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コラム

2019/04/18  平松さとし「世界の騎手列伝」

【世界の騎手列伝 vol.182】ダミアン・レーン(PART-2)

ガーリックチーフテンを初の重賞勝ちに導いたD.レーン騎手。短期免許を取得し、4月27日から初となるJRAでの騎乗を予定している。豪の若武者、その手腕に注目だ。

 2年前に1度、紹介済みのダミアン・レーンが「短期免許で日本に行けそう」と言うので改めて紹介しよう。

 1994年2月6日生まれだから25歳になったばかり。西オーストラリアの出身で「物心のつく前に乗馬を始め、10歳の頃には牧場で調教に乗っていた」と言う。

 15歳だった2009年にジョッキーデビュー。高校を1年で中退してのデビューだった。

13年10月にセソヴァーに騎乗してフレミントン競馬場のエドワードマニフォールドS(GII)を勝利。これが初重賞制覇だった。この頃からリーディング調教師の1人であるダレン・ウィアー(現在は調教師免許停止中)からの騎乗依頼が増え、翌14年の9月には同厩舎のトラストインナガストでGI・クラークチャリティCを優勝。自身初のGI勝利を記録した。

 その後、重賞勝利は枚挙に暇が無くなり、16年にはフランバージでオークレイプレート(GI)を優勝。17年の3月にはヒューミドールによってオーストラリアンC(GI)、同4月にはジョンスノーでオーストラリアンダービー(GI)、ザミッションでトロアヴォビスゴールドヒース(GI)と僅か1カ月ほどの間にGIレースを次々と制覇。ヒューミドールとのコンビでは同年9月にはマカイビーディーヴァS(GI)も優勝。元日本馬のトーセンスターダムでは同年10月のトゥーラックH(GI)や11月のエミレーツS(GI)を優勝してみせた。

 18年4月にはエルドラドドリーミングでザチャンピオンシップスデーのGI・イングリスサイヤーズを勝利。ヘレンリーディングスターとのコンビではチェアマンズS(GIII)を勝った勢いでオーストラリアンダービー(GI)も制してみせた。

 また、クルーガーの出走したドンカスターマイルにも出ていたランドオブプレンティーでは18年のトゥーラックH(GI)など重賞を2勝。そのドンカスターマイルでD.レーンが騎乗して2着に好走したドリームフォースとのコンビでもGIIIを勝っている。

 他にもアリスティアでは18年ケネディーオークス(GI)など重賞2勝、キアミチでも19年ゴールデンスリッパー(GI)などやはり重賞を2勝している。なお、今回の写真はこの4月6日にガーリックチーフテンを駆ってチェアマンズクオリティー(GII)を優勝した時の口取りシーンである。日本での騎乗が楽しみだ。(文中敬称略)

・<「PART-1」にあたる2016年6月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.111】ダミアン・レーン(UMAJINコラム 2017/11/23)

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