2017/07/14　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞･メイン「馬体診断予想」」

吉岡司の馬体診断予想「マレーシアC」

●●●●吉岡司の馬体診断予想「マレーシアC」●●●●

傾向
中京で行われた3年間で6番人気以下の馬が3着以内に入った例はない。別定戦プラス広々とした中京の芝だけに紛れは少ないということなのかも。

パドック状態と今回の着目点

■アースライズ
マーメイドS3着後、短期放牧を挟みリフレッシュ。帰厩後は坂路で順調に乗り込まれている。落ち着きがあって、かつ動きに柔軟性が見てとれれば力は発揮できる状態だろう。同じ舞台の愛知杯で3着した経験があるだけにコース替わりは問題ないはず。

■ストロングタイタン
前走の小倉大賞典では1番人気に推されるも5着に敗退してしまった。目方が6キロ増の過去最高体重タイ（530キロ）ではあったが、敗因は別と見ており、各コーナーでかなり窮屈な競馬を強いられていたことによるものと思われる。度外視していい一戦だ。ここは放牧明けになるので、さらにプラス体重で臨むかも知れないが、腹線がだぶついていなければ問題はない。大きいストライドゆえ、比較的直線が長く広々とした中京コースの方が合うだろう。自らハミをとり、伸びやかな歩様で歩けていれば力は出せるはずだ。

■ストーンウェア
常日頃より、体の輪郭が綺麗で、表情が実におだやかなのがこの馬の特徴。当日、イレ込むことなくゆったりと歩けていれば体調面に問題はないだろう。2戦2勝と相性のいい中京コース。期待が高まる。

■スモークフリー
これまで関東圏でしか競馬をしたことがない馬。当然、課題は初の中京遠征になるが、そうイレ込むタイプではないので、対応はしてくれるとは思う。当日、適度にハミを噛み、ほどよい気合い乗りで周回できていれば、体調面の心配はなし。脚質が極端なのであとは展開が向くかどうか。

■ゼウスバローズ
前走勝ったとはいえ、やや体が立派だった印象。私見的にはもう少し絞れてきていいように思う。それを前提に、見た目の均整が取れていて、ゆったりと歩けていれば力は出せるだろう。あとは追い込み脚質の馬だけに、展開が向けばといったところ。

■ブライトバローズ
ここは放牧明けになるが、4週連続負荷をかけられており臨戦態勢は整っている。当日、垢抜けした馬体で見栄えが良く映ること、また、飛節が良く動いていてバネを感じさせる歩様であることが確認できるようなら、いきなりからでも動いてくるはずだ。

■マサハヤドリーム
前回は過去最高体重だったが、あまり太い感じはしなかった。ここは休み明けだけに増えているかも知れないが、腹線がだぶついていなければ問題はない。いい時はハミをとって、実に調律良く歩く馬なので、そのあたりも取捨のポイントだろう。

■モンドアルジェンテ
課題は初めての芝。いつものように、首を伸ばし大きいストライドで歩けているようなら力は出せる状態だろうが、血統的にも馬体的にもパワー型であり、芝のスピード競馬が向くとはいい難い。機敏さがあるようならそこそこにはやれるかもしれないが……。

吉岡の結論
◎ストロングタイタン
○アースライズ
▲ゼウスバローズ
△1スモークフリー
△2ストーンウェア
△3ブライトバローズ

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