2019/08/22 平松さとし「世界の騎手列伝」
【世界の騎手列伝 vol.201】ライアン・ムーア(PART-4)
8月21日、シュヴァルグランが挑戦した英インターナショナルS(GI)を制したのはジャパン。鞍上はライアン・ムーアだった。
彼については過去にも何度も紹介しているので、今回は簡単なプロフィールを振り返った後、最近の成績を改めて記していこう。
1983年9月18日、イギリス、バークシャー生まれだから現在は35歳。調教師の父ゲーリー、祖父チャーリーの下で生まれた。
障害騎手としてデビューし、2000年5月に父が管理するマーシービートに騎乗し、初騎乗初勝利をおさめた。平地では02年1月に初勝利。翌03年には39勝で見習い騎手チャンピオンとなった。
04年には早くも年間100勝を突破。06年にノットナウケイトで勝利した英インターナショナルSは自身初のGI制覇。この年は英リーディングジョッキーにも輝いた。
その後の活躍ぶりは枚挙に暇がなく、詳細は過去の紹介文をお読みいただきたいが、最近のGI実績だけ改めて記そう。
16年の秋にはモーリスで天皇賞(秋)と香港Cを優勝。17年にはチャーチルで英愛2000ギニー、ウィンターで愛1000ギニー、コロネーションS、ナッソーSなどを優勝。ハイランドリールではコロネーションCやプリンスオブウェールズS、香港ヴァーズ、カラヴァッジオではコモンウェルスS、ローリーポーリーでファルマウスSとサンチャリオットS、オーダーオブセントジョージで愛セントレジャー、カプリで英セントレジャーなどなど次々とGIを制し、通算GI勝利数を100の大台に乗せた。
また、この年のレーシングポストトロフィーを制したディープインパクト産駒のサクソンウォリアーとのコンビでは翌18年の英2000ギニーを優勝した。
その18年は他にもキューガーデンズの英セントレジャー、ユーエスネイビーフラッグのジュライC、アシーナによるベルモントオークス、マーチャントネイビーのダイアモンドジュビリーS勝ちなど。
今年に入ってからはマジカルでタタソールズゴールドC、ハモーサで愛1000ギニー、サーカスマキシマスでセントジェームズパレスS、そして冒頭で紹介したジャパンとのコンビではこの英インターナショナルSの他、パリ大賞典も優勝している。(文中敬称略)
<「PART-3」となる2016年12月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.63】ライアン・ムーア(PART-3)(UMAJINコラム 2016/12/15)>
<「PART-2」となる2016年10月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.53】ライアン・ムーア(PART-2)(UMAJINコラム 2016/10/06)>
<「PART-1」にあたる2015年10月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.2】ライアン・ムーア(UMAJINコラム 2015/10/08)
■【海外競馬】レース展望や結果詳報など、世界の競馬はコチラから確認できます!
■【絶賛発売中!】平松さとしの最新刊「世界を制した日本の名馬たち 欧米・オセアニア編」