2016/09/29 平松さとし「世界の騎手列伝」
【世界の騎手列伝 vol.52】アンドレア・アッゼニ(PART-2)
今週末はいよいよ凱旋門賞が行なわれる。
今年はシャンティイ競馬場で行なわれるこの欧州最大のレースで、現在1番人気になりそうなのがポストポンド。そして、同馬とコンビを組むのがアンドレア・アッゼニだ。以前、すでに1度紹介した彼だが、今週の大一番を前に、改めておさらいしておこう。
1991年3月26日、イタリアのサルディーニャ島で生まれた。
07年にはイギリスで騎手免許を取得。156センチの小さな体ながら追ってからは迫力満点。徐々に頭角を現す。
13年にはレーシングポストトロフィーやバイエルン大賞(ドイツ)といったGIを勝つなど86勝。イギリスリーディングベスト10まであと少しのところまで迫ると、翌14年にはレーシングポストトロフィーを連覇したほか、セントレジャーやデューハーストSのほかアイルランドでもモイグレアスタッドSなどのGIを勝利。年間106勝でついにベスト10入り(9位)してみせた。
同じイタリア人のミルコ・デムーロの活躍ももちろん知っており、「日本にも興味を示した」と本人。
昨年は勝ち鞍こそ減少したものの、ポストポンドに騎乗してのキングジョージVI世&クイーンエリザベスS優勝のほか、史上初のレーシングポストトロフィー3連覇、シンプルヴァーズとのコンビではセントレジャー、英国フィリーズアンドメアーズSなどのGIを勝利した。
今年に入ってからの活躍も枚挙にいとまはなく、ベラードでのGI・ロッキンジSを制覇したほか、ポストポンドとのコンビではGIIドバイシティオブゴールドを皮切りにGIドバイシーマクラシックではドゥラメンテを完封。その後もコロネーションC、ヨークインターナショナルSと英国のGIを連勝中だ。
さて、今週末の凱旋門賞。日本のマカヒキらを相手に果たしてどんな手綱さばきをみせてくれるのか。注目したい。(文中敬称略)
<「PART-1」にあたる昨年12月のコラムはコチラ!>【世界の騎手列伝 vol.10】アンドレア・アッゼニ(UMAJINコラム 2015/12/3)
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