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コラム

2016/03/17  平松さとし「世界の騎手列伝」

【世界の騎手列伝 vol.24】アンドレアス・スボリッチ

引退から再起を果たした、まさに不屈の男スボリッチ騎手。WSJS(現・WAJS)2回優勝は、岡部幸雄さんや、O.ペリエ騎手らと並び最多タイ記録だ。

 かつてワールドスーパージョッキーズシリーズに招待され、04、06年と2度の優勝を記録しているのが今回、紹介するアンドレアス・スボリッチだ。

 1971年8月11日、オーストリアのウィーンで生を受けたオーストリア人である。

 16歳の87年に地元オーストリアで騎手としてデビュー。3年後にドイツで騎乗したのをきっかけに93年からは同国での免許を取得。本格的にドイツをベースに騎手生活を開始した。

 96年にはアマジックマンでフォレ賞を、98年、99年にはタイガーヒルでバーデン大賞やバイエルンツフトレネンを勝利。更に01年にはシルヴァノとのコンビでアメリカのアーリントンミリオンを優勝したり、パオリニに騎乗してイタリア共和国大統領賞を勝つなど大活躍。パオリニとのコンビではジャパンCにも参戦し、日本初騎乗も果たした。

 この頃にはドイツでは完全に一流ジョッキーの仲間入りを果たし、02年にリーディングジョッキーを獲得すると、その後も1年置きに04、06年とトップ。計3度のドイツリーディングジョッキーとなってみせた。

 2度目のリーディングを獲得した04年にはシロッコに騎乗してドイチェスダービーとジョッキークラブ大賞典も制覇。日本でもキーンランドスワンを駆ってシルクロードSを制してみせた。

 動かせるジョッキーとして地元でも名を馳せていたが、10年の春、香港の沙田競馬場で調教中に落馬。頭蓋骨骨折という重傷を負い、騎手生命に終止符が打たれたかと思われた。事実、1度は引退を表明したが、その後、奇跡的に回復。翌年には復帰してみせた。05年に短期免許で来日した際もレース中の事故で大怪我を負ったが復帰しており、その不屈の精神は彼のスキルと同様に称えられている。(文中敬称略)

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