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コラム

2018/02/15  平松さとし「世界の騎手列伝」

【世界の騎手列伝 vol.122】ダリオ・バルジュー

日本での桜花賞にあたるレジーナエレナ賞をこれまで5度制すなど、イタリアでは重賞を勝ちまくっている名手バルジュー騎手。JRAの通年免許取得目指し、猛勉強中とのことだ。

 2月11日に行われた京都記念でレイデオロに騎乗したのがダリオ・バルジュー騎手。

 圧倒的1番人気に推された昨年のダービー馬だが、道中折り合いを欠いて3着。この手綱捌きに批判の声が上がった。

 たしかにその騎乗ぶりは褒められたものではなかったかもしれない。しかし、野球に例えればイチローだって三振することはあるように、1度のミス騎乗で下手な騎手というのは間違い。彼の実績が一流であることは疑いようがない事実である。

 1976年8月24日、イタリアのサルディーニャ島で生まれたイタリア人。母国で99年に騎手免許を取得。2001年10月にフィシッチに騎乗して自身重賞初制覇。同年のリーディング争いでは4位に躍進した。

 翌02年5月にはファルブラヴでイタリア共和国大統領賞を優勝し、GI初制覇。同馬とのコンビでは6月にもミラノ大賞典(GI)を優勝してみせた。

 同年にはJRAの短期免許を取得し、日本で初騎乗。フェアリーSで初のJRA重賞制覇をするなど活躍してみせた。

 翌03年はラヴィエデイコロリに騎乗してヴィットリオディカプア賞(GI)やパリオリ賞(GII)、ドゥカダトリでリボー賞(GII)、マクタブでフェデリコテシオ賞(GIII)、プレジャープレースでオメノニ賞(GIII)など次々重賞を優勝。この年の獲得賞金トップの座を獲得すると、2年連続での短期免許取得となった日本ではコスモサンビームを駆ってGI・朝日杯フューチュリティSも優勝した。

 04年にはグルームテッソでイタリアダービー(GI)を制覇。しかし、その後はイタリア競馬が破綻に近い状況となったこともあり、GIレースが減ったため、大レースのタイトルは一気に減ってしまった。

 それでも06年あたりからはB.グリゼッティ調教師との関係を強化し、重賞や準重賞レースを次々と優勝。この2006年は結局183勝で、イタリアリーディング1位の座にも輝いた。フェアーナシュワンによるフェデリコテシオ賞(06年、GIII)、ロカロカによるレジーナエレナ賞(07年、GIII)、ジミーによるカルロダレジオ賞(08年、GIII)、リンディスクレータによるカルロシエサ賞(09年、GIII)、イルフェノーメノによるカルロダレジオ賞(10年、GIII)、ステイアライヴによるレジーナエレナ賞(11年、GIII)、ダンサーディスティネーションによるレジーナエレナ賞(13年、GIII)などは全てこのコンビで制したものだ。

 また、14年9月にはS.ボッティ厩舎のプリオロフィリップに乗りヴィットリオディカプア賞を優勝。久々にGIを制してみせると、それからわずか1カ月後には同馬とのコンビで再びGI・ローマGBIレーシングも優勝した。

 16年にはイスファーンでドイツダービー(GI)、17年には日本の島川隆哉オーナーのマクマホーンに騎乗しカタールダービー(ローカルGI)を優勝。同馬には来週カタールで行われるレースで再び騎乗を予定している。

 なお、15、16年とJRAの通年免許を取得すべく受験したものの不合格。現在もまだ猛勉強中だと言う。(文中敬称略)

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