2017/05/06　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞･メイン「馬体診断予想」」

吉岡司の馬体診断予想「NHKマイルC」/「新潟大賞典」

●●●●吉岡司の馬体診断予想「NHKマイルC」●●●●

傾向
府中のマイル戦はまぎれが少なく、地力のある馬の活躍例が多い。今年はNZT、皐月賞、そして桜花賞からの参戦が多いが、レベルの高さで言えば桜花賞組か。また、18頭のフルゲートだけにチャカチャカしている馬は、馬群に揉まれて力を発揮できない可能性がある。力強い踏み込みで、堂々と歩けている馬を選んで馬券を買って欲しい。

パドック状態と今回の着目点

■アウトライアーズ
ヴィクトワールピサ産駒だが、やや詰まり気味の馬体からも、距離は2000mよりマイルの方が向いていそう。見栄えのする馬体、かつ気分良さそうに周回できていれば、デキ落ちはないと判断していい。

■アエロリット
桜花賞時は6キロ減っていたが、私見的には丁度いい塩梅かと。安定した気性がそのままレースに直結していて、5戦すべてが掲示板内と堅実。また、どんな競馬もできるのが強味だ。ここもごく普通に歩けていれば、まず大崩れはしないはず。

■オールザゴー
身のこなしが柔らかく、実に見栄えのする馬体の持ち主。活気のあるクチだが輸送競馬は苦にせず、どんなレースにも対応できる自在性がある。あまりあれこれ言う部分が見当らない馬だ。今回も第一印象が良ければ体調面は良好。馬体面からは勝たれても何ら不思議はない。

■カラクレナイ
桜花賞時の目方は480キロ。体は実に均整が取れており、大きいストライドかつ、光沢もあって見栄えは抜群に映った。マイルの距離に対応ができたのは大きいし、そうイレ込むタイプではないので、今回の東京までの輸送競馬も問題ないはず。パッと観ていいなぁと思えれば素直にその感覚を信頼していいと思う。

■ガンサリュート
マイル戦は初めてになるが、直線の長い府中戦なら問題はない。輸送競馬も経験済みだし、500キロ前後の体で歩様に伸びがあれば、デキ自体は問題なしだ。

■キョウヘイ
小柄な馬だけに57キロの斤量が気になるところ。大幅な馬体減なく、しっかりと踏み込めているかどうか、しっかりと確認して欲しい。

■ジョーストリクトリ
NZT時の勝ち時計は平凡だったし、シュタルケ騎手の手腕が光った一戦でもあった。ただ、勝たれて納得のパドック状態であったことも確か。雄大な馬格を誇りどこにも緩さがなく、張りと柔らかみのある馬体で見栄え抜群。伸びやかな歩様で周回できていたし、動きも上々とケチのつけようがなかった。ぜひここでも同じような姿を見たいものだ。

■タイセイスターリー
現状は520キロ前後の体で丁度いいように思う。東京競馬は経験済みで、マイルの距離なら共同通信杯の時よりも期待が持てるだろう。あとは落ち着いて周回できていればと言ったところ。

■タイムトリップ
柔らかい筋肉で品格ある馬体を誇る馬。パドックでは常にハミを噛み伸びやかな歩様を見せる。今回もそんな雰囲気なら体調面の心配はないだろう。前走は中山マイルで致命的ともいえる大外8番枠、かつ出負けしてしまっては5着も仕方がないところ。それでもメンバー最速の脚を使っていただけに、コース替わりはいい方に出るかも。印は回さなかったが、安易な軽視は危険だろう。

■ディバインコード
前走はプラス6キロの492キロで出走となったが、どこも太くは映らなかったし、歩様はシャープで、デキの良さは相変わらずだった。ここも同じような姿が望めればとは思うが、中1週と距離延長がどう出るだろうか。

■トラスト
柔らかい筋肉の持ち主で、しっかりとした踏み込みは惚れ惚れするほど。結果は出ていないが、力は間違いなくあるはずで、時計の掛かる馬場になれば、上位浮上も十分期待できそう。

■ナイトバナレット
詰まり気味の体型だけに、距離はギリギリかもしれないが、徐々にではあるが体が増えて、歩様に力強さが出てきている。ここも、自らハミをとって勢いのある様を確認できるようなら、体調面の心配はないだろう。スタートが良くないので、あまりイレ込まず、スムーズに流れに乗れるかがポイント。

■プラチナヴォイス
皐月賞のパドックでは、首を盛んに動かしていて、目線が定まっていなかった。アテにできないタイプなのは相変わらず。が、ここは初のマイルゆえ集中力が持続しそうで、案外いい走りが期待できるかもしれない。体の輪郭が崩れていなければ、調子落ちはないと判断していい。

■ポンセルヴィーソ
前走のNZTは不利な大外枠をはね返し3着に入線。あの組の中ではいちばん内容を評価したいと思う。光沢のある馬体で、脚どりも軽快なら引き続き好走に期待が持てる。

■ミスエルテ
一戦ごとに体が減ってきているものの、まだ細くは映らないし、この馬の場合、若干の煩ささなら許容範囲と考えていい。が、今回は関東圏での競馬が初めてになる。目方の増減や、テンションの度合いは必ずチェックして欲しい。まともなら巻き返すだけの力はある。

■モンドキャンノ
均整の取れた馬体で、イレ込むことのない気性が大きな強み。丸味を帯びた体型を見るに、いかにもマイルがベストのように思える。府中に勝ち星があるだけに、コース替わりは歓迎。ハミをとって伸びのある歩様で周回できていれば、巻き返せる状態と思っていい。

■リエノテソーロ
前走、10キロ増えていたのはいい傾向。ここも同じような目方はキープしていたい。あとはテンションが少し高めの馬なので、当日どれだけ落ち着いて歩けているかがポイントになる。

■レッドアンシェル
黒光りする馬体だけに見栄えはするが、トモの蹴りがまだ甘い。ここ2戦ともに出遅れていることは後トモに力が付いていない何よりの証だろう。脚質を考慮すれば府中コース向きではあるが、当日どれだけトモの送りに力強さがあるかが、好走の条件になる。

吉岡の結論
◎アエロリット
○カラクレナイ
▲アウトライアーズ
△1モンドキャンノ
△2ボンセルヴィーソ
△3オールザゴー


●●●●吉岡司の馬体診断予想「新潟大賞典」●●●●

傾向
過去10年間で昇級馬が勝ったケースはない。また、上がりの速い競馬になり易いので、胸郭が長くゆったり感のある馬体の持ち主を選びたい。加えて舞台は直線の長い外回りコース。首の高い馬は使える脚が短いケースが多いゆえ、首を伸ばして大きいストライドで歩けている馬に注目したい。

パドック状態と今回の着目点

■サンデーウィザード
新潟コースは初めてになるが、中京・小倉でも勝っており、あまり問題はないかと。張りと柔らかみのある馬体、肢先が軽く映ればデキ良しと判断していい。

■シャイニープリンス
前回は首を伸ばしのんびり周回できてはいたが、脚どりに素軽さがなく、気迫も足りないような印象で、パドックの雰囲気はいまひとつに映った。が、叩けば変わる馬。気持ちが乗って、脚取りが軽やかなようなら見直してみるべきだろう。

■ジュンヴァルカン
胴長でゆったりとした造りの持ち主。本質的には長めの距離が向いていそうだが、直線の長い新潟コースなら問題はないだろう。常に落ち着いて周回できているし、中間もいい状態を維持できている様子。まともなら力は出せるだろう。ただ、状態云々よりも出負け癖がある。五分に切れるかが一番のポイントになりそうだ。

■トーセンレーヴ
品格のある馬体で大体が良く見せるタイプ。前走でも適度に気合いが乗っていて、叩いた上積みは見込めた。今回は走り頃の休み明け3戦目になるが、9歳馬だけに大幅な上昇はどうか。見栄えのする馬体に映っても過信は禁物。現状では展開が向いての入着級が妥当だろう。

■バロンドゥフォール
前走は12キロも減っていたが、数字ほどは細く映らなかった。現状470キロを切っていなければ問題はないかと。中間のデキは良さそうで、落ち着いて周回できていれば力は出せる状態のはず。ただ、他力本願型だけに展開に左右されるのがミソ。

■フルーキー
小倉大賞典が太かっただけで、前走のマイナス12キロは絞れたもの。ただメリハリのない歩様で力強さがなく、動きが物足りなかった。青鹿毛の馬体だけに良く見せるタイプではあるが、どれだけ歩様に力強さが戻っているかが、好走の条件になってくる。

■メートルダール
前走は6キロ増。すべて成長分と考えて問題ないだろう。11戦のキャリアしかなく、まだまだ伸びる余地は十分。気性的に鉄砲も苦にしない。新潟コースは初めてになるが、京都までの輸送競馬でも2着に頑張っているし問題はないはず。イレ込みがきつくなければ、力は出せるだろう。

■ロンギングダンサー
新潟コースは2勝しているし、新潟記念3着の実績からもハンデ戦なら大駆けがあっていい。パッと観ていいなぁと思えれば体調面は良好。ハミをとってリズミカルな歩様で周回できていればなおいい。

吉岡の結論
◎ジュンヴァルカン
○メートルダール
▲シャイニープリンス
△1サンデーウィザード
△2フルーキー
△3ロンギングダンサー

■[お友だち3万6000人突破!]UMAJIN.net LINE@公式アカウント【限定無料配信】

■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ

■これまで数々の穴馬を推奨！UMAJIN山田編集長が導く【NHKマイルC】の穴馬はコチラ

■NHKマイルCのレース攻略もお任せ！特別メルマガ「週刊UMAJINゴールド」はコチラ！

■【あの大人気競馬マンガが電子版で登場！】やまさき拓味『優駿の門アラブレッド』はAmazonにて絶賛発売中！