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コラム

2016/10/06  平松さとし「世界の騎手列伝」

【世界の騎手列伝 vol.53】ライアン・ムーア(PART-2)

巧みな手綱捌きでインを突き、狭い馬群の中でも上手にコントロールするのが特徴。今年の凱旋門賞ではムーア騎手の手綱捌きが光った。

 日本のマカヒキが挑戦した今年の凱旋門賞。勝ったのはアイルランドのファウンドで、その鞍上はライアン・ムーアだった。彼については1度、当コーナーで取り上げているが、かれこれ1年以上前なので改めて今回、2度目の紹介をさせていただこう。

 1983年9月18日、イギリス、バークシャー生まれの現在33歳。

 父ゲーリー・ムーアは調教師。弟のジェイミー・ムーアも障害騎手であり、ライアンもプロデビュー時は障害競走の騎手だった。

 2000年、父の管理馬で初騎乗初勝利。2年後に平地競走でも勝利すると、03年には39勝で見習い騎手チャンピオン。さらに翌04年には年間100勝を突破。2年後の06年にはノットナウケイトでインターナショナルSを勝利し、GI初制覇を飾ってみせるなど、大活躍。自身初めてとなる全英リーディングジョッキーの座も獲得した。

 英国のダービーは10年にワークフォース、13年にルーラーオブザワールドで、キングジョージVI世&クイーンエリザベスSは09年、コンデュイットで、凱旋門賞も10年にワークフォースで制し、冒頭に記したように今年はファウンドで自身2度目となる優勝を果たした。

アメリカやカナダでもブリーダーズCターフの連覇(08、09年コンデュイット)や、セクレタリアトS、カナディアンインターナショナルS勝ちなど、数々のGIに優勝。14年にはコックスプレートをアデレイドで、メルボルンCをプロテクショニストで勝ち、オーストラリアのGIを短期間に別々の馬で優勝してみせた。

 もちろん日本でも活躍しており、エリザベス女王杯を10、11年と連覇(スノーフェアリー)したほか13年にはジャパンC(ブエナビスタ)と朝日フューチュリティS(アジアエクスプレス)に優勝している。また、14年のドバイシーマクラシックではジェンティルドンナを優勝に導いたのも記憶に新しい。

 昨秋はカナディアンインターナショナルSとE.P.テイラーSを優勝し、カナダでの1日GI2勝を記録すると、アメリカのブリーダーズCではジュベナイルターフをヒットイットアボム、ターフをファウンドで勝ち2日連続GI勝利、香港でも香港ヴァーズをハイランドリール、香港マイルをモーリスで勝ち、1日GI2勝をマーク。

 今年も凱旋門賞だけでなく、ハイランドリールによるキングジョージVI世&クイーンエリザベスS、ザグルカによるサセックスS、マインディングによるナッソーS、アリススプリングによるサンチャリオットSなどGI勝ち多数。

 凱旋門賞もそうだったが、巧みな手綱捌きでインを突き、狭い馬群の中でも上手にコントロールするのが特徴だ。(文中敬称略)

<「PART-1」にあたる昨年10月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.2】ライアン・ムーア(UMAJINコラム 2015/10/8)

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