2017/04/14　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞･メイン「馬体診断予想」」

吉岡司の馬体診断予想「アンタレスS」

●●●●吉岡司の馬体診断予想「アンタレスS」●●●●

傾向
冬場と違って雨の多い4月だけに、パンパンの良馬場になるケースが少ない。実際過去5年間では、勝ち時計1分49秒台が4回。それだけにパワー型よりも、肢先が軽いフットワークで周回できている馬を選びたい。また、好調馬がそのまま活躍するケースの多いレースでもある。

パドック状態と今回の着目点

■アスカノロマン
目方は現状530キロを超えていない限り問題ないかと。ハンデ戦から別定戦に変わり、3戦して2着2回の阪神コースもいい材料。ポイントはいい頃に見せる水平首で伸びやかな歩様を確認できるかどうか。まともであれば力は1枚上。

■グレンツェント
470キロ前後の体で実に均整が取れているし、常日頃から艶があって見栄えは抜群。パッと見ていいなあと思えれば、その感覚を素直に受け入れてOKだと思う。落ち着きもあるし、関西圏への輸送競馬も経験済み。あとは58キロの斤量を克服できれば。

■タガノエスプレッソ
大きいストライドでバネの利いた歩様を見せる馬。体型そのものも中距離向きで距離延長（前回は1400m）はいい方に出るはず。なお、気のいいタイプだけに初戦からでも力は発揮できるクチ。当日極度にイレ込むような面さえなければ力は出せるだろう。

■ピットボス
本年は成績が振るっていないものの、パドックでは四肢が良く伸びているし、輸送どうこうで気が荒くなっているようなことはない。関東圏のコースそのものが駄目なのか、正直判断がつき難いが、ここは昨年末以来の地元での競馬。見直してみていいのでは。目方は510キロ台で。

■マイネルクロップ
前回は6キロ減ったが、これは絞れたもの。510キロ台でも問題ないように思う。阪神コースの相性の悪さは気になるが、当日ハミをとって伸び伸びとした歩様を確認できれば体調面の心配はなし。力は出せるのでは。

■ミツバ
少し間隔はあいたが、中間、長めをビシビシと追い切れていて、乗り込み量は足りている印象。休み明けは苦にしないし、舞台は得意の阪神。斤量56キロで出られるのもいい。当日は柔らかい筋肉かつ、艶のある馬体で出てきて欲しいもの。

■メイショウスミトモ
前走のパドックを見る限りでは、滑らかな歩様ではあったものの、力強さが感じられず。連戦の疲れがあるのかもしれない。そこから中2週。劇的な変化は望みづらいか。

■モルトベーネ
いい時は、バネの利いた歩様でフットワークを軽快に見せる馬。また、体に艶があるかどうかも判断材料になると思う。今回は間隔が詰まっているだけに、上記2点はしっかりチェックして欲しい。前捌きがスムーズに出ているかどうかもポイント。

■モンドクラッセ
530キロの巨漢馬だが、重厚感は感じない。首を伸ばし落ち着いて周回できているようなら、体調面は良好だろう。逃げてなんぼの馬だけに、あとはどれだけ自分の型に徹することができるかだろう。

■リーゼントロック
いい時は体全体を使い大きいストライドで歩くのが特徴的。また、当日は後肢の送りがスムーズかどうかにも注意を払ってもらいたい。6歳馬ゆえ大きな期待はどうかだが、それらが問題ないようであればそこそこは走れるはず。

■ロンドンタウン
活きのいい4歳馬らしく、気合いを前面に出して歩けているし、馬体に瑞々しさがあり重苦しさを感じさせない。そんな雰囲気を今回も感じ取れるようならば。課題は初の阪神コースぐらいなもの。

吉岡の結論
◎モルトベーネ
○ミツバ
▲グレンツェント
△1アスカノロマン
△2ロンドンタウン
△3モンドクラッセ

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