2017/01/07 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞・メイン「馬体診断予想」」
吉岡司の馬体診断予想「シンザン記念」/「フェアリーS」
吉岡司の馬体診断予想「シンザン記念」
傾向
ここ7年間でもっとも遅いタイムでも1分34秒8。スピードと切れがない馬では対応できそうにない。いつものことだが、手足の軽い馬、キビキビとした雰囲気で歩けている馬を重視したい。
パドック状態と今回の着目点
■アルアイン
デビューより2戦、ともに馬体重は518キロ。パワフルな馬体でも筋肉が柔らかく、大きいストライドが特徴的な馬だ。なかなかのスケールを感じさせるが、上がりは35秒1と、そう目立つものではない。瞬発力勝負になった際が課題となろう。当日、どれだけ歩様に機敏さがあるかをチェックして欲しい。
■キョウヘイ
2走前に大幅に増えた馬体重だが、前走千両賞で僅差2着できたように、成長分と捉えるべきか。叩かれ3戦目でここがもっとも走りごろかもしれない。当日、馬に活気があれば素直に評価すべきだろう。
■コウソクストレート
前走パドックでは重め感のない体つき、かつ伸びやかな歩様で周回できており、実にいい雰囲気に映ったが、レースでは期待を裏切る4着敗退。スタート後手が終いに響いた印象だ。ここは仕切り直し。本来はイレ込むクチでもないだけに、京都輸送は苦にはなるまい。落ち着いてしっかりとした歩様で周回できていれば、力を出せる仕上がりと考える。
■タイセイスターリー
デイリー杯2歳Sは8キロ増の530キロ。今回も増えるかも知れないが、現時点では馬体重はあまり気にする必要はないかと。それよりも、終始右にモタれて力を発揮できなかった前回の内容が気にかかる。まだ気性が荒く、精神的にもモロさが残っている段階。当然陣営は対策を練ってくるであろうが、当日どれだけ落ち着いて周回できているかが、巻き返しの最低条件となる。力そのものは重賞級。
■トラスト
朝日杯FSは艶がある体つきで、見栄え、バランスともに抜群。落ち着きもあり、パドックの気配は文句なしだった。同じような姿が望めるようなら力を出せる状態と判断していい。
■ペルシアンナイト
こうやまき賞は476キロ。均整の取れた体つきで、張りと柔らかみもタップリ。大きいストライドでノシノシと歩く姿に惚れた。ここまで3戦、異なる競馬場で結果を出しており、どんな状況下に置かれようとも気負うことのないドッシリとした精神力は、素直に評価すべきだろう。当然、今回もリラックスして周回できていれば、チャンス十分だ。3連複1頭軸にはぴったりの存在だろう。
■マイスタイル
前走未勝利戦は4キロ減。細くは感じなかったが、使うごとに若干うるさくなっているような気がする。当日のテンション度合いは必ずチェックして欲しい。
■メイショウソウビ
体つきは前回の6キロ減、470キロでも細くは感じなかったが、まだ気性がやんちゃで若さが随所に残っている印象だ。芝1200mならスピードで押し切れたが、マイル戦だと掛ってしまう可能性が高い。当日どれだけ落ち着いて周回できているかが、今回のポイントになる。
吉岡の結論
◎ペルシアンナイト
○タイセイスターリー
▲コウソクストレート
△1アルアイン
△2トラスト
△3マイスタイル
吉岡司の馬体診断予想「フェアリーS」
傾向
重賞と言っても2勝馬が3頭とのみと、そうレベルは高くはない。パドック重視のスタンスで攻めたいところ。まずはイレ込んでいる馬、冬毛の目立つ馬は避ける。また、トモが淋しく映る馬には、中山の急坂を克服できる可能性は低い。適度な気合い乗りで、キビキビとした歩様で周回できている馬をチョイスしたい。
パドック状態と今回の着目点
■アエロリット
サフラン賞はプラス6キロの482キロで出走。太くはなかった。クロフネ産駒だが柔らかい筋肉の持ち主で、明らかに芝馬といった印象。尻尾を左右に振って遊んでいたようにまだ若さが残っているが、素晴らしい馬体のつくりで、重賞のここでも楽しみな逸材。体が緩く映らなければ力を出せる仕上がりだ。
■キャスパリーグ
カイ食いが安定しており、過去5戦すべてで430キロ台の馬体重をキープできている。実戦でもきっちり力を発揮できる所以だろう。新潟輸送を経験しているだけに、初めての中山遠征でもそう戸惑うことはないはず。水平首でテンポのいい歩様を確認できれば力は出せるだろう。3連複の1頭軸にして馬券を買う戦術もいいかもしれない。
■キュイキュイ
未勝利戦が446キロ。無駄肉のない馬体で、しっかりとした踏み込みを確認できた。まだ幼さは残っているが、そうイレ込むことなく、雰囲気としては上々だったかと。ぜひここも同じような姿を望みたいものだ。あとは力関係だろう。
■コーラルプリンセス
柔らかい筋肉でいかにもバネがありそうな馬体。走るごとに体を増やしており、これはいい傾向だ。当日歩様に素軽さがあり、首を前に伸ばすなどリラックスしている雰囲気を見受けられるようならば、依然好調と考えていいだろう。
■ジャストザマリン
前回はGI戦ということもあったが、手足が重く映り、案の定実戦でのスピード競馬に対応できなかった。イレ込む馬ではないし、東京で勝っている点からも中山輸送は問題なさそうだが、当日どれだけ動きに素軽さがでているかが、好戦の条件になる。
■パフォーム
赤松賞は6キロ増えた442キロの馬体重。これは成長分でいい傾向だ。ハミをとって伸びのある歩様で周回できていたし、動き自体は良好だったかと。馬場状態が違うが、未勝利戦の走破タイムはこのレースの標準的な勝ち時計。落ち着いていれば、好戦もあり得るかもしれない。
■ヒストリア
2戦目のアルテミスSで8キロ減らしたが、数字ほどは細くは映らなかった。今回は放牧を挟んで成長を促しているし、プラス体重で臨めそう。まだ随所に若い面が残っていて、本格化するのはかなり先になるかも知れないが、秘める素質はここでも上位と見る。今回はどれだけ集中して歩けているかが、着目点になりそうだ。
■ブラックオニキス
ここ2戦は関西輸送で結果が出なかったが、今回は地元関東圏での競馬。中間の動きはいいだけに、当日リラックスして周回できていれば力を出せる状態のはず。なお、かなり小柄な馬だが、400キロを割っていなければ問題はないかと。
■メローブリーズ
キャリア4戦。いずれも無駄肉のない素晴らしい馬体に映ったのが正直な感想。今回は少し間隔があいたので増えるかも知れないが、腹回りがボテッとしていなければ問題はない。肢先が軽くいかにもパンパンの良馬場が向いている馬。胸郭にもゆとりがあるので、距離延長は問題ないはず。当日リラックスできていれば力は出せるだろう。
■ライジングリーズン
柔らかい筋肉で見栄えのする馬体が特徴的。現状では470キロ前後の馬体重で丁度いいように思う。間隔をあけて調整しており、中間の雰囲気はいい。適度な気合いを見せ、伸びやかな歩様で歩けていれば仕上がりは良好だ。デビュー勝ちをおさめた中山コースが舞台なのも歓迎。印は回さなかったがチャンスはありそう。
吉岡の結論
◎アエロリット
○コーラルプリンセス
▲キャスパリーグ
△1キュイキュイ
△2メローブリーズ
△3ヒストリア
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