2017/09/15 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞・メイン「馬体診断予想」」
吉岡司の馬体診断予想「野路菊S」
●●●●吉岡司の馬体診断予想「野路菊S」●●●●
傾向
過去10年で出走頭数がいちばん多かったのでも僅かに10頭。といっても、のちの重賞やGI勝ち馬を輩出しているのだから注目に値する一戦と言えよう。今年も頭数は少ないが期待度の高い馬がズラリと顔を揃えた。レベルの高い将来性豊な面々を観測することはパドックチェックの上達に繋がる。馬っぷりはもちろん、顔、特に目を見て性格等を判断する習慣をつけてみて欲しい。
パドック状態と今回の着目点
■クリノクーニング
新馬戦をレコード駆けしているように力は上のものがある。とはいえ、札幌2歳Sより中1週。450キロ台の体を維持できているか、変に気負っていないかどうかは、巻き返しに向けての絶対条件だろう。普段より滑らかな歩様で歩く馬なので硬さが見られないかも、よくチェックして欲しい。
■シンデレラメイク
新潟2歳S時の10キロ増は成長分で何ら問題なかったように思う。が、目線が定まっておらず、気性面の若さを覗かせていた。牝馬にしてはゆったりした馬体ゆえ距離への適性はありそうだが、中2週での参戦になるので、さらにカッカするようなことがないかは気に留めておくべき。
■スワーヴポルトス
前回は422キロでの出走となったが、細め感はなかった。落ち着いて周回できていたし、初戦から力を発揮できる仕上がりだったと思う。勝ったあとは放牧に出したが、帰厩後は坂路で順調に乗り込まれて雰囲気がいい。当日リラックスして歩けているようなら、力を発揮できることだろう。
■テイエムリボー
前走は478キロでの出走となったが、均整の取れた馬体に映ったし、目方も丁度いいような印象だった。時たま煩いシーンはあったものの、イレ込んではいなかったので許容範囲と考えたい。2戦目で時計を詰めての勝利だけに、成長は感じられた。今回も気持ち良く歩けていれば、力を出せる状態。あとは力関係だけだろう。
■ディロス
新馬戦快勝後、放牧に出してリフレシュ。帰厩後は順調に乗り込まれており、雰囲気としては上々のもの。かなりの大型馬なので、重苦しさがないこと、力むことなく平常心で歩けていること、これら点クリアできているようなら引き続きの好走も十分可能だと思う。
■ナムラアッパレ
16キロ増えていた小倉2歳Sだが、成長分でいい傾向と考えるべきだろう。ただ、6戦目を迎える今でも気性面での若さが随所に窺える。体型からも距離延長は有利とは言えない現状、大きな期待はどうだろうか。
■ニシノベースマン
ダリア賞の12キロ増は成長分と回復分。2歳馬だけに活気が漲っていたが、イレ込むこともなく力を出せる状態だった。阪神コースは初めてになるが、前走くらいの体で気持ちが乗っていれば、力を出せる状態と考えていい。
■ミッキーマインド
柔らかい筋肉の持ち主で、資質の高さは相当。詰まった体型ではないのでこの距離も問題あるまい。当日平常心で周回できていれば、まず力を発揮してくることだろう。
■ワグネリアン
新馬戦時を見た限りでは無駄肉のない馬体でいかにも仕上がり早といった印象を受けたが、この中間、放牧に出して馬体の成長を図っている。気性的にポン駆けは効くはずで、変に気負わず、ほどよい気合い乗りが見られれば、連勝もあり得るのでは。
吉岡の結論
◎ワグネリアン
○ディロス
▲クリノクーニング
△1ミッキーマインド
△2スワーヴポルトス
△3テイエムリボー
■[お友だち4万4000人突破!]UMAJIN.net LINE@公式アカウント【限定無料配信】
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ
■“旬"の競馬情報を配信中!メルマガ「週刊UMAJINゴールド」はコチラ!
■【あの大人気競馬マンガが電子版で登場!】やまさき拓味『優駿の門アラブレッド』はAmazonにて絶賛発売中!