2015/03/29 平松さとし「海外競馬 スペシャルコラム」
【ドバイミーティング2015】レースを終えて?陣営・関係者の思い?
3つのレースに7頭の日本馬が出走した今年のドバイミーティングだが、勝利する馬は現れなかった。
ドバイワールドCに挑んだのはエピファネイア(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)とホッコータルマエ(牡6歳、栗東・西浦勝一厩舎)。レースは2番枠のホッコータルマエが他の8頭を引っ張って逃げた。3コーナーでは早くも幸英明騎手の手が動くシーンがあったものの、先頭を保ったまま直線を向いた。しかし、プリンスビショップ(1着)とカリフォルニアクローム(2着)にかわされると、そこから再度盛り返すだけの力は残っておらず、5着に敗れた。「カメラを積んだクルマや馬場の内側にあるスピーカーに反応して、外へ張ってしまいました」と語った幸はそういう環境に慣れればもっと走れたはずと続けた。 一方、エピファネイアはスタートから後方。それでも前半は番手ほどの差はない位置を追走していたが、「向こう正面では手応えが怪しくなった」とC・スミヨン騎手。その後は馬群についていけなくなり、鞍上も早々にギブアップ。残念ながら最下位9着に沈み、「疲れて呼吸が乱れた。ダートは合っていなかったようだ」とスミヨンは肩を落とした。
ドバイシーマクラシックに出走したのはハープスター(牝4歳、栗東・松田博資厩舎)とワンアンドオンリー(牡4歳、栗東・橋口弘次郎厩舎)。「スローになりそうだから逃げても良い」とレース3日前に語っていたクリスチャン・デムーロ騎手。果敢に先行し、3番手から2番手の位置で競馬をした。 ハープスターも位置を取りに行くシーンがあったが、大外9番枠ということで最初のコーナー手前で外へ弾かれると、そのまま終始外を回らざるをえない格好になった。「道中の手応えは凄く良かったけど、追ってからフラッとしてしまった」とR・ムーア騎手が言うように、最後は反応せず、ブービー8着に敗れた。ワンアンドオンリーは4番手まで下がるシーンがありながら再度番手を上げて3着でフィニッシュ。「ペースが遅すぎて掛かったけど、よく踏ん張ってくれました」とC・デムーロ。
UAEダービーに出走したゴールデンバローズ(牡3歳、美浦・堀宜之厩舎)とタップザット(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)、ディアドムス(牡3歳、美浦・高橋裕厩舎)はそれぞれ3、5、8着(10頭立て)。ゴールデンバローズのR・ムーアは「1600?の方がベター。少し掛かってしまった」と言い、タップザットのJ・モレイラ騎手は「外からプレッシャーをかけられて厳しくなった」と語った。また、ディアドムスの三浦皇成騎手は「最初のコーナーで他馬にぶつけられてリズムが狂ってしまいました」と悔しそうに語った。優勝はムブターヒジで2着マフトゥールに8馬身の差をつける圧勝劇だった。
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