2016/10/21　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の重賞･メイン「馬体診断予想」」

吉岡司の馬体診断予想「富士S」

吉岡司の馬体診断予想「富士S」

傾向
過去10年間で3歳馬の勝利が4勝、しかも過去6年間では必ず3歳馬が馬券に絡んでいる。3連複を買うのなら3歳馬を1頭軸にして手広く流す馬券戦術もありだ。また良馬場なら1分33秒前後のスピード競馬になるので、手足が重く映ったり、体の切れがない馬は避けたい。反対にキビキビとした歩様で、動きが軽快な馬には期待が持てる。

パドック状態と今回の着目点

■イスラボニータ
前走が476キロでの出走になったが、スラッとした馬体で丁度いい体に映った。今回は休み明けだけに多少増えているかも知れないが、480キロ前後の馬体重なら問題はない。去年の毎日王冠でも3着に善戦しているし、セントライト記念でも勝っているだけに、鉄砲の利くタイプ。張りと柔軟性のある馬体で出走できていれば、力を出せる仕上がりだ。

■ガリバルディ
9戦連続500キロ台で出走しており、体調が安定しているのが馬体重でも分かる。前走の中京記念では少しテンションが高めだったが、何とかなだめながら周回できていた。但し今回は休み明けプラス府中までの輸送がある。プラス10キロ以上の馬体変動と、イレ込みがないかをしっかりチェックしてから馬券を買って欲しい。

■ダノンプラチナ
前走のマイナス18キロは絞れたもの。前の勝った馬でいかにもマイラー体型だが、トモが淋しく映らなければ問題はない。2人引きで少しテンションが高めに映ったが許容範囲。使ったあとも順調に乗り込まれているし、叩いた上積みは見込める。極端にイレ込んでいなければ、力を出せる状態だ。

■テイエムイナズマ
前走のマイナス12キロは絞れたもので、現状では500キロ台の馬体重がいいようだ。ハミを噛んで滑らかな歩様で周回できていたし、パドックの雰囲気は良かった。関東圏では過去6戦していずれも4着以下だが、小倉の競馬では落ち着きがあったし輸送が苦手とは思えない。56キロで出走できるのも歓迎だし、リラックスして周回できていれば力を出せる状態だ。

■ブラックスピネル
前走がプラス8キロでの出走だったが、若干腹線もだぶついていただけに、今回はマイナス体重がベターだ。それでもしっかりとした踏み込みで周回できていたし、動きは重くはなかった。東京コースが初めてになるが、イレ込むタイプではないし問題はないだろう。見栄えのする馬体で周回できていれば、体調面は良好だ。

■フルーキー
エプソムCがマイナス8キロの480キロでの出走になったが、数字ほどは細くは映らなかったし、これ以上減っていなければ問題はない。休み明けのポートアイランドSを勝っているように間隔があいても走れるタイプ。青鹿毛の馬体だけに大体が良く見せる馬だけに、いいなぁと思えてもごく普通な状態。過大評価は禁物！

■マイネルアウラート
前走が456キロでの出走になったが、無駄肉のない馬体でちょうどいい体に映った。水平首で落ち着いて周回できていたし、パドックの雰囲気は上々。今回は走り慣れた府中コースに替わるし、ごく普通に歩けていれば体調面は問題なし。あとは力関係だけだろう。

■ヤングマンパワー
前走がプラス12キロの526キロでの出走だったが、全然増えた印象はなかった。新馬戦が524キロでの勝利だったし、問題はないだろう。水平首でしっかりとした踏み込みで周回できていて、デキそのものは全体的に良好。今回も約2カ月ぶりでの出走になるし、このローテーションでも力を出せる。歩様に力強さがあれば体調面は良好だ。

■ロードクエスト
京成杯AHでは馬体重が示す通り体はキッチリできていた。2人引きで曳いていたが、適度に気合いが乗っていて、初戦から力を発揮できる気性だ。詰まった体型でノドの線（スロートラッチ）が短くいかにもマイルが向いている馬体の持ち主。東京コースは経験済みだし、叩き2戦目の競馬で変に気負っていなければ連勝の可能性は高い。

吉岡の結論
◎ロードクエスト
○フルーキー
▲ヤングマンパワー
△1ダノンプラチナ
△2イスラボニータ
△3テイエムイナズマ

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