2019/07/04 平松さとし「世界の騎手列伝」
【世界の騎手列伝 vol.194】ジーン・アルヴェス
スウェーデンで行なわれたウィメンジョッキーズワールドカップは日本から参加した藤田菜七子騎手が優勝した事で話題になった。今年、このイベントで目玉となった騎手のうちの一人、ヘイリー・ターナーが参加できなくなったのは残念だったが、もう一人は予定通り参加。それが今回紹介するジーン・アルヴェスだ。
この女性騎手は1988年生まれ。従兄弟がジョッキーだった事もあり、幼い頃から馬には興味があり、12歳の時、2頭の馬で牛を捕まえるヴァケジャダという競技を始める。
2008年、20歳でサンパウロへ移り見習い騎手となり、ここまで挙げた勝ち鞍は600以上。15年に勝ったジョッキークラブ大賞(GI)などGI級レースも4勝。16~17年シーズンには女性騎手として初めてリーディングジョッキーを獲得した。現在まだ32歳で、今回のウィメンジョッキーズワールドカップだけでなく、ファティマ・ビント・ムバラク妃殿下主催のワールドレディースチャンピオンシップやマカオの男女混合騎手招待などにも参加しているため、いずれ来日する可能性も高そうだ。ちなみに言葉はブラジルポルトガル語以外はほぼ喋れず、英語も話せないため、このような国際レースに騎乗する際は英語が堪能な夫君が行なっている。(文中敬称略)
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