。行ってしまうのか、それとも控えるのか、ルメールの手綱捌きも気になるところだ。オークスでの可能性まで感じさせる走りを見せて欲しい。

[クラシック座談会 パート1はコチラ!]一歩リードのサトノダイヤモンド 唯一の死角は…(2016/02/16)

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