2017/04/29 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞・メイン「馬体診断予想」」
吉岡司の馬体診断予想「天皇賞・春」
●●●●吉岡司の馬体診断予想「天皇賞・春」●●●●
傾向
堅実無比のキタサンブラック&サトノダイヤモンド。近走のパドックを見てもこれといってケチをつけるような部分は見当らず、ここもごく普通に回れていれば、力を出せる状態と判断していいだろう。第3の馬を探すのであれば、3200mの距離だけに、ゆったりとした造り、かつ大きいストライドで歩けている馬、また、あわせて落ち着きのあるタイプを選んで欲しい。
パドック状態と今回の着目点
■アドマイヤデウス
キャリア豊富な6歳馬。変にイレ込むことなく、落ち着いて歩けていれば体調面の心配はなし。が、前走段階でそれなりに仕上がっていただけに、上がり目という点では厳しいか。
■アルバート
前走、3400mの距離で58キロを背負いながら、推定上がり33秒4の強烈な決め手を繰り出すのだから大したものだ。休み明けでも力を発揮できるタイプだし、京都で勝っているのもいい。当日、光沢のある馬体で落ち着いて周回できていれば、まず走れる状態と判断していい。展開が嵌れば大駆けも十分あり得るのでは。
■キタサンブラック
鵠首で見栄えのする馬体。かつのんびりとした気性で、変に気負うことがないのがこの馬のいいところ。常にレースで100%の力を発揮できている所以だろう。なお、4月15日に前走後の初時計を刻み、すこぶる調子はいい様子。現状これといった不安点はない。
■ゴールドアクター
課題は京都までの輸送に尽きる。今回も2人引きで曳くとは思うが、首を盛んに動かしたり体が10キロ以上減っているようだと黄信号だ。返し馬まで見て落ち着いて走れているかを確認してから、馬券を買って欲しい。
■サトノダイヤモンド
今回は多少なりとも体重が減るかも知れないが、見栄えのする馬体に映れば神経質になる必要はない。3歳春当時はハミを頼る面があったので、中山のような急坂は得手ではなかったが、暮れにはすっかり解消されている。とはいえ直線フラットの方が切れ味は増すし、コース替わりで有利なのはキタサンブラックではなくこちらの方だと思う。58キロの同斤になっても勝つ確率はこの馬の方が高いと見る。首を伸ばし気分良さそうに周回できていれば、好戦は必至だ。
■シャケトラ
胴長でゆったりとしたつくりの持ち主だけに、距離延長は歓迎。馬格のある馬だけに58キロの斤量は苦になるまい。6戦のキャリアしかなく伸びしろはまだまだ十分だし、当日四肢がスムーズに伸びていれば体調面は引き続き好調。期待していいと思う。
■シュヴァルグラン
阪神大賞典時はマイナス10キロの474キロで出走。細い印象はなく、ハミを噛んで適度な気合い乗りで周回できていた。5歳馬ということもあって安定期に入っているし、まともであれば今回も大崩れはしないはず。歩様に伸びやかさがあれば体調面は問題なしだ。
■スピリッツミノル
柔らかい筋肉で見栄えのする馬体。前回はハミを噛んで気分良さそうに周回できていて、デキそのものは良かったように思う。が、今回は斤量が2キロ増しの58キロ。当時の勝ち馬サトノダイヤモンドを逆転するのは容易ではない。体に柔軟性があれば体調面は問題ないが、善戦止まりが妥当だろう。
■タマモベストプレイ
阪神大賞典は490キロでの出走だったが、体の輪郭が綺麗で見栄えのする馬体に思えた。1完歩1完歩を確かめるような歩様で動きはスムーズだったし、パドックの気配は良かった。7歳馬だけに上積みはどうかだが、第一印象が良ければデキそのものは良好と考えていい。
■ディーマジェスティ
日経賞では若干体に余裕のあるつくり。小脚を使って活気はあったが、まだ動きに俊敏さが見られなかった。480キロ前後の馬体重が理想か。輸送は問題なさそうだが、どれだけ動きに切れが戻っているかが、巻き返しの条件になる。
■トーセンバジル
5歳馬だが14戦のキャリアしかなく、まだ伸びしろは十分あるはず。当日、ほどよい気合い乗りを見せ、体に柔軟性があれば体調面は良好だ。おそらく終いを活かす競馬に徹するはずで、展開は向きそう。3着候補としてはぴったりの存在かも。3連単の3着軸にして見るのも面白いかもしれない。
■ファタモルガーナ
今回は休み明けだけに目方は多少増えるかも知れないが、体が緩く映らなければ問題はない。今年で9歳ゆえ大きな変わり身はどうかだが、落ち着いて周回できていればデキそのものは悪くはない。
■プロレタリアト
ダイヤモンドS時はプラス10キロの438キロでの出走となったが、これはいい傾向と考えたい。今回は京都まで輸送があるだけに目方は減るかも知れないが、430キロ台をキープできていれば問題はないかと。ただ、小柄な牝馬ゆえに、56キロの斤量はかなり堪えそう。メンバーも強く苦戦は必至。後方からの競馬で何頭負かせるかの競馬になりそうだ。
■ヤマカツライデン
前走は12キロ減った526キロ。ハミを噛んで適度な気合い乗りで周回できていたが、若干ヒバラが淋しく映っただけに今回はプラス体重で臨んで欲しい。ただ、重賞戦では結果を残しておらず、56キロで負けた馬が58キロの斤量では分の悪さは否めない。
■ラブラドライト
ブリンカーを着用しているが、前走を見るに何らイレ込むことなく精神的な脆さは感じられなかった。コース替わりも距離短縮も何ら問題はなさそう。が、斤量7キロ増で、GIの超一級メンバー相手では善戦は難しいか。状態云々よりも条件面で無印が妥当。
■レインボーライン
菊花賞2着の実績からも距離延長は歓迎だが、小柄な馬だけに58キロの斤量が一番の敵になりそう。日経賞時がプラス10キロの448キロ。少なくとも当時と同じような目方はキープしていて欲しい。
■ワンアンドオンリー
前走の阪神大賞典を見る限り、均整の取れた馬体で、ストライドは大きく、トモの送りはしっかり。パドックの雰囲気としては良かった。が、レースではサトノダイヤモンドに2秒4差。さすがに逆転は困難か。
吉岡の結論
◎サトノダイヤモンド
○キタサンブラック
▲アルバート
△1シャケトラ
△2シュヴァルグラン
△3ゴールドアクター
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