2019/03/21 平松さとし「世界の騎手列伝」
【世界の騎手列伝 vol.178】クリストフ・スミヨン(PART-4)
アーモンドアイのドバイターフ出走がいよいよ次週に迫った。
そこで彼女のライバルになりそうな1頭がゴドルフィンのドリームキャッスルだ。前哨戦のジェベルハッタで見事な手綱捌きを見せ、同馬をGI制覇へと導いたのが今回紹介するクリストフ・スミヨン。彼の事を紹介するのは今回が4回目になる。最後に紹介したのは昨年の2月。重複になるので詳細は避け、今回はそれ以降の活躍について記したい。
1981年6月4日、ベルギー生まれだから現在は38歳。父のジャーン・マルク・スミヨンは障害騎手だった。
97年8月、フランスのセドリック・ブータン厩舎からデビューし、99年には見習いチャンピオン。その後アンドレ・ファーブル調教師の元へ移った。
以降、フランスでの年間最多勝利記録を更新したり、ビッグレースを優勝したりは枚挙にいとまがない。凱旋門賞だけでも2003年のダラカニと08年のザルカヴァで2勝、フランスのダービーにあたるジョケクラブ賞は01年のアナバーブルーなど3勝、キングジョージ4世&クイーンエリザベスSは06年ハリケーンラン、英チャンピオンSは11年シリュスデゼーグル、BCターフは05年シロッコなどで優勝。日本でも10年、ブエナビスタの天皇賞(秋)、14年、エピファネイアのジャパンCなど。
そして昨年はサンダースノーで自身初のドバイワールドカップ(GI)制覇、ロワイヤルミーティングでクリテリウムインターナショナル(GI)を優勝。今年に入ってからも先述したドリームキャッスルとのコンビでジェベルハッタ(GI)の他、シングスピールS(GIII)、アルラシディヤ(GII)も優勝。他にもエスティダーフでUAE2000ギニー(GIII)も優勝。勢いはまだまだ止まらず、アーモンドアイにとっても脅威の存在になりそうだ。(文中敬称略)
・<「PART-1」にあたる2016年3月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.25】クリストフ・スミヨン(UMAJINコラム 2016/03/24)
・<「PART-2」にあたる2016年10月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.55】クリストフ・スミヨン(PART-2)(UMAJINコラム 2016/10/20)
・<「PART-3」にあたる2018年2月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.120】クリストフ・スミヨン(PART-3)(UMAJINコラム 2018/02/01)
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