2017/10/06 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞・メイン「馬体診断予想」」
吉岡司の馬体診断予想「サウジアラビアロイヤルC」
●●●●吉岡司の馬体診断予想「サウジアラビアロイヤルC」●●●●
傾向
2014年から重賞に格上げ。それ以降、過去3年の傾向を見るとミッキーユニバース以外は、前走勝った馬が8頭3着以内に入線している。既に底を見せた馬は軽視していい。過去3年とも未勝利を勝ってこのレースを制覇しているし、使うごとに良くなっていた馬が好走する傾向はあると言える。
秋東京戦の1週目ということもあって、レース上がりも勝ち時計も速い。力強く歩けている馬。トモにボリュームがあって、いかにも推進力のありそうな馬を高く評価したい。
パドック状態と今回の着目点
■エングローサー
新潟2歳Sがプラス4キロの468キロでの出走だったが、どこにも増えた印象はなかったし、馬体重はあまり気にしなくていい。落ち着いて周回できていたし、こういう気性だから実戦で100%力を発揮できるタイプ。府中戦は経験済みだし、コース替わりは問題はない。スタートさえ五分に切れれば、まず大崩はしないはず。
■カーボナード
前走が初戦から4キロ増えた466キロでの出走。しかし、どこにも増えた感じはなかった。小脚を使って活気もあったし、パドックでの気配は良好。時計を2秒9詰めての勝利だったし、勝ち内容も優秀だった。今回は中4週で臨めるし、中間も順調に乗り込まれている。課題はまだ若い面が残っているだけに、当日の気配がポイントになる。テンションが上がっていないことと、体が10キロ以上減らしていないことが、好走条件になってくる。パドックを観てから馬券を買って欲しい。
■コスモインザハート
札幌2歳Sがプラス8キロの478キロでの出走だったが、これは成長分で全然太くはなかった。パドックでは力強い踏み込みで周回できており、動きも良好。落ち着きがあったし、これなら府中までの輸送も苦にならないはず。今回もリラックスしていて、しっかりと踏み込んでいれば、力を出せる状態だ。
■シュバルツボンバー
前走がマイナス4キロの498キロでの出走になったが、これは絞れたものでいい傾向だ。しっかりとした踏み込みでパドックを周回できおり、歩様面も良かった。気持ちが前向きなタイプに見えるが、気負うようなところはなかったし、府中までの輸送も問題はないはず。休み明けだが中間の乗り込み量は十分。動きに重苦しさがなければ休み明け初戦から力を出せる仕上がりだ。
■ステルヴィオ
前走のコスモス賞がマイナス4キロの458キロで出走。特に減った印象はなかったし、450キロ台を維持できていれば問題はないだろう。前走は芝1800mで勝ったが、父がロードカナロア産駒だし、詰まり気味の体型からもマイルの方が適性はある。新馬戦の勝ち時計も優秀だし、ごく普通に歩けていれば、3連勝の期待が高まる。
■スワーヴエドワード
デビュー戦が492キロだったが、どこにも重苦しさはなかった。今回は放牧明けになるだけに体が増えているかも知れないが、肢先に軽やかさがあれば問題はない。柔らかい筋肉で見栄えがしたし、持っている資質からも重賞を勝てる逸材だ。リラックスして歩けていれば、秋初戦から動ける態勢だ。
■ソイルトゥザソウル
前走は428キロで出走で、欲を言えばもう少し体が増えて欲しかった。それでも伸びやかな歩様で周回できていたし、パドックの気配は良かった。前走でも何らイレ込むことはなかったし、初めての東京戦も問題はあるまい。今回もハミを噛んで伸びのある歩様で歩けていれば、いい意味での平行線だ。
■ダノンプレミアム
新馬戦が476キロでの出走で、均整の取れた馬体に思えた。前走くらいの馬体重で丁度いい。身のこなしが柔らかく見栄えがした。パドックではテンポのいい歩様で周回できていたし、上々の仕上がり。放牧明けになるが中間長目から追い切れているし、臨戦態勢は整っている。関東圏が初めてだけに、当日変に気負っていなければ力を出せる仕上がりだ。
■ダブルシャープ
札幌2歳Sが470キロでの出走だったが、均整の取れた馬体に映ったし、前走くらいの体でいい。2人引きで曳いていたが、小脚を使って活気のある歩様でパドックを周回できていた。今回は中4週で臨めるぶんローテーション的には楽だ。問題は東京までの輸送がある。当日体を大きく減らしていないことと、イレ込んでいないことが好走条件になる。絶対パドックを確認してから馬券を買って欲しい。脚質からもコース替わりは歓迎だ。
■テンクウ
新潟2歳Sが446キロでの出走になったが、無駄肉のない馬体に見えた。あの体重くらいが丁度いいということだろう。2人引きで曳いていたが、首を使ってリズミカルな歩様で周回できていた。3着に敗れたが時計は2秒8詰めたし、上がり時計も32秒6と速い。府中のマイル戦は勝っているし、コース替わりは歓迎だ。軽快なフットワークで歩けていれば依然好調だ。あとは力関係だけだろう。
■ルッジェーロ
前走が492キロの出走になったが、艶のある馬体で見栄えがした。ハミを噛んで気分良さそうに周回できていて、パドックの気配は良好。スタートが良くなかった分、後ろからの競馬になったが、メンバー最速の33秒4で上がっているし、内容は悪くはなかった。まだやんちゃな面は残っているが馬の資質は高いし、府中に替わるのも歓迎だ。ほどよい気合乗りで歩けていれば、体調面は引き続き好調だ。
吉岡の結論
◎ステルヴィオ
○ダノンプレミアム
▲シュバルツボンバー
△1ダブルシャープ
△2スワーヴエドワード
△3カーボナード
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