2017/07/28　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞･メイン「馬体診断予想」」

吉岡司の馬体診断予想「薩摩S」

●●●●吉岡司の馬体診断予想「薩摩S」●●●●

傾向
定量戦だけにおおむね過去の実績を重視していいレース。コクスイセン、ナムラアラシ、プレスティージオといった現級勝ちのある馬には注意を払いたい。また、先行したい馬が多いので、差し馬台頭のケースを想定しておくべきだろう。

パドック状態と今回の着目点

■エポック
前回は函館に遠征し見事1着。目方は10キロ減っていたが、そう細い印象は受けなかった。今回、仮にさらに減ったとしても500キロ台を維持できていれば問題はないだろう。なお、この中間は栗東坂路で順調に乗り込まれてきており、動きそのものを見るに北海道遠征の疲れは感じない。当日、脚どりに軽快さがあれば力は引き出せるはずだ。あとは昇級戦でどこまでやれるか。

■コクスイセン
約3カ月近くの休み明け。たっぷり乗り込まれているようで態勢は整っていそうだが、当日変にテンションが上がっているようだとチト心配。適度な活気程度で収まるようであれば、力が出せると思う。

■ドラゴンバローズ
白川郷S時は4キロ戻した506キロで出走。柔らかい筋肉で見栄えのする馬体ではあったが、私見的には510キロを超えているくらいでもいいように思えた。また、いい時は厩務員が引き綱を短く持って、押え切れないほどの力強い踏み込みでノッシノッシと歩く馬。そんな姿が見られるようなら素直に信用していいと思う。小倉コースに実績はないが、脚質を考慮すれば苦手とは思えない。要注意の1頭だろう。

■ナムラアラシ
目方の理想は530キロ前後。小脚を使って適度な活気があるようなら、力は引き出せるはず。前回のハンデ戦ではトップハンデを背負い軽量馬に苦杯を舐めたが、ここは同斤。見直してみて当然の馬だろう。

■ヒデノインペリアル
若干腹回りがボテッと映るタイプだが、体型的なものとして割り切っていい。手足が良く伸び、水平首で落ち着いて周回できているようなら、体調面は良好だろう。なお、前回は展開不向きの一戦。今回は勝ち星のある小倉のダート1700m。多少なり、見直すだけの価値はあるはずだ。

■プレスティージオ
夏至Sのパドックでは、テンポ良く歩けてはいたが、少し腹回りが淋しく思えた。できれば今回はプラス体重で臨んできて欲しいところ。ただ、初の小倉遠征で、環境の変化に戸惑わないかの懸念はある。当日のテンションには気を払うべきだろう。

■マインシャッツ
小倉競馬は初めてになるが、普段よりイレ込むタイプではないので輸送競馬は問題なさそう。が、胴長の体型ということを考えると、いかに器用に立ち回れるかがポイントになるだろう。張りと柔らかみのある馬体、かつしっかりとした踏み込みが見られるようなら体調面の心配はないと思うが。

■マウントハレアカラ
柔らかい筋肉で艶のある馬体。巧く首を使ったリズミカルな歩様が見てとれるようなら好調と考えていいだろう。が、若干気持ちが昂ぶる不安があるだけに、初めての小倉戦でテンションが上がる懸念がある。当日のパドックでしっかりと見極めてもらいたい。

■ラブミークン
白川郷Sは498キロでの出走になったが、張りと柔らかみのある馬体で見た目は良かった。首を伸ばして気分良さそうに周回できていたし、デキそのものに問題はなかったように思う。結果6着も、スローの展開では仕方がないところ。ただ今回は斤量が57キロに増加されるし、小倉競馬にも良積がない。苦戦は免れそうにない。

吉岡の結論
◎ナムラアラシ
○ドラゴンバローズ
▲マインシャッツ
△1プレスティージオ
△2コクスイセン
△3エポック

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