2017/09/16　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞･メイン「馬体診断予想」」

吉岡司の馬体診断予想「ローズS」

●●●●吉岡司の馬体診断予想「ローズS」●●●●

傾向
過去10年間の勝ち馬で前走GI経由は9頭。今年は極めてレベルが高く、最低でも重賞を勝っているような馬でないと厳しいかも。なお、阪神の芝1800mはスローになりやすく、ヨーイドンの瞬発力勝負になり易い。上がりの競馬に強いタイプはよくよく検討したいところ。但し当日台風の影響で荒れた馬場になった場合、大トビの馬はノメる心配がある。状況に応じてチョイスする馬は変えて欲しい。

パドック状態と今回の着目点

■カラクレナイ
NHKマイルCは484キロでの出走になったが、輸送競馬でも体が減らなかったのはいい傾向だ。結果は出なかったとはいえ、小脚を使って活気があったし、パドックの雰囲気は良かった。休み明けのフィリーズレビューを勝っているし、間隔が開いても力を出せるタイプ。当日変に気負ってなければ、見直してみていいのでは。

■ハローユニコーン
オークス時は関東輸送込みで4キロ増の432キロ。これは褒めたい部分。ひと夏越え、もう少し大きくなっているはずで、次に本番が控えていることを考えると、目安としてはプラス10キロあたりか。あとは気持ちが昂ぶっていなければ、といったところ。

■ファンディーナ
春は前脚の肉付きばかりが目立っている印象だっただけに、ひと夏越してどれだけ全体のボリュームが増しているかをポイントとしたい。なお、走ることに体が減っていたので、馬体を戻していることは最低条件。

■ブラックスビーチ
オークス時は4キロ増えた444キロでの参戦だったが、これはいい傾向と考えたい。水平首でリラックスして周回できていたし、中2週での競馬だったが体調面での問題はなかった。未勝利勝ちが休み明けだったし間隔が開いても力を出せるタイプ。馬体重云々よりも体のバランスを良くチェックして欲しい。

■ミスパンテール
休み明けのチューリップ賞で2着に好走したように、間隔が開いても力を発揮できるタイプ。気持ちが勝っているだけに、当日ハイテンションになっていないことが好走条件になる。

■ミリッサ
いかにも華奢といった印象を受ける馬。前回の有松特別は4キロ減の414キロで、ギリギリの体に映った。今回は休み明けだけに是が非でもプラス体重で臨みたいところ。なお、活気ある気性なので鉄砲は利くはず。馬体面クリアし、当日酷いテンションでもない限りは力を発揮してくるはず。

■モズカッチャン
オークスは468キロでの参戦となったが、柔らかい筋肉で優美さを感じさせる好馬体。2人引きで曳いていたが、小走り加減で活気があり雰囲気としては上々だったかと。もちろんここでもそんな雰囲気なら期待が持てる。走っても人気にならないタイプだが、安易に扱うようなことはないようにしたい。

■リスグラシュー
オークス時はマイナス4キロの432キロ。若干ヒバラが淋しく映ったのが正直なところ。加えて実戦では両サイドからぶつけられるようなシーンがあり極めて厳しい競馬だったように思う。ただ、それでも5着に入線するのだから力は非凡。今回はレコード勝ちの実績がある阪神の芝1800mが舞台だし、気のいいタイプだけに休み明けは苦にしないだろう。当日適度な気合い乗りで歩けていれば、初戦からいい競馬ができるはず。

■レーヌミノル
胸郭が短くいかにもマイラー色の強い馬体。この距離をこなせるかで今後の行く末が違ってこよう。首を使ってリズミカルに歩けていれば、仕上がりそのものは悪くないと思うが。

吉岡の結論
◎ファンディーナ
○モズカッチャン
▲リスグラシュー
△1ミリッサ
△2レーヌミノル
△3ミスパンテール

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