2017/03/17　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞･メイン「馬体診断予想」」

吉岡司の馬体診断予想「ファルコンS」

●●●●吉岡司の馬体診断予想「ファルコンS」●●●●

傾向
直線が412.5m、高低差が3.5mあるコースで行われる。それだけに、芝の1200ｍしか良積がない馬では対応できない。1400mの距離は詰まり気味の体型をした馬が向いているが、スピードとパワーが必要となるためトモにボリュームがある馬を高く評価したいところ。当日お尻の大きい馬を１頭見つけてその馬から流す馬券も面白い。

パドック状態と今回の着目点

■コウソクストレート
前走のシンザン記念はプラス8キロの496キロでの出走になったが、数字ほどは太くは映らなかったし、500キロを越えていなければ問題はない。やや詰まり気味の馬体だがマイルまでは持ちそうだったが、道悪と初めての距離、右回りと厳しい条件が重なっての大敗だけに、そう悲観する必要はないだろう。今回は良積のある左回りプラス芝1400mと、巻き返せる環境は整っている。四肢が良く伸びていれば力を出せる仕上がりだ。

■ジャッキー
前走のプラス10キロは成長分で、何ら太くはなかった。リラックスして周回できていたし、仕上がり自体は良好。イレ込むタイプではないため、初めての中京戦も問題はあるまい。芝1200mが忙しいと思っていただけに、距離延長は歓迎だ。あとは落ち着いて周回できていれば、力を出せる状態だろう。

■ジョーストリクトリ
アーリントンCでは艶のある馬体で見栄えがした。適度に気合が乗っていて、前走勝った勢いをそのまま維持できていたように思う。今回はなずな賞を勝った時とまったく同じ条件だし、コース替わりと距離短縮は歓迎だ。いい意味での煩さがあれば調子落ちはないと判断していい。あとは力関係だけ。

■デスティニーソング
前走は栗東から小倉まで輸送したにも関わらず、プラス4キロの馬体重で臨めたのはいい傾向だ。牝馬ながら何らイレ込むこともなく、精神面での強さも兼ね備えているのは心強い。中京競馬は経験済みだし、現状ではこれと言った不安点はない。今回も前走くらいの馬体重で、落ち着いて周回できていれば体調面は良好だ。あとは力関係のみ。

■ナイトバナレット
前走が474キロでの出走になったが、無駄肉のない馬体で品格があった。落ち着いて周回できていたし、勝たれて納得のパドック状態。新潟の芝1400mで勝っている馬だし、左回りに替わるのは何ら問題ない。今回は休み明けだけに多少増えているかも知れないが、腹線がだぶついていなければ力を出せる仕上がりと言える。

■ボンセルヴィーソ
前走がマイナス6キロの462キロでの出走になったが、全然減った印象はなかった。新馬戦が余裕があっただけに、現状では460キロ台で丁度いい。首を使って動きもリズミカルだったし、動きも良かった。イレ込むタイプではないので、休み明けを苦にするとは思えないし、当日平常心で臨めていれば初戦から動ける態勢だ。

■マイネルバールマン
前走が494キロでの出走になったが、丁度いい体に思えた。500キロでも連対しているが、現状では490キロ台がベスト。身のこなしが柔らかく見栄えがしたし、ハミを噛んでほどよい気合乗りで周回できていた。中京戦が初めてになるが、左回りの東京戦で勝っているし、何ら問題はない。今回も見栄えのする馬体で馬にも活気があれば、体調面は良好だ。これで上がりのかかる競馬になれば巻き返せるはず。

■メイソンジュニア
福島2歳Sがマイナス8キロの482キロでの出走だったが、減った感じもなかったし480キロ前後の体でいい。首を使って動きもリズミカルだったし、パドックの気配は良かった。芝の1400mは初めてになるが、燃え過ぎる所はないし克服は可能なはず。軽快なフットワークで周回できていれば、いきなりから動ける態勢だ。

吉岡の結論
◎ボンセルヴィーソ
○コウソクストレート
▲ジョーストリクトリ
△1ナイトバナレット
△2マイネルバールマン
△3メイソンジュニア

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