2018/02/17 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞・メイン「馬体診断予想」」
吉岡司の馬体診断予想「フェブラリーS」/「小倉大賞典」
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傾向
この時期のダート戦らしく、力のいる馬場は避けられそうにない。今年も乾ききったダートが予想されていて、馬力・馬格のあるタイプが有利となるだろう。過去10年における勝ち馬の最低馬体重は498キロ。パドックでは力強い踏み込みで歩けている馬を重視したいところ。また、芝からのスタートだけに、歩様に硬さが見られる馬はテンに置かれる心配があることは頭に入れておいたほうがいい。できれば返し馬まで観察して、前捌きがスムーズに出ているかを確認して欲しい。
パドック状態と今回の着目点
■アウォーディー
近走の物足りなさは、やはり年齢的なものだろう。明け8歳初戦。高齢馬の活躍が目立つ現ダート界ではあるが、大きな期待をかけるのはどうだろうか。いい意味で体に重厚感がないこと、首を伸ばし調律良く歩けていること条件に走れる態勢にはあると思うが。
■インカンテーション
こちらも8歳だが、年齢的な衰えはあまり感じず。大幅な上昇はどうかも、リズミカルな歩様であれば、体調面は問題なしだ。無駄肉のない馬体に映るかもポイントに。
■キングズガード
マイル戦では勝ち鞍はなしも、丸味のある体型で適性は十分かと。ただ、少しカッカしているくらいなら問題ないとは思うが、煩さが極端に目につくようだとチト心配。当日は騎手が跨った際のテンション度合いに注視して欲しい。
■ケイティブレイブ
川崎記念を過去最高体重の516キロで勝ったが、正直腹構えに余裕がある印象だった。私見だが510キロを切るぐらいでもいいと思う。なお今回は中1週で東京競馬に遠征。冬場だけに歩様が硬くなっている恐れあり。返し馬までよく観察して、テンポ良く走れているかキチンと確認してから馬券を買って欲しい。
■ゴールドドリーム
東京コースは4戦4連対と好相性。放牧明けになるが気のいい馬だけに、初戦から力を出せるはずだ。小走り程度の活気良さは見せて欲しいものの、気持ちが入り過ぎておかしなテンションになっていないことを祈りたい。
■サウンドトゥルー
8歳馬で大きな上昇は見込めず、ローテーションも詰まっている。首をゆったり前に出す伸びやかな歩様であれば悪いデキということはなさそうだが、正直大きな期待をかけるのはどうだろうか。
■サンライズノヴァ
脚質的に東京コースが得意だし、実際5戦して4連対と結果も残している。今回も適度な気合い乗りで周回できていれば、体調面に不安なしと考えていい。体の節々に重厚感がなく、毛ヅヤがピカピカであるようだと尚いい
■テイエムジンソク
意外にも関東圏の競馬は初めてになるが、経験値豊富で、実におっとりしている馬。輸送そのものは難なくこなしてくれるのでは。まあ、ここまでの域の馬になればあれこれ問うような部分はなく、柔軟性のある馬体、かつ気持ちが入った脚どりであればまず好調と考えていい。しいて課題を挙げるなら芝からのスタートとマイルへの適性か。
■ニシケンモノノフ
距離面で不安はあるが、首を上下するくらいの活気の良さは見せて欲しいもの。目方は前回程度でも問題はないだろう。ただ、正直面子的に厳しいか。
■ノボバカラ
前走の根岸Sは6キロ増の518キロ。若干腹回りに余裕があっただけにここはマイナス体重が理想だろう。あごをしゃくるような活気の良さが窺えれば好調の証。脚抜きのいいダートではスピード負けしてしまいそうだが、パサパサのダートで臨めればそこそこにはやれるのでは。
■ノンコノユメ
前回の根岸S時は10キロ増えた456キロで登場。騎手が跨ってもテンションが上がっていなかったし、柔らかい筋肉で実に見栄え良く映ったのは評価したい点。ただ、私見的にはもっと目方があってもいいように映った。460キロあたりでも問題ないのではないか。元々がマイルで実績を残しているし、57キロで臨めるのも大歓迎。復調なった今、流れ一つで突っ込んでこれるだけのものはあるはず。
■ベストウォーリア
根岸S取消し後の一戦。加えてもう2年半近く勝ち星のない8歳馬。歩様に硬さが目立たなければ体調面は問題ないように思うが、正直大きな期待をかけるのはどうだろうか。
■メイショウスミトモ
重賞2勝馬ではあるが、前走を見る限り、正直踏み込みに力強さを感じない。加えてローテーションも詰まっている。この馬の馬券を買いたい方は、当日しっかりと踏み込めているかを必ずチェックすべきだろう。
■レッツゴードンキ
香港帰りにはなるが、坂路で入念に乗り込まれており態勢は整っている。ダート戦は過去1度経験があるだけだが、あのホワイトフーガ相手にそう差のない競馬をしているのだから適性どうこうに関しては問題ないだろう。ただ、テンションがやや高い馬。適度な気合い乗り程度で収まっていればいいが、巨漢強豪牡馬のなかに入って、煩くならなければいいのだが。
■ロンドンタウン
今期初戦。腹線がだぶついているようだとチト心配。510キロ前後にまでは絞りたいところだ。首を使った大きなストライドが特徴的な馬なので、そのあたりで取捨の判断をしてもらいたい。
吉岡の結論
◎サンライズノヴァ
○ゴールドドリーム
▲ノンコノユメ
△1テイエムジンソク
△2インカンテーション
△3ケイティブレイブ
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傾向
過去10年で1番人気馬の勝利は1度のみ。また、前走フタ桁着順の馬が6頭も連対している。ハンデ戦だけに過去の実績は無視していいだろう。なお、コーナーが4つある小回りコースだけに、悩んだ際にはキビキビとした歩様を見せている馬を重視すべき。
パドック状態と今回の着目点
■ウインガナドル
無駄肉のないいい体つきをしている馬だが、胸郭の長い体型ではないので、距離的には今回の千八あたりがベストといえる。小倉競馬は経験済みだし間隔があいても力を発揮できるタイプ。適度な気合い乗りで周回できていれば、いきなりからでもいい走りが期待できるはず。
■サトノアリシア
元来非常に柔らかい筋肉の持ち主。ただあまり初戦向きではないので、歩様が硬くなっていないかどうかはよく観察して欲しい。初の小倉コース。ハンデを生かしてどこまでやれるかの一戦になる。
■スズカデヴィアス
正直どのあたりがベスト体重なのか判断し難いが、数字ではなく中身を見ろということなのだろう。7歳馬ゆえ、正直大幅な上昇はないかもしれないが、無駄肉がきっちり削ぎ落とされ、四股が良く動いているような感じであればいい走りに期待が持てるだろう。また、精神的にゆったりとしたクチなので初の小倉輸送もクリアできるはずだ。
■ストレンジクォーク
中山金杯を見る限り、光沢のある馬体で太め感なく映ったし、首をゆったりと前に伸ばしスムーズな脚どりで歩けていた。是非ここも同じような雰囲気であって欲しいもの。輸送競馬は何度も経験済みだし、コース替わりに不安なし。今回もリラックスして周回できていれば、いい走りに期待が持てるはずだ。
■ダッシングブレイズ
間隔があいても力を発揮できるクチではあるが、体の輪郭がいいかどうかは必ずチェックしたい部分。また合せて、自らハミを噛みリズミカルな歩様で周回できているかなど、前向きな姿勢もあって欲しいところ。力的にはここでも屈指の存在かと。
■ダノンメジャー
小倉戦は3戦2勝と得意だし、芝1800mは5勝の実績を残している。舞台としては不足なし。光沢があって体の輪郭が綺麗なこと、前捌きがスムーズで伸びやかな歩様であること条件に大きく狙ってみても面白いはず。
■トリオンフ
前走・寿Sをモノにしたが、当時の540キロではやや太い印象。2走前あたりの数字が理想的ではないだろうか。ただ、勝ちっぷりそのものは良かったゆえ、昇級初戦といえど、ハンデ戦なら十分太刀打ちできそう。小倉は2戦とも連対を果たしている好相性の舞台。当日キビキビとした歩様であるようなら期待が高まる。
吉岡の結論
◎トリオンフ
○ダノンメジャー
▲ウインガナドル
△1ダッシングブレイズ
△2ストレンジクォーク
△3スズカデヴィアス
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