UMAJIN.net

スマートフォンアプリ

UMAJIN.netのスマートフォンアプリが登場!

バナーをクリックして、リンク先よりお持ちのスマートフォンにダウンロードしてください。
タブレット端末にも対応しております。

iOS端末の方はこちら

app store

Android端末の方はこちら

google play
馬市ドットコム
相川牧場採用情報

コラム

2018/11/08  平松さとし「世界の騎手列伝」

【世界の騎手列伝 vol.161】ケリン・マカヴォイ(PART-3)

伏兵視されていたクロスカウンターを見事に勝利に導いたK.マカヴォイ騎手。これが自身3度目のメルボルンC制覇となった。

 毎年11月の第1火曜日に行われる南半球最大のレース・メルボルンカップ。今年はJRAでも馬券が売られたこのレースは6日に行われ、クロスカウンターが優勝した。同馬はイギリスからの遠征馬ではあったが、手綱を取ったのは地元のケリン・マカヴォイ。今回は3回目となるが、改めて彼を紹介しよう。

 1980年10月28日、南オーストラリア生まれだから38歳になったばかり。

 自身大レース初制覇がなんとメルボルンC(2000年)で、当時はまだ20歳。近代競馬となってからは記録的な若さでのメルボルンC制覇となった。当時、騎乗したのはブリュー。毎年メルボルンCの前日に行われるパレードでは、過去の優勝馬のうちの1頭として参列している同馬は、ジャパンCでオグリキャップと死闘を演じた末、当時のレコードで勝利したホーリックスの子供である。

 01年にはトゥルージュエルズでブルーダイヤモンドS、ヴィスカウントでサンミゲルジョージメインS、グランドデライトでエミレーツSと次々GIレースを優勝し、一気にスターダムに上り詰めた。

 02年にはダッシュフォーキャッシュでフューチュリティS、パーノッドでドバイレーシングクラブCなどGIを優勝。その後、シェイク・モハメドの目に留まりゴドルフィンの主戦騎手となると、その活躍ぶりに拍車がかかった。

 ディリーダリーでTJスミスS(GI)を優勝した04年から08年まではイギリスにも滞在。ルールオブローで英セントレジャー(04年)、シャマルダルでセントジェームスパレスS(05年)、ドバウィでジャックルマロワ賞(05年)、ワーサンでバーデン大賞(04年、05年連覇)、ラジームでフォルマウスS(06年)、イブンカルドゥーンでレーシングポストT(07年)など、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアでもGIを制してみせた。

 08年10月からは再び地元オーストラリアを主戦場とするといきなりオールザグッドでコーフィールドC、フォーレンシックスでマイヤーズクラシックとGIを優勝。翌09年にもパープルでヴァイナリースタッドSやクイーンズランドオークス、デンマンでニューゴールデンローズ、デインリーでマニカトSとGIを勝ちまくる。

 その後も大レース制覇は枚挙にいとまがなく、少し例を挙げるだけでも、キッドナップドでのサウスオーストラリアンダービー(10年)、メタルベンダーでのドゥームベンS(10年)、セポイでのゴールデンスリッパー、マニカトS、クールモアスタッドS(いずれも11年)、ベンフィカでのTJスミスS(11年)、ベルスプリンターでのザ・ギャラクシー(13年)、エポレットでのドゥームベン10000(13年)、アペアランスでのカンタベリーS(14年)、ターンミールーズでのエミレーツS(15年)、ザユナイテッドステイツでのランヴェットS(16年)、ギャランテでのシドニーC(16年)、アイヴァンホウでのドゥームベンC(16年)やランヴェットS(17年)、ミュージックマグネイトでのドゥームベン10000(16年)、エッグタルトでのシュワップスオークスやクイーンズランドオークス(いずれも17年)、ヤングスターでもクイーンズランドオークス(18年)を制している。

 また、レッドゼルとのコンビでは短距離戦としては世界最高賞金のジエヴェレストを17、18年と連覇した他、ダーレークラシック(GI、17年)も優勝している。

 また、冒頭で記したメルボルンCは、16年にはアルマンディンでも制しており、今年のクロスカウンターが実に3勝目の快挙である。

 ちなみに17年にはワールドオールスタージョッキーズシリーズで来日。シリーズ以外のレースではあるが1勝を挙げている。(文中敬称略)

・<「PART-2」となる今年4月のコラムはコチラ>【世界の騎手列伝 vol.106】ケリン・マカヴォイ(PART-2)(UMAJINコラム 2017/10/19)

・<「PART-1」にあたる2017年10月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.57】ケリン・マカヴォイ(UMAJINコラム 2016/11/03)

■【海外競馬】レース展望や結果詳報など、世界の競馬はコチラから確認できます!
■【絶賛発売中!】平松さとしの最新刊「栄光のジョッキー列伝」

PAGE TOP