2018/03/01 平松さとし「世界の騎手列伝」
【世界の騎手列伝 vol.124】ハリー・ベントレー
2月24日、カタールのアルアイン競馬場で行われたローカルGI・エミールズトロフィーを制したのはザブルーアイ。その手綱をとったのが現在25歳のハリー・ベントレー騎手で、同馬とのコンビでこのレースを制するのは2016年以来、2度目となった。
イギリスの馬の街として有名なニューマーケットの出身。しかし、両親が馬関係者というわけではなく、周囲の環境から騎手を目指すことになった。
17歳だった2009年にブライトン競馬場でデビュー。この年は8レースに騎乗したのみで2着が1回あったものの、勝つことはなかった。
翌10年にはアブダビでリステッドレース(準重賞)を勝つなど、勝利数をなんとか二桁に乗せる。
さらに11年にはドバイのメイダン競馬場で勝つなどし、勝ち鞍は一気に40オーバー。その後も13年にカタールGIのカタールダービー、14年にはこれもカタールGIのカタールゴールドCを共にダブデーに騎乗して優勝。16年には冒頭で記したようにザブルーアイに騎乗してエミールズトロフィーを制した。
また同16年にはリマトとのコンビでニューマーケットのジュライC(GI)やシャンティイで行われたラフォレ賞(GI)などを優勝し、GIジョッキーとなった。
昨17年はGI勝ちこそなかったものの、ドイツでGIIを勝ったり、リマトでチャレンジS(GII)を勝利するなど60勝を越し、自身最多勝利数を更新。先週行われたエミールズトロフィーをザブルーアイとのコンビで2度目の優勝をしたのは、冒頭で記した通りである。(文中敬称略)
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