2017/08/12 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞・メイン「馬体診断予想」」
吉岡司の馬体診断予想「関屋記念」/「エルムS」
●●●●吉岡司の馬体診断予想「関屋記念」●●●●
傾向
直線の長い新潟外回りコースだけにスピードだけでは通用しない。プラス地力も要求されることだろう。なお、過去10年間で1着馬は10頭中9頭がすでに芝1600m?2000mの重賞を勝っていた。また2012年からサマーマイルシリーズが創設されたことで、中京記念からの参戦組が活躍している。その中京記念がハンデ戦なのに対して、関屋記念は別定戦。斤量面で楽になるような馬にも注意を払いたい。
パドック状態と今回の着目点
■ウインガニオン
少し気の荒い面はあるが、中京記念のパドックでは何とか我慢して歩けていたし、厩務員を手こずらせるような面はなかった。ここも同様にテンションの昂りさえなければ力を発揮できるはず。なお、今回と同じ谷川岳Sを逃げ切っているように、コース替わりは歓迎。流れ次第で十分勝ち負けに持ち込めそう。
■ウキヨノカゼ
前走の8キロ増は回復分でいい傾向のように思えたが、目線が定まらず注意力散漫といった感じだった。それでも大きくは負けていないのだから、やはり力は上位のモノがある。間隔があいても力を発揮できる馬だが、当日どれだけ集中しているかがカギになるだろう。
■クラリティスカイ
500キロ近い、実に品格のある体を誇る馬。前走のエプソムCは結果こそ散々だったが、パドックでは水平首で落ち着いており、深い踏み込みで歩けていた。ここも同じような雰囲気にあれば体調面の心配はないと思う。
■ダノンプラチナ
昨年10月以来の実戦。鉄砲は利くクチで、輸送競馬も苦にはしない。いい頃に見せる回転のいいフットワーク、気持ちが昂ることなく伸び伸び歩けているかどうか、これら点、確認できるようならいきなりから期待してみてもいいのではないか。
■ダノンリバティ
新潟戦はダートでも芝でも連対実績があり、コース替わりは問題なし。元々が叩き良化型ゆえ、前回を使って変わってくるはずだ。バネの利いた歩様で周回できているか、また、アウトラインが綺麗に出ているかどうか、以上点、クリアできているようならば面白いかも。
■トーセンデューク
前走CBC賞を見るにスプリントは少々忙しいか。元々が中距離で活躍をしていた馬ということを考えれば、条件的には好転だろう。馬体に品格があること、キビキビとした歩様で周回できていることを条件に少し注意を払ってみてもいいかもしれない。
■ブラックムーン
前走は人気を裏切る3着。といっても、展開&馬場不向きのなかメンバー最速の上がりはマークできていたようにしかと力は示している。パドックでは大きいストライドが印象的だったので、ここも同じような姿が見られるようならば。目方は前回の10キロ増でちょうどいいくらい。
■マイネルハニー
前走は少し腹構えに余裕があった印象。ここはできればマイナス体重で臨みたいところ。同時に首を使ってのリズミカルな歩様を確認できるようなら好調と判断していいと思う。なお、東京で2勝しているように回りに懸念はなし。
■マルターズアポジー
執拗に絡まれた前回は度外視。一転、ここは楽逃げが叶いそうなだけに見直してみてもいいのでは。なお、目方は前走程度で大丈夫。輸送でのイレ込みがきつくなければ、力を出せるだろう。
■メートルダール
多摩川Sは12キロ減も、細くは映らず。ハミをとり勢いのある歩様で周回できていたし、適度な気合い乗りで雰囲気としては上々だったかと。新潟コースは問題はないし、充実一途の今ならチャンスもあるはず。前回同様キビキビとした脚取りを見られるようならば。
■ヤングマンパワー
安田記念時の印象としては、スラッとした馬体で重苦しさは感じなかったものの、後肢の力強さがイマイチに思えた。今回はメンバー的に大分楽になるとはいえ、その点、改善がされていないと苦しいかも。去年のこのレースの覇者ゆえ恥ずかしいところは見たくはないのだが。
■ロサギガンティア
京王杯SC時は8キロ減った538キロでの出走。これは絞れたものでいい傾向だし、時たま小走りになっていい活気があった。当時から少し間隔はあいたものの、久々でも問題ないクチゆえ、落ち着きさえあれば力は発揮できるはず。昨年5着以上を目指したい。
■ロードクエスト
前回のパラダイスSは約7カ月ぶりの実戦で12キロ増。ただ、見た目的には太くはなく、大方は成長分だったように思う。が、2人引きで曳いており、気持ちが昂ぶっていたのがミソだったか。いい時はグッとツル首にし、気持ちを内へ内へ溜め込むようにして歩く馬。一度叩いたことでそんな姿が出てくるようなら見直してみるべきだろう。
吉岡の結論
◎ブラックムーン
○ロードクエスト
▲メートルダール
△1マルターズアポジー
△2ウインガニオン
△3ダノンプラチナ
●●●●吉岡司の馬体診断予想「エルムS」●●●●
傾向
やはり前々が有利。また、過去10年間で前走が1番人気か、1着馬が必ず連対している。まぁ夏場ゆえ、実績にとらわれず、調子の良さげな馬を重視したいところ。
パドック状態と今回の着目点
■クリノスターオー
去年の2着馬。コース替わりは歓迎だろう。馬体の艶度合い、適度な気合い乗り、両点、うまく満たせているようなら力を出せるはずだ。
■コスモカナディアン
昇級戦になるが元々がオープンクラスで戦っていた馬だけに、クラスの壁どうこうは気にしなくていいのでは。札幌のダート1700mで勝っているように、コース替わりは歓迎のクチだ。気持ちが乗っていれば、力を出せるはず。目方は前回程度をキープが望ましい。
■テイエムジンソク
この馬は手綱がパンと張っていて、厩務員さんと同じペースで歩けていることが望ましい。目方は490キロ前後が理想。
■ピオネロ
平安S時は10キロ減っていたが、これは絞れたものでいい傾向だ。ハミを噛んでほどよい気合い乗りで周回できており、デキそのものは良かったように思う。札幌戦は初めてになるが、輸送馴れしている馬だけに問題はないだろう。6歳馬だけに上がり目はどうかも、気持ちが乗っていれば体調面は良好と考えていいと思う。
■メイショウスミトモ
数を使っているだけに大幅な上昇はどうかだが、落ち着いて周回できていれば、体調面は問題なしだ。
■モンドクラッセ
530キロ超えの巨漢だが、いい意味で重厚感がなく、軽やかな脚捌きを見せる馬。四肢が良く伸びているかが好不調の判断材料になる。なお、札幌競馬では良積を残しており、休み明けの大沼Sを勝っているように鉄砲も利く。ハミを噛んで伸びやかな歩様で周回できていれば、仕上がりは良好だ。あとは単騎で逃げる競馬ができるかが一番のポイントになる。
■リッカルド
マリーンS時はマイナス3キロだったが、若干腹構えに余裕がなかった感じ。今回はプラス体重で臨みたいところ。また少し気持ちが昂ぶっていただけに、どれだけ落ち着いて周回できているかが、好走条件になる。
■リーゼントロック
現状は520キロ台の体が理想。腰の入った深い踏み込み、特に後肢にどれだけ力強さがあるかは、必ずチェックして欲しい。
■ロンドンタウン
平安Sはプラス8キロの524キロで出走してきたが、そう太い印象はなく、ハミを噛んで大きいアクションで周回できていた。札幌競馬は初めてになるが、小回り佐賀競馬で勝っているだけにさして心配はいらないはず。今回も気持ちを表に出して歩けているようなら巻き返せるデキと判断していい。
吉岡の結論
◎テイエムジンソク
○モンドクラッセ
▲コスモカナディアン
△1ロンドンタウン
△2ピオネロ
△3クリノスターオー
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