2017/05/25 平松さとし「世界の騎手列伝」
【世界の騎手列伝 vol.85】ニール・カラン
現在は香港で騎乗しているのが38歳のニール・カランだ。
生まれ故郷のアイルランドで見習い騎手としてデビューするとその後、イギリスへ移籍。マイケル・ジャーヴィスやケヴィン・ライアン、カール・バークといった調教師から依頼を多く受け、99年には見習い騎手チャンピオンになるなど、勝利数を確実に増やした。中でも2000年代中盤の活躍は顕著で、05年には151勝、07年には170勝を挙げ、それぞれリーディング2位という成績を残している。
05年にはアマデウスヴォルフに騎乗してミドルパークS、パレスエピソードではレーシングポストトロフィーとGIを優勝。
09年にはハイバアヤブでフィリーズマイル、ボーダーレスコットでナンソープSとイギリスでGIを制した他、ドイツのGI・バイエルンツフトレネンをプレッシングに騎乗して優勝している。
10?11年シーズンに短期免許で香港へ来たのを皮切りに14?15年シーズンは完全に籍を置いてフル参戦。いきなり47勝を挙げリーディング5位の活躍をみせた。
14年に香港チャンピオンズ&チャターC(当時はローカルGI)を制したブレイジングスピードとのコンビでは翌15年に国際GIのクイーンエリザベス2世Cも優勝。今年もペニアフォビアでGIIスプリントCを勝つなどし、リーディングジョッキー争いでもJ.モレイラ、Z.パートンに次ぐ勝利数を挙げている。(文中敬称略)
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