2017/08/03 平松さとし「世界の騎手列伝」
【世界の騎手列伝 vol.95】ティエリ・テュリエ
ティエリ・テュリエは1973年8月4日生まれだからこの記事がアップされるとすぐ44歳になる。
フランスのジョッキーで同国のビッグレースはもちろん、アメリカやイタリアでもGIを勝っている。
日本ではローエングリンやエキストラエンドらの母として知られるカーリングがフランス版のオークスにあたるディアヌ賞やヴェルメイユ賞を制した際、主戦として騎乗していたのがティエリだ。
2002年にマルセルブサックを勝利したシックスパーフェクソンズとのコンビでは翌03年ジャックルマロワ賞も優勝している。
この頃からテュリエは爆発的に活躍し、02年に自身初となるフランスダービー(ジョッケクルブ賞)をスラマニとのコンビで達成すると、1年おいて04年にもブルーカナリに騎乗してダービー2勝目を記録した。
また、同じ02年にはドームドライヴァーに騎乗してアメリカのBCマイルも制している。
07年にはダルジナでアスタルテ賞、サトワクイーンでオペラ賞も優勝。10年代に入ってからも勢いは衰えず、13年スタイルヴァンドームでプールデッセプーラン(フランス版皐月賞)、14年フルマストでジャンリュックラガルデール賞などを優勝。13年にはフュアーブリッツでイタリアのローマ賞も優勝している。
さすがに以前ほどの勢いはなくなり、現在は勝ち鞍もぐっと減ってはいるが、数々の大レースを制してきたベテランだけに騎乗していれば軽視はできない存在として今もファンは多い。(文中敬称略)
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